ミリ波レーダの基礎と車載レーダおよびバイタルセンサへの応用技術とそのポイント <オンラインセミナー>
~ バイタルセンサの原理と、性能を出すための注意点、2次元イメージングレーダの信号処理の流れ、1次元測距レーダのチャープ設計、TDMA-MIMOの欠点を克服するDDMA-MIMO技術 ~
・動画やデモプログラムによりミリ波レーダの原理が直感的に理解でき、応用に活かせる講座
・ミリ波レーダの2大市場であるバイタルセンサとイメージングレーダの両方を俯瞰し、それら技術の基礎から最新技術まで修得し、高性能な製品開発へ応用しよう!
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・WEB会議システムの使い方がご不明の方は弊社でご説明いたしますのでお気軽にご相談ください。
講師の言葉
着実に成長を続けるミリ波レーダ市場ですが、大きく、電機業界を中心とした「バイタルセンサ」と、車業界を中心とした「イメージングレーダ」に大別されます。バイタルセンサは、イメージングレーダを学ぶ上での重要な基礎にもなっています。またイメージングレーダの中でも高速移動体を扱う「車載レーダ」は近年の高度化が著しく、「入門」「中級」「上級」に分けて説明が必要です。
講師は以上の全ての経験がありますが、資料としては全てを網羅した百数十ページのものを配布しつつも、当日参加者のニーズをお伺いしながら、柔軟にトピックを絞って説明させて頂く予定です。
講師自身は、自身が入門者の頃に適切な教科書が無くて大変苦しんだ経験から、特に入門者の皆様をお助けしたいと考えており、まずバイタルセンサをゆっくり説明した後、次に車載レーダの「入門」から「中級」の途中までを急がず説明、をデフォルトで考えております。ただし、もし車載レーダのプロの参加者が多い場合のみ、「上級」に時間を割きたいと考えております。
セミナー詳細
開催日時 |
- 2025年06月04日(水) 10:30 ~ 17:30
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開催場所 |
オンラインセミナー |
カテゴリー |
オンラインセミナー、電気・機械・メカトロ・設備、ソフト・データ・画像・デザイン |
受講対象者 |
・ミリ波レーダ技術を学びたいが何から始めて良いか悩んでいる入門者の方
・ミリ波レーダ技術の全体像を俯瞰したい方
・車載レーダおよびバイタルセンサほか関連企業の技術者の方 |
予備知識 |
・大学の理系の知識
・できるだけ数式を使わず、視覚的アニメーションや動かせるデモプログラムを多用して説明します。そのため、ほとんどの部分は予備知識無しでも直感的に掴んで頂けます。
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修得知識 |
・ミリ波レーダの2大市場 (バイタルセンサとイメージングレーダ) を両方俯瞰し、その技術の基礎知識を得る
・視覚的アニメーションや動かせるデモプログラムによって、ミリ波レーダの原理の直感的な理解を得られる
・講師自身が壁にぶつかり突破してきた経験から、他の講師や教科書からは得られない独自視点の噛み砕いた理解を得られる
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プログラム |
1.ミリ波レーダの基礎
(1).ミリ波レーダの現在の二大市場は、バイタルセンサとイメージングレーダ
(2).どちらでも共通して、知っておくべき知識
a.ハードウェアは年々簡略化。競争領域はソフトウェア、特に信号処理へ
b.電波法
c.ミリ波レーダ界にも迫り来る、デジタルツイン時代 (※講師所属の国プロ「DIVP」の紹介)
2.バイタルセンサの原理と性能を出すための注意点
(1).「イメージングレーダ」を学ぶ者にとっても、「バイタルセンサ」は大いに学ぶ価値がある
(2).全てのFMCW系レーダの基礎は「ドップラーレーダ」
a.「ドップラーレーダ」の原理を、アニメーションを使いつつ、できるだけ簡略化して
理解しよう
b.「位相」とは何か? 「位相」を正確に表現する方法は?
d.「ドップラーレーダ」の二大アプリは、「スピードガン」と「バイタルセンサ」
e.「バイタルセンサ」の原理と、性能を出すための注意点
3.イメージングレーダの基礎技術 (入門編)
(1).「イメージングレーダ」は、準静止状態が多い「産業用レーダ」と、高速移動が必須の
「車載レーダ」に分かれる。
a.「産業用」「車載」どちらでも徐々に重要度を増すミリ波レーダの特徴が、耐環境性
b.「車載レーダ」の世界ではLiDARとミリ波レーダは競合関係で、最近はミリ波レーダが優勢
c.ただし、最新の「4D Imaging Radar」で真に性能を出せているのは、まだ一部のメーカのみ
(2).基本となる「1次元測距レーダ」
a.「測距レーダ」は「ドップラーレーダ」と双対な関係
(3).「1次元測距レーダ」を複数本束ねると、「2次元イメージングレーダ」になる
a.「1次元」「2次元」「3次元」レーダの関係
b.「2次元イメージングレーダ」の原理の、直感的な説明
c.「2次元イメージングレーダ」の動作を、動くデモプログラムで把握しよう
d.「2次元イメージングレーダ」の信号処理の流れを、ビデオで把握しよう
4.イメージングレーダへの応用技術 (中級編)
(1).まず「イメージングレーダ」の世界は、全てが「デジタル信号処理」だと意識しよう
a.デジタル信号処理の特徴
b.「測距レーダ」には複数の距離限界がある
(2).「1次元測距レーダ」の「チャープ設計」ができれば、ミリ波レーダ技術者として一人前
a.パラメータ間のトレードオフ関係を、動くデモプログラムで体験しよう
b.「折り返しゴースト」と、その対策のためのIFフィルタ
(3).「2次元イメージングレーダ」の必須知識である「MIMO」
a.MIMOの原理
b.空間的な3次元レーダでは、MIMOはほぼ必須
c.MIMOは決して夢の技術ではなく、高速移動体には適さない
5.イメージングレーダへの応用技術 (上級編)
(1).「人工知能ボード」との共存を前提に、進行中の変化
a.Late Fusion ⇒ Early Fusion
b.カメラで先行する動向を見れば、ミリ波レーダの未来を予想できる
c.CAN ⇒ イーサネット ⇒ SerDes?
(2).LiDARで先行した「地図作成」が、ミリ波レーダでも当たり前に
(3).「方位分離性能」を実験で測定することは、実はとても難しい
a.「方位分離性能」の、恐らく最も一般的な定義
b.「方位分離性能」の測定が難しい理由と、実際の実験例
(4).一時期の「高分解能アルゴリズム」競争は一段落し、MIMOによるアンテナ本数増加が競争軸へ
a.過去の「高分解能アルゴリズム」競争の例と、講師個人の見解
b.MIMOによるアンテナ本数増加の動向
c.TDMA-MIMOには致命的な弱点があり、最新の4D Imaging RadarではDDMA-MIMOが主流
d.TDMA-MIMOの欠点を克服するDDMA-MIMO技術、講師の研究例
(5).アナログ的な「FMCWレーダ」から、「デジタルレーダ」へ?
a.目的①: 電波干渉の回避
b.目的②: アンテナ本数を一気に2000本以上へ
c.実際に普及するのは何時頃? DDMA-MIMOへの影響は?
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キーワード |
バイタルセンサ イメージングレーダ ドップラーレーダ スピードガン 4D Imaging Radar 1次元測距レーダ 測距レーダ チャープ設計 MIMO 人工知能ボード 地図作成 方位分離性能 高分解能アルゴリズム TDMA-MIMO
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タグ |
自動運転・運転支援技術・ADAS、アンテナ、信号処理、通信、センサ、自動車・輸送機、車載機器・部品 |
受講料 |
一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
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会場 |
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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