PCを活用したリアルタイムOS(RTOS)の基礎とハードウェア制御への応用とそのポイント ~デモ付~【弊社研修室】

~ 汎用PCへのRTOS統合、RTOSオブジェク ト、ハードウェア入出力(I/O)、割り込み処理 ~

・OS間通信の基礎からPCによるハードウェア制御技術のアプローチまでを修得し、システム開発に応用するための講座
・PCによるハードウェア制御に活かすためのノウハウを修得し、高性能な制御システムに応用しよう!

講師の言葉

【講師の言葉】
 世界シェアの高いGPOS(汎用OS)、Windowsは、制御現場でも利用されています。
 数多くのサードベンダーがWindows用のソフトウェア、ユーティリティを提供しているため、制御システムにおけるUIやデータベース等のデータ処理機能としてWindowsを利用するシステムも多いと思います。
 なじみの深いWindowsベースHMI(ヒューマンインターフェース処理)機能や、情報処理機能を利用するハードウェア・装置制御を行うためには、1台のWindows PCと、制御用ハードウェアPLCを用い、ネットワークで接続するケースが一般的ですが、昨今リリースされるPCの性能は高く、メモリ・ストレージ搭載量、CPUのスペックにおいて、一般的にハードウェアPLCに採用されるものとの差は圧倒的です。私は、高スペックなWindows PCをHMI機能や情報処理機能だけに利用するのが「もったいない」・・・「エコじゃない」と感じています。
 PC上のリソースを、HMI表示・情報処理機能と、ハードウェア・装置制御機能にうまく配分し、機能に特化したそれぞれのプラットフォームをPC上で動作可能であれば、複数のハードウェアを一台に統合できます。つまり、汎用OS(GPOS)上でHMI表示・情報処理機能が動作し、リアルタイムOS(RTOS)上で、ハードウェア・装置制御機能を動作させることが、環境的にもコスト的にもアプリケーションシステム的にもエコにつながると思います。
 制御処理と情報処理が一台のシステムに統合される大きな利点は、制御処理-情報処理の「距離が近い」ということにあります。例えば、制御処理により取得したステータス情報を、次の制御処理に利用するフィードバック制御や、取得したデータに応じたロジックを組み立てるAIには、制御・データの即時性を実現する最適なソリューションと考えます。
本セミナーでは、リアルタイムOS(RTOS)の基本概念、アプリケーション構築に加え、リアルタイムOSをWindowsに統合する仕組みやアーキテクチャ、OS間通信方法の説明を軸とし、PCによるハードウェア・装置制御実現のアプローチについて解説します。
 世界では20年以上前から汎用PCの制御利用が一般化しています。
 PCを制御現場に生かす可能性について是非ご理解いただきたいと思います。

本セミナーは受付を終了しました

セミナー詳細

開催日時
  • 2024年10月15日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備ソフト・データ・画像・デザイン
受講対象者 ・装置制御、デバイス制御の経験されている方
・制御システムのコストダウンを検討されている方
・PCによる制御アプリケーション構築のシステム開発に携わっている方
・システム、組込、ソフトウェアその他関連企業の方
予備知識 ・何かしらのプログラミング言語(C、C++言語があれば望ましい)
修得知識 ・リアルタイムOS(RTOS)と汎用OS(GPOS)の違いを理解できる
・リアルタイム制御の概念を修得し、ハードウェア装置制御のポイントについて理解出来る
・制御統合アプリケーション構築のアプローチ
プログラム

1.リアルタイムOSの基礎
    a.リアルタイム性の種類
  (2).ハードリアルタイムとソフトリアルタイム

2.RTOSの提供する主要要素
  (1).タスクスケジューリング
    ・プライオリティベーススケジューリング
  (2).ハードウェア・デバイス制御
  (3).リソース管理

3.汎用PCへのRTOS統合
  (1).アプリケーションシステム例
  (2).RTOS統合の仕組み
  (3).RTOSをPCへ組み込む4つのアプローチ
    a.ハードウェア分離
    b.IntelVT + Hypervisor
    c.Windowsスケジューラ拡張
    d.Windowsリアルタイムカーネル拡張

4.RTOS利用事例
  (1).アプリケーション事例と構成要素

5.アプリケーション開発
  (1).開発のステップ
  (2).開発環境
  (3).開発プロジェクト作成デモ
  (4).アプリケーション設計
    a.リソース管理
    b.機能・タスク相関

6.RTOSで使われるオブジェクト
  (1).プロセス
  (2).スレッド
  (3).共有メモリ
  (4).セマフォ
  (5).メールボックス

7.ハードウェア入出力
  (1).ハードウェアアクセス方式について
    a.IO
    b.メモリ
  (2).ハードウェアバス種類
    a.ISA
    b.PCI
    c.PCI Express
  (3).I/Oプログラミングデモとプログラミング例

8.割り込み処理
  (1).ポーリング処理と割り込み処理
  (2).割り込み処理の仕組み
  (3).割り込み方式
    a.Legacy IRQ
    b.MSI
  (4).割り込みハンドラと割り込みスレッド
  (5).割り込みプログラミングデモ

キーワード 割り込み 組込み システム ハードウェア システム OS オペレーティングシステム リアルタイム RTOS GPOS 制御 情報処理 IO ISA PCI Windows PC
タグ シリアルインターフェースハードウェア記述言語組み込みソフト
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
こちらのセミナーは現在募集を締め切っております。
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