要求定義のための図解による「顧客要求の適切な言語化技術」とトラブルの未然防止への活かし方 <オンラインセミナー>

~ 要求定義の目的・役割、顧客の発言の特徴と正しく聴く力、言語化の実践ポイント、図解で分かりやすく表現する方法 ~

・顧客の真の要求を正しく聞き取り、適切に正しく言語化し、トラブルのないシステム開発に応用するための講座
・顧客とのトラブルの原因となっている「要求」の言語化を適切に実施する方法を修得し、顧客の期待に応えるシステム開発に活かそう!

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・WEB会議システムの使い方がご不明の方は弊社でご説明いたしますのでお気軽にご相談ください。

講師の言葉

 顧客の要望をまとめ一生懸命に開発したシステムが、現場での評判が悪いとか、顧客から満足な評価を得られないということが発生しています。ある調査では、主な原因は「要件定義が十分に行われていない」、「システムの計画が不十分または適切でない」こととなっています。このセミナーでは、システム開発の上流工程である「顧客のシステムに求める期待」を言語化する「要求定義」に焦点を置いています。
 システムに求める「要求」の理解が不十分、企画段階が不完全なままプロジェクトが進むと、後工程で大きな問題となります。仕様の追加・修正や、システムの構造を変えることが必要となるなど、納期が延び開発コストが大きく膨らみます。すべては、顧客のシステムに求める「要求」の言語化の不完全さが原因です。
 でも、SEは顧客の発言はしっかり聞いています。議事録で確認しています。求められたことを100%満足したシステムを開発しています。でも、何故か満足してもらえないのです。原因は顧客の発した「言葉」に依存しているから。顧客は、自分の「期待」を明瞭な言葉で表現できません。見せられれば「そうして欲しい」と言えますが、自分では自覚していないことがあります。上手く言葉で表現できないことがあります。伝え忘れや、嘘・間違いもたくさんあります。SEに求められることは、顧客の発した言葉を出発点に「質問」で掘起こし、「仮説」を立てて議論し、システムの「要求定義」を、顧客との協同作業で作成することです。
 必要なことは、単なる思いつきに頼らない図解を使った「質問のガイド」で、問いと仮説を立てて、ユーザーが見落としやすいポイントや考慮漏れしやすい事項に注意を払うこと。ユーザーとの間での解釈のズレをなくすために、分かりやすく・理解の個人差の少ない図解の文書で共有する具体的な方法を学びます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2025年08月20日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナーソフト・データ・画像・デザイン
受講対象者 ・システム開発の上流工程に携わる技術担当者、SE(システムエンジニア)の方
・システム開発で上流工程(要求定義)を効率的に進めることを目指す方
・業務コンサルタント、ITコンサルタントの方
・システム開発の上流工程で活躍できる人材を育成する方
予備知識 ・特に必要ありません
修得知識 ・顧客の上手く言葉にできない要求を言語にする、聴く力
・顧客の実現したい未来を具体化する方法を組立てる、考える力
・関係者と自信を持ってコミュニケーションしていく、伝える力
・開発資料を分かりやすくするための図解で、表現する力
プログラム

1.システム開発で発生する問題と上流工程の役割
  (1).開発のありがちなトラブル「度重なる仕様変更、炎上プロジェクト」
  (2).ユーザーの立場と言い分 ⇔ ベンダーの立場と言い分
  (3).顧客の要求の把握が不完全だと、開発者の努力を無駄にする
  (4).開発の上流から下流への手順、要求定義と要件定義の目的・役割
  (5).要求から開発要件を考え、開発環境から要求の再定義を提案する

2.上流工程が不十分で「使えないシステム」になってしまう原因
  (1).要求定義が不完全だとSEが経験で補完する、そこから問題発生
  (2).顧客の発言通りの開発はダメ、「口で言う言葉 ≠ 心で望む期待」
  (3).顧客が「心で望む期待」を正しく伝えてくれない構造
    a.顧客が期待していること
    b.顧客の発言は、情報が大きく減った上で「嘘・間違いを含む情報」
  (4).顧客の発言の特徴
    a.不完全な「与件」、要求の理解はまだら模様
    b.現状把握が弱い、あるべき姿も正しく描けていない
  (5).顧客の担当者の特徴 (仕事の捉え方や理解の範囲)
    a.現場を正しく知らないと、思いつきや理想を語る
    b.仕事への認識「価値を生みだすメカニズム・作業のつらなり」

3.顧客の「期待」に応えるには、目標の再定義が必要
  (1).顧客の「こうして欲しい」は、真の「期待」の言葉ではない
  (2).「Why(目的)」から請けないと「ちゃぶ台返し」の可能性がある
  (3).提示された言葉を「事実・意見・感情」に分けて受止める

4.言語化の基本の考え方と実践のポイント 
  (1).言語化は「6つのテーマ」を意識、質問で言葉を引出していく
  (2).視点移動し「問い」を広げ、「こうでは?」と仮説をぶつけ議論する
  (3).ヒラメキに頼らない、図解の「質問のガイド」で問いを立て探る
  (4).「質問のガイド」とは、「3つの型」で構造から質問する方法

5.要求の言語化の実践ポイント:「3つの型」の構造で考え「問い・仮説」を立てる
  (1).比べる(比較)型
    a.3つの「比較」の観点で視点移動して「問い」、言語化する
    b.対比:関連で探す(関わり合い)、系統で(基準でたどる)
    c.対立:否定で探す(批判、否定)、反対で(対概念・対立)
    d.親和:重なりで探す(&条件)、類似・比喩で(表現の工夫)
  (2).並べる(変化)型
    a.3つの「変化」の観点で視点移動して「問い」、言語化する
    b.因果:原因を探す(結果→原因)、結果を探す(原因→結果)
    c.移動:移動を探す(どこから?)、(どこへ?)、(何にが?)
    d.段階:手順で探す(段階の先・後)、時系列で(過去へ、未来へ)
  (3).組立てる(構造)型
    a.3つの「構造」の観点で視点移動して「問い」、言語化する
    b.組成:抽象化(メタ、要するに)、組合わせ(+・―、構成要素)
    c.展開:具体化(目的→手段)、分岐で考える(条件で枝分かれ)
    d.包含:拡張で探す(条件で広げる)、限定で(条件で絞り込む)

6.情報の構造化・言語化の意味と「ヌケ・ダブリ・矛盾」の防止
  (1).構造で考え、「ヌケ・ダブリ・矛盾」を無くし内容の完成度を高める
  (2).図解の構造化とは図解表現、分かりやすく伝える力が高まる
  (3).誰もが「自分のスキーム」で偏向理解、図解で理解の個人差を減らす
  (4).「問い」の力が高まると、相手の頭の中を外部記憶にできる

7.まとめ 日々の仕事での「気づき」からの「学び」で言語化する力を高める
  (1).仕事での「気づき・考え・工夫したこと」を「学び」としてコンテンツへ
  (2).コンテンツは、問題の構造的な理解や表現の土台になる
  (3).言語化力の向上は、方法論の習得・量の練習・日々のコツコツ
  (4).コンテンツを提案の部品として社内共有することで生産性と品質向上

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タグ ソフト管理ソフト外注管理ソフト品質ソフト教育仕様書・要件定義ITサービス
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同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
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