絶縁破壊・絶縁劣化のメカニズムと対策技術およびそのポイントと高機能化技術 <オンラインセミナー>

~ 高分子材料の絶縁/導電性、絶縁特性の計測法、用途に応じた絶縁破壊や劣化のメカニズムと対策、高分子絶縁材料の高機能化 ~

・用途に応じた絶縁破壊や劣化の防止策技術を修得し、絶縁トラブルを未然防止するための講座
・実用上最も大切な正しい絶縁特性の測定技術を学び、絶縁破壊・絶縁劣化の対策に活かそう!
・最近話題となっている生分解性高分子や報告例の極めて少ないTHz域を含む、高周波領域での複素誘電率の周波数依存性の実測例も、数多くかつ詳しく解説します

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講師の言葉

 現代社会のさまざまな処で多用されている有機高分子材料は、電気絶縁にとっても欠くことができません。
 初めに、絶縁体(誘電体)の主要な性質である誘電性・絶縁性について、基礎的事項を専門外の人にも分かり易く平易に講義します。つぎに、有機高分子絶縁材料を中心に、絶縁性(絶縁破壊と絶縁劣化)、中でも絶縁破壊や劣化のメカニズムを分かり易く講義します。さらに、実用上最も大切なさまざまな絶縁的性質を如何に正しく測るかということに焦点を当てて、測定技術についても丁寧に解説します。
以上の基礎事項を踏まえて、絶縁破壊や劣化の対策(防止法)に焦点を当てて分かり易く講義していきます。
 最後に、時間が許す限り、汎用高分子とエンジニアリングプラスチック・スーパーエンプラ、さらに、最近の話題となっている高分子である生分解性高分子の電気的物性、および、世界的に大きな話題となっているナノコンポジット化による更なる機能性向上を目指す研究の現状についてもできるだけ詳しくお話しします。また、報告例の極めて少ないTHz域を含む、高周波領域での複素誘電率の周波数依存性の実測例も、数多く、かつ、詳しく紹介していきます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2025年01月20日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・化学・材料・電力・電気・エレクトロニクス・原子力系企業担当者等で、電気絶縁を必要とされる仕事の方
(電力・電気・電子機器は勿論、最近は自動車関係、高分子メーカーの方も興味を持たれると存じます。)

予備知識 ・特に必要ありません(大学教養程度の物理・化学が分かっていれば十分理解出来るように話します。)
修得知識 ・絶縁体(誘電体)の主要な性質である誘電性・絶縁性の理解を深める
・有機高分子絶縁材料の絶縁破壊や劣化のメカニズムの理解を深める
・絶縁特性の計測法の理解を深める
 (原理は古典的だが、信頼性高く使い易い、新しい漏れ電流・絶縁抵抗測定装置としての電流積分法も紹介する)
・絶縁破壊や劣化の対策(防止法) の理解を深める
・汎用高分子とエンジニアリングプラスチック・スーパーエンプラ、さらに、最近の話題の生分解性高分子や高分子ナノコンポジットの実際のデータに触れ、上記誘電性・絶縁性に関する理解を深める
・THz域を含む、高周波領域での複素誘電率の周波数依存性の実測例に触れ、上記に関する理解を深める
プログラム

1.誘電体(絶縁体)とは
  (1).誘電体の重要性 
    ・電気の時代にも、光の時代にも重要
  (2).誘電体(絶縁体)のエネルギー構造 
    ・導体、半導体、絶縁体のちがい
  (3).誘電分極
    ・サブナノ秒から日以上まで

2.高分子の導電性
  (1).電気絶縁材料としての高分子 
    ・「高分子ならでは」の長所と欠点
  (2).電気伝導の基礎理論 
    ・イオン、電子、正孔はどのように運ばれるか
  (3).電極よりの電荷注入
    ・熱、光、電界はどのように作用するか
  (4).誘電体内での電荷の発生 
    ・電子、正孔はどのように発生するか
  (5).空間電荷
    ・厄介な空間電荷
  (6).高分子の導電性 
    ・「高分子ならでは」の電気伝導

3.絶縁破壊・劣化とその理論:絶縁破壊・劣化のメカニズム 
  ~絶縁破壊は何故起こってしまうのか~
  (1).絶縁破壊メカニズムの種類と破壊過程の違い
    ・電子的破壊から純熱的破壊まで
  (2).絶縁劣化の種類とそのメカニズム
    ・部分放電劣化からトラッキングまで

4.用途に応じた絶縁破壊や劣化の対策
   ~こうすれば絶縁破壊は防げる~
  (1).電界集中の防止
    ・電界を下げる工夫
  (2).電極配置/機器構造の最適化 
    ・破壊を防ぐ知恵
  (3).材料・材質の選択 
    ・材料選択の考え方

5.導電性、絶縁性の正しい測定技術
  (1).導電率   
    ・導電率を正しく測るためには
  (2).絶縁破壊電界   
    ・簡単には測れない真の値
  (3).空間電荷   
    ・最近可能となった空間電荷測定
  (4).ケーブルの劣化診断の一手法  
    ・高感度なFDR法

6.特殊環境下で使用される高分子絶縁材料
  (1).耐熱性   
    ・耐熱性に対する1つの視点
  (2).耐放射線性   
    ・意外な材料が放射線に弱い

7.高分子の複素誘電率の周波数・温度依存性の実測例
  (1).汎用高分子とエンジニアリングプラスチック・スーパーエンプラ
  (2).各種高分子の高周波領域での複素誘電率
  (3).各種高分子のTHz領域での複素誘電率
  (4).生分解性高分子の高周波領域での複素誘電率特性
  (5).生分解性高分子の他の特性

8.高分子絶縁材料の高機能化技術と実例
  (1).高分子ナノコンポジット(有機・無機ナノコンポジット)
  (2).我が国における実用化例
  (3).高機能化を可能としたメカニズム 

キーワード 誘電体 絶縁体 誘電分極 電気伝導 電荷注入  電荷 空間電荷 絶縁破壊・劣化 電界集中  電極配置 絶縁破壊電界 空間電荷 FDR法 高分子ナノコンポジット
タグ 高分子絶縁電気電子機器電子部品電装品
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
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