設備の状態監視・保全のための実践的な設備診断技術のポイントと予知保全への応用 <オンラインセミナー>

~ 設備の管理技術と診断技術、振動法・AE法・音響法・潤滑油分析法・電流法・赤外線サーモグラフィによる診断技術とノウハウ、計画保全の実践と予知保全のポイント ~

・現場で最も活用される振動法を中心とした各種設備診断技術から予知保全への応用のポイントまでを修得し、現場設備の状態監視・故障対策に活かすための講座

・製造設備の老朽化や労働人口の減少などにより重要性の増す、設備の状態監視・異常検知技術とICTを駆使した予知保全システムの構築・活用のポイントを修得し、異常原因の早期発見や生産性の向上に活かそう!

オンラインセミナーの詳細はこちら:

・WEB会議システムの使い方がご不明の方は弊社でご説明いたしますのでお気軽にご相談ください。

講師の言葉

 設備の老朽化、労働人口の減少、生産拠点の海外移転などといった昨今の状況の変化が製造現場を悩ます大きな問題点となってきております。この状況下において、如何にメンテナンスレベルの維持を図り、生産性を維持・向上させるかが課題となっており、設備診断技術を駆使した予知保全の活用が注目されております。設備診断システムはこれまでICTの進歩とともに進化し、現場での活用がなされてきました。

 今後、益々発展していくICTを活用してIoT化が推進されていくと考えます。そして、予知保全IoTシステムの活用により成果を上げるためには、メンテナンス業務に落とし込むための仕組み作りが大切です。

 本セミナーでは、現場で最も活用されている振動法を中心に、AE法、潤滑油分析法、音響法、電流法などを含めた様々な設備診断技術を解説します。設備診断技術の経験や知識が無い初心者の方に対しても、基礎理論から活用事例までやさしく解説します。

 さらに、ISO機械状態監視診断技術者の資格認証制度の現状についても紹介します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2025年05月19日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備ソフト・データ・画像・デザイン品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・予知保全や設備診断技術に興味のある方
・製造業に携わる技術者の方全般
・保全、製造関係の業務に従事されている方
・設備診断IoTシステムの活用事例を知りたい方
予備知識 ・特に予備知識は必要ありません
修得知識 ・振動法の基礎から計測方法、診断方法およびCBM(管理方法)の考え方
・状態監視における判断、診断技術を用いた真の異常原因究明、対策の立案
・従来法では診断困難な機器に対する新しい診断技術
・予知保全のIoT化を推進する上での注意点、成果を上げるための仕組み作り
プログラム

1.設備管理技術と設備診断技術

  (1).設備管理技術

    a.設備管理技術の変遷

    b.MSGにおける機械部品劣化特性に関する調査結果

    c.転がり軸受の寿命の面から見た状態監視の必要性

    d.保全方式

  (2).予知保全と設備診断技術

    a.設備診断技術の種類

    b.例)送風機の異常モードと設備診断技術

    c.設備診断技術の活用

    d.予知保全技術の要素

    e.設備診断技術導入の効果

 

2.振動法による設備診断技術

  (1).振動の基礎

    a.劣化モードと振動モードの関係

    b.回転機械の代表的な異常とその発生周波数領域

  (2).振動の計測

    a.振動センサの種類と構造

    b.軸振動/軸受箱振動の計測

    c.振動監視システム

  (3).振動の傾向管理

    a.異常による振動値上昇パターン

    b.最小自乗法による余寿命予測

    c.振動法による異常検出率

    d.TBMによる定修の効果と診断前のチェックポイント ※TBM:定期保全

  (4).軸振動による解析手法と判定基準

  (5).軸受箱振動による解析と診断

    a.軸受箱振動における判定基準

    b.精密診断に用いる主な解析技術

  (6).異常振動現象とその特徴

    a.アンバランス/ミスアライメント/ガタ/共振現象/流体力による振動

    b.転がり軸受の振動と軸受の劣化パターン

    c.すべり軸受、歯車の振動

    d.電動機における振動

  (7).周波数変調解析法によるすべり軸受ラビング早期検出技術

    a.軽微なラビング発生時の振動現象把握

    b.周波数変調現象とケプストラム解析

    c.すべり軸受焼付き試験による評価

    d.スクリューコンプレッサーや大型船舶ディーゼルエンジンモニタリングへの適用

  (8).インバータノイズの除去法

  (9).振動傾向管理、診断事例

    a.振動傾向管理のポイントと活用事例

    b.精密診断事例

 

3.AE法による設備診断技術

  (1).AE(Acoustic Emission)の基礎

    a.AEの概要と様々なAEの発生源

    b.AEの長所と短所

    c.AEセンサ

    d.AE計数法

  (2).転がり軸受の異常早期検出能力の評価

  (3).低速転がり軸受の診断

    a.振動法による低速転がり軸受診断の課題

    b.低速回転数における加速寿命試験

  (4).AEによる低速軸受診断事例

 

4.音響法による設備診断技術

  (1).可聴域音響による軸受受診断

  (2).超音波音響による低速軸受受診断

    a.超音波音響法の長所

    b.低速軸受異常検出性能評価試験

    c.超音波音響法による異常検出事例

 

5.潤滑油分析法による設備診断技術

  (1).潤滑油分析法の種類

  (2).潤滑油の性状分析

    ・粘度、中和価:酸価・塩基価、水分、汚染度

  (3).摩耗粒子分析

    a.発光分光分析(SOAP法)

    b.フェログラフィー

 

6.電動機電流兆候解析による設備診断技術

  (1).MCSAとは

  (2).MCSA(Motor Current Signature Analysis)の検出原理

  (3).発生周波数と異常の種類

    a.電源周波数FL周りの側帯波

    b.スロット周波数fsp周りの側帯波

  (4).COSMOS法による状態監視

 

7.赤外線サーモグラフィによる設備診断技術

  (1).赤外線サーモグラフィ装置の特長と動作原理

  (2).赤外線サーモグラフィの用途

  (3).電磁波

  (4).赤外線サーモグラフィ装置測定例

 

8.予知保全IoTシステムの活用

  (1).製造業が抱える問題点

    a.設備の老朽化

    b.労働人口の減少

    c.生産拠点の海外移転

    d.日本の労働生産性の現状

  (2).保全を支える仕組み「計画保全(保全プログラム)」

    a.「計画保全」の概要と特徴

    b.機器別管理基準(様式1~4)

    c.指示検収票、故障原因分析書

    d.「計画保全」の実施フロー

    e.「故障修理件数比率」 推移

    f.計画保全、CBM導入によるコストダウン実績 ※CBM:予知保全・状態保全

  (3).状態監視プログラム

    a.設備診断を支える仕組み構築の必要性

    b.振動法による設備状態監視・診断フロー

  (4).予知保全IoTシステム

    a.ICTの進歩と設備診断システムの歩み

    b.設備診断IoTシステム(イメージ)

    c.適用例

    d.予知保全IoT化を推進するための開発

  (5).まとめと今後への期待

 

付録.ISO機械状態監視診断技術者

  (1).ISO国内委員会

  (2).TC108 機械振動、衝撃と状態監視

  (3).SC5 機械システム状態監視と診断

  (4).機械の状態監視と診断技術者認証 ISO18436

    a.ISO18436 Part2 振動による状態監視

    b.ISO18436 Part4 現場での潤滑油解析

    c.ISO18436 Part7 サーモグラフィ

 

キーワード 設備管理 設備診断 劣化診断 状態監視 予知保全 監視システム 異常検知 TBM 転がり軸受 歯車 電動機 IoTシステム 計画保全 故障原因分析 ICT ISO18436
タグ AI・機械学習リスク管理安全カム検査シミュレーション・解析信頼性試験・故障解析データ解析センサ非破壊検査トライボロジー未然防止プラントロボット位置決めデータ分析機械機械要素計測器工作機軸受け自動車・輸送機車載機器・部品振動・騒音制御精密機器設備電気
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
contact us contact us
各種お問い合わせは、お電話でも受け付けております。
03-5322-5888

営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日