準天頂衛星システム(QZSS)とGPS/GNSSの基礎・測位原理および最新技術動向 ~ RTKLIB簡易測位計算デモ付 ~ <オンラインセミナー>

~ DGPS/DGNSS測位の原理、KGPS/KGNSS測位の原理、実用準天頂衛星システム(QZSS)の最新動向、RTKLIBによる簡易測位計算 ~

・GNSS測位計算プログラムによる高精度の測位技術を実践的に修得するための講座
・7機体制で持続測位が可能となった準天頂衛星システム(QZSS)など最新の測位技術を修得し、システム開発に活かそう!

オンラインセミナーの詳細はこちら:

・WEB会議システムの使い方がご不明の方は弊社でご説明いたしますのでお気軽にご相談ください。

講師の言葉

 GPSは、最近ではカーナビはもとより、ケータイにも普及し、GPSという名詞が一般的になってきましたが、元をたどれば、米国防総省が大陸間弾道ミサイルの誘導に使用することを目的に開発した軍事衛星システムでした。
 現在、日本独自の地域衛星測位システムである準天頂衛星システム(QZSS: Quasi-Zenith Satellite System)「みちびき」2~4号機、及び、初号機 後継機(通称1R: Replace)が打上げられ、2018年11月には、ついに念願であった正式運用に入りました。ついで2024年度中に、QZSSのみで持続測位が可能な7機体制の確立、そして、更にはバックアップ機も含めて11機体制の確立に向けて、内閣府 宇宙開発戦略推進事務局、私も参加している傘下、準天頂衛星システム事業推進委員会を司令塔に、鋭意、技術開発を行っています。最低でも2032年までは継続する計画となっています。さらには、自動運転、ドローン自動宅配への活用等、現在、日本において測位への機運は非常に高まっています。
 しかし、準天頂衛星システム(QZSS)、GPS/GNSSがどのような原理で測位を実行し、どのような性能・性質を持っているか等が十分に理解されずに使用されているのが現状です。QZSS/GPS/GNSSを利用した新たなシステムやサービスを考えていくとき、その原理を理解しておくということは非常に重要です。
 本セミナーでは、準天頂衛星システム/GPS/GNSSの基礎・原理から応用、また、技術動向に至るまでの広範にわたって、内閣府 準天頂衛星システム事業推進委員会 構成員、日本航海学会 GPS/GNSS研究会 幹事、測位航法学会 理事としての経験を生かし、適宜、測位デモ、実習等交じえながら、ざっくばらんに、かつ、熱意を持って解説させて頂きます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2024年06月21日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナーソフト・データ・画像・デザイン
受講対象者 ・準天頂衛星システムの活用をお考えの方
・カーナビ・船舶等のナビゲーションシステムを扱っている技術者の方
・RTKを扱っている測量技術者の方
・タクシー・トラック等の運行管理に携わっている方
・防災・災害時の誘導支援に携わっている方
・バリアフリー支援に携わっている方
・GPSを車両や建築物の監視などに活かしたい方
・GPSに興味を持っているが、どこから手をつけてよいか分からないという方
・今後 GPSを使った事業(新システムやサービス)を考えているが、特徴が掴めていないという方
予備知識 ・準天頂衛星システム/GPS/GNSSへの関心さえあれば、特に予備知識は必要有りません
修得知識 ・GPS/GNSS単独測位原理
・ディファレンシャルGPS/GNSS(DGPS/DGNSS)測位の原理
・キネマティックGPS/GNSS(KGPS/KGNSS)測位の原理
・実用準天頂衛星システム(QZSS)の最新動向
・RTKLIBの初歩的な使い方
プログラム

1.GPS/GNSSの基礎と概要
  (1).測位に関する語句説明
  (2).米国GPS(Global Positioning System 全地球測位システム)
  (3).ロシアGLONASS(GLObal NAvigation Satellite System グロナス)
  (4).欧州GALILEO(ガリレオ)
  (5).中国 北斗(Beidou)
  (6).インドNavIC(Navigation Indian Constellation)
  (7).各GNSSの周波数帯分布状況

2.GPS航法メッセージ
  (1).GPS信号・変調・スペクトラム拡散
  (2).擬似ランダム雑音符号(PRN Pseudo Random Noise)
  (3).航法メッセージ(GPSタイム、衛星位置の表現、電離層補正)
  (4).三次元直交座標系ECEF(Earth-Centered Earth-Fixed)

3.GPS/GNSS単独測位原理
  (1).時計の安定度、時刻同期
  (2).測距
  (3).疑似測距
  (4).幾何学的概念
  (5).測位結果主力データ
  (6).Ublox社製受信機による簡易測位デモ

4.ディファレンシャルGPS/GNSS(DGPS/DGNSS)測位原理
  (1).GPSの測位誤差要因と誤差の見積もり
  (2).DGPSの構成
  (3).補正データ

5.キネマティックGPS/GNSS(KGPS/KGNSS)測位原理
  (1).搬送波位相(Carrier Phasa)
  (2).回転双曲面
  (3).一重位相差(受信機間、衛星間)
  (4).二十位相差
  (5).同期/非同期測位
  (6).ネットワークRTK測位

6.補強システム(SBAS: Satellite-Based Augmentation Service)
  ・GBAS: Ground-Based Augmentation Service)

7.GPS/GNSS技術の応用および技術動向
  (1).ネットワークRTK(VRS Virtual Reference Station 仮想基準局)測位
  (2).準天頂衛星システム(QZSS Quazi-Zenith Satellite System)

  RTKLIBによる簡易測位計算デモ

キーワード GPS/GNSS  GLONASS GALILEO  Beidou  NavIC 擬似ランダム雑音符号 航法メッセージ 三次元直交座標系ECEF 測距 DGPS ネットワークRTK測位 GBAS: 
タグ 精密機器・情報機器信号処理通信無線GNSSGPS
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
contact us contact us
各種お問い合わせは、お電話でも受け付けております。
03-5322-5888

営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日