リチウムイオン電池の基礎と劣化診断・残存性評価技術と安全性向上とそのポイント
~ 蓄電池の種類と役割、リチウムイオン電池の性能(安全性・特性・寿命劣化規格試験) 、リチウムイオン電池の劣化に係る現象、症状および残量推定・劣化診断技術、運用効率最適化に向けた効率劣化診 ~
・リチウムイオン電池の基礎から蓄電システムの効率劣化診断技術までを体系的に修得する講座!
・リチウムイオン電池の性能(安全性、特性、劣化)の基礎から理解し、残量推定、効率劣化診断技術までを修得し、蓄電システムのエネルギー効率最適化に活かそう!
・リチウムイオン電池および蓄電システム群制御の運用効率最適化・性能(安全性、特性、劣化)の管理とその応用に活かすための講座
講師の言葉
近年、脱炭素化に向けて太陽光発電などの変動性再生可能エネルギーが大量導入され、その時間帯偏在性によって余剰電力が発生しています。そのため、再生可能エネルギーの出力制御が関東以外のエリアで既に実施されています。この再生可能エネルギー余剰電力を効果的に活用するために蓄電池への期待が高まっており、最近ではEV電池のリユース利用の取組が進められています。
一方リユース電池は各々多様な劣化状態であり、また劣化によって充放電エネルギー効率(RTE:Round Trip Efficiency)が低下します。すなわち、再生可能エネルギーを一時的に蓄電池群に貯蔵しようとする場合には、個々の蓄電池のRTEを把握し適切に充電することで、全体の運用のエネルギー効率や経済性が向上すると考えられます。
本講義では、リチウムイオン電池および蓄電システムの劣化診断に関する技術的要素をできる限り体系的に説明するとともに、効率劣化診断の技術事例を紹介します。
セミナー詳細
開催日時 |
- 2024年02月13日(火) 10:30 ~ 17:30
|
開催場所 |
日本テクノセンター研修室 |
カテゴリー |
電気・機械・メカトロ・設備、品質・生産管理・ コスト・安全、研究開発・商品開発・ ビジネススキル |
受講対象者 |
・リチウムイオン電池および蓄電システムの評価試験、劣化診断に関わる技術、品質、製造関係者の方
・リチウムイオン電池のリユースに関わる技術、品質、製造関係者の方
・変動性再生可能エネルギーの出力制御対策に関わる技術、品質、製造関係者の方
|
予備知識 |
・リチウムイオン電池および蓄電システムの評価試験、劣化診断に関わる技術、品質、製造関係者の方
・リチウムイオン電池のリユースに関わる技術、品質、製造関係者の方
・変動性再生可能エネルギーの出力制御対策に関わる技術、品質、製造関係者の方
|
修得知識 |
・リチウムイオン電池の性能(安全性、特性、劣化)に関する体系的知識
・リユースリチウムイオン電池の市場動向とその課題に関する基礎知識
・リチウムイオン電池の残量推定、劣化診断技術に関する体系的知識
・リチウムイオン電池群制御の運用効率最適化の重要性に関する基礎知識
・リチウムイオン電池および蓄電システムの効率劣化診断技術に関する基礎知識
|
プログラム |
1.脱炭素化に向けた蓄電池の役割と課題
(1).2050年脱炭素化に向けた社会の動向
a.温室効果ガスの状況
b.再生可能エネルギーの導入状況と課題
c.最近の日本の電力市場の状況
d.クラウドバッテリーマネジメントシステム
(2).蓄電池の種類と役割
a.分類(一次電池、二次電池、化学電池、物理電池、水系電解液、有機電解液、固体電解質)
b.特徴(システム充放電効率、エネルギー密度、充放電レート)
c.リチウムイオン電池の分類、形態、バッテリーマネジメント、用途
(3).リチウムイオン電池の価格面、資源面での課題とリユースの動向
a.動作原理、潜在需要、リチウム生産量
b.価格動向
c.リユースの動向と課題
2.リチウムイオン電池の性能(安全性、特性、劣化)と評価 性能診断 性能評価と試験
(1).評価試験の体系分類
(2).安全性規格試験
a.機械的安全性試験
b.電気的安全性試験
c.環境安全性試験
(3).特性・寿命劣化規格試験
a.電気化学特性試験
b.容量劣化特性試験
(4).規格化されていない試験
a.材料特性試験
b.反応特性試験
c.効率劣化特性試験
d.出入力劣化特性試験
3.リチウムイオン電池の劣化に係る現象、症状および残量推定・劣化診断技術
(1).基本的特性を示す重要なパラメータ
a.充電率(残量)
b.開回路電圧(開放端電圧)
c.満充電容量
d.内部抵抗(内部インピーダンス)
(2).劣化の要素と症状
a.劣化による充放電曲線の変形
b.劣化の要素(活物質減少、リチウム量減少、オーム抵抗増加、ファラデー効率低下、副反応層形成)
c.劣化の症状(満充電容量減少、充放電エネルギー効率低下、最大出入力低下)
d.可逆的な満充電容量減少(負極張り出し)
(3).従来の劣化診断(容量劣化診断)
a.交流インピーダンス法および等価回路、CPE、ワールブルグインピーダンス
b.過渡応答変換法と等価回路の時定数
c.充放電曲線解析法
d.適応フィルタ(RLS、カルマンフィルタ)
e.差電圧法とCoup de Fouet
f.機械学習法(ニューラルネットワーク)
4.リチウムイオン蓄電システム群制御の運用効率最適化に向けた効率劣化診断
(1).効率劣化診断とは
a.クラウドバッテリーマネジメントシステムにおける効率劣化の問題
b.差電圧法を用いた効率劣化診断とその定性効果
(2).定量的な運用経済性向上シミュレーション
a.多様な充放電パターンに対応可能な効率劣化診断の劣化モデル構築
b.V2Gによるクラウドバッテリーマネジメントシステムを模擬したシミュレーション
(3).劣化モデルに必要な教師データの低減検討
a.画像処理法を応用した半教師なし学習による開回路電圧プロファイル推定と効率劣化診断
b.半教師なし学習とカルマンフィルタの融合、および外乱プロファイルに対するロバスト性
(4).効率劣化診断の蓄電システム全体への拡張
a.直行変換器のモデル化
b.半教師なし学習の直交変換器モデルへの応用
c.蓄電システムのエネルギー効率最適化に向けた新たな特性プロファイルの提案
|
|
キーワード |
バッテリーアグリケーション リチウムイオン電池 特性規格試験 保護回路 劣化診断技術 蓄電システム劣化診断 バッテリーマネジメント 蓄電池 安全性規格試験 安全性評価試験 電気化学特性試験 効率劣化特性試験 容量劣化診断 開回路電 RTE Round Trip Efficiency エネルギー効率最適化 |
タグ |
安全、研究開発、商品開発、寿命予測、信頼性試験・故障解析、品質管理、未然防止、リチウムイオン電池、ワイヤレス給電、自動車・輸送機、車載機器・部品、蓄電、電気、電装品、電池、非接触充電 |
受講料 |
一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
|
会場 |
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
|
こちらのセミナーは受付を終了しました。
次回開催のお知らせや、類似セミナーに関する情報を希望される方は、以下よりお問合せ下さい。