ハイバリアフィルムの基礎と高機能化技術および製品への応用  <オンラインセミナー>

~ 高分子の構造とガスバリア性、バリア性を付与するドライコート薄膜作製手法とコータ設備、ハイバリアへの応用展開、最新技術 ~

・バリアフィルムの基礎から修得し、バリア性能、コーティング技術の向上に活かすための講座

・プラスチックフィルムのガス透過メカニズムからバリア膜の作製方法までを修得し、高バリア性を満たした製品へ応用しよう!

オンラインセミナーの詳細はこちら:

・WEB会議システムの使い方がご不明の方は弊社でご説明いたしますのでお気軽にご相談ください

 

講師の言葉

 アルミ蒸着フィルムや透明蒸着フィルムなどのガスバリアフィルムは、食品包装材料として大きな市場を形成しており、さらに電子部品の包装をはじめ、太陽電池のバックシートや冷蔵庫の真空断熱材などへの適用が進んでいます。一方、バリア性能、コーティング技術の研究開発が進化し、電子ペーパー、有機ELなどの高バリア性が要求される部材への展開も加速されています。

 本講義では、基材となるプラスチックフィルムのガス透過メカニズム、バリア膜の作製方法及び装置、バリア膜のガス透過現象、ガス透過速度の測定方法について、わかりやすく、基礎から応用まで幅広く詳細に解説します。関連技術者にとって、貴重かつ不可欠な情報が網羅されていますので、是非ご聴講ください。

本講座の申し込み受付は終了しました

セミナー詳細

開催日時
  • 2023年11月09日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー加工・接着接合・材料研究開発・商品開発・ ビジネススキル
受講対象者 ・若手技術者・研究者の教育ならびに包装材料に関係する営業や管理職の方々の知見を広げる機会にご利用ください
予備知識 ・特に必要ありません
修得知識 ・ガスバリアに係る技術が包括的に理解できるとともに、さらに学びたいあるいは調査したい場合の指針や情報源が得られる
プログラム

1.プラスチックフィルムの謎に迫る

  (1).ガス透過のメカニズム:ガス透過モデル

    ・定常状態でのガス拡散状態

  (2).ガス透過理論:透過ガス量の式

    a.ガス透過係数

    b.積層系のガス透過係数

  (3).高分子構造とガスバリア性:高分子の構造とガスバリア性

    a.結晶化度とガス透過度

    b.配向度とガス透過度

    c.ガラス転移点とガス透過度

    d.フリーボリュームとガス透過度

    e.凝集エネルギーとガス透過度

    f.PEの熱振動による開閉孔

    g.PANニトリル基による極性相互作用

    h.PVA水酸基による水素結合

    i.水蒸気敏感度とガス透過度

    j.ラミネート構成による透湿度の変化

  (4).各種フィルムのガス、水蒸気バリア性:パーマコール

    ・各種フィルムの酸素vs水蒸気透過度

 

2.バリア性を付与するドライコート薄膜作製手法

  (1).ドライコーティング法の分類

  (2).薄膜の形成:薄膜成長の3様式

    a.基板面上の核形成と核成長

    b.蒸着膜構造の圧力・温度依存性

    c.アルミ蒸着膜の表面・断面写真(TEM)

    d.アルミ蒸着膜のピンホール部写真

    e.無機膜の欠陥とガス分子の透過経路

    f.ピンホール数と酸素透過度の関係

  (3).アルミ蒸着膜:アルミ蒸着フィルムのラミネート効果

    a.ハイバリアアルミ蒸着フィルム

    b.ハイバリア・アルミ蒸着フィルムの構造

  (4).透明蒸着膜:透明蒸着フィルムの構成と性能

    a.PVD透明蒸着プロセス

    b.CVD透明蒸着プロセス

    c.SiOx膜の酸素透過度とX値の関係

    d.SiO2膜の成膜方法と特性

    e.二元蒸着の概念とその蒸着膜の構造

    f.アルミナ添加量と密度

    g.バリア性の関係

    h.蒸着フィルムの特性(延展性、印加圧)

 

3.バリア性を付与するコータ設備

  (1).バリア性付与コーティング技術の分類

  (2).ドライコーティング:巻取式真空蒸着機の構造

    a.電子ビームを使用した真空蒸着機

    b.巻取式スパッタリング装置の配置例

    c.アルミナ蒸着機(BOBST)と蒸発源

    d.マイクロ波プラズマCVD蒸着機、

  (3).ハイブリッドコーティング

    a.PE-CVD装置(神鋼)とプラズマ発光

    b.ロール・ツ・ロールCVD装置

    c.PML用ロール・ツ・ロール蒸着機

    d.PML用ロール・ツ・ロール蒸着機

  (4).ロール・ツ・ロール スパッタリング装置

    a.Vitriflex社(米)のバリアフィルム生産装置-AEGIs

    b.同装置写真

    c.太陽電池、ディスプレイへの適用例

 

4.バリア性をどう評価するか

  (1).プラスチックの主な規格・試験法:ガス透過度測定方法の分類

    a.各種用途に求められるバリア性

    b.酸素・水蒸気透過度の測定感度

  (2).ガス透過度測定:等圧法のガス透過度測定原理

    a.等圧法モコン水蒸気透過度測定法

    b.等圧法モコン酸素ガス透過度測定法

    c.ボトルの酸素透過度試験装置

    d.カップ法透湿度試験方法

    e.差圧法高感度水蒸気透過度試験(オメガトランス法)

    f.デルタバーム法

    g.等圧式フィルム透過性評価装置

    h.Ca法高感度水蒸気透過度試験(GE社)

    i.同上(住べリサーチ社)

 

5.アルミ蒸着、透明蒸着フィルムのマーケット情報

  (1).包装用バリアフィルムの市場:包装用バリアフィルムの生産量推移

    a.包装用途のバリフィルムの採用動向

    b.基材別生産量と製品名

    c.アルミ蒸着フィルムを使用した包材製品例

  (2).透明蒸着フィルムの物性と製品例:透明蒸着フィルムの一覧

    a.透明蒸着フィルムを使用した包材構成

    b.包材製品例

 

6.ハイバリアへの展開―太陽電池、量子ドット、有機EL

  (1).ハイバリアフィルムの市場:市場規模予測

  (2).太陽電池:主な太陽電池の分類と要求バリア

    a.各種太陽電池の基本構成

    b.結晶シリコン系太陽電池パネルの構造とバックシートの構成

    c.各社バックシートの銘柄

  (3).量子ドットフィルム:量子ドットの働きと波長変換の仕組み

    a.量子ドット組込みバックライトの実装方式

    b.タブレット端末向け表面実装方式(3M社)

    c.ハイバリアフィルム技術の現状

  (4).有機ELディスプレイ用封止膜:有機ELを用いた製品

    a.有機ELの発光メカニズムとデバイスの進化

    b.有機・無機ハイブリッドバリア膜の比較

    c.Barix技術の概要図

    d.Barixのハイブリッド積層膜写真

    e.SAVIC社(元GE社)UHBのハイブリッド積層膜写真

    f.UHBプラズマCVDプロセス条件と物性

  (5).Flex-e Materials社のバリア膜技術

    a.フレキシブル化の利点

    b.フレキシブル・バリア膜の市場動向

    c.バリア膜の構成

    d.バリア膜の製造工程

    e.フレキシブル基材のR2Rパイロットライン

 

7.AI蒸着皮膜の欠陥とバリア性の関係

  (1).R2R法で発生する皮膜欠陥の種類

  (2).バリア性への影響

 

8.バリア性に及ぼす製膜条件の影響

  (1).真空蒸着法により作製したSiOx膜のガスバリア性

    a.真空度の影響

    b.蒸発温度の影響

    c.UV照射の影響

    d.後処理の影響

  (2).イオンビーム支援蒸着法により作製したSiON膜のガスバリア性

    a.蒸発材料の影響委

    b.イオンビーム照射条件の影響

 

9.薄板ガラスを用いたフレキシブルバリア構造化技術

  (1).薄板ガラスについて

    a.薄板ガラスの製造法

    b.薄板ガラスの特性

  (2).薄板ガラス用Roll to Roll装置

    a.装置の仕様

    b.適用事例

 

10.ナノシート積層バリアコーティングの新潮流

  (1).バリア性のメカニズム

    a.バリア性のシミュレーションモデル

    b.バリアシミュレーションによる計算事例(1)

    c.バリアシミュレーションによる計算事例(2)

    d.バリアシミュレーションから何がわかるか?

  (2).ハイドロタルサイト

    a.ハイドロタルサイトとは?

    b.ハイドロタルサイトの応用事例

  (3).LDH-NS

    a.LDH-NSの人工合成

    b.医薬品、食品用LDH-NSの人工合成(1)

    c.医薬品、食品用LDH-NSを用いたバリアコーティングの性能

  (4).グラフェン

    a.グラフェンとは?

    b.グラフェンを用いたバリアコーティングの性能

キーワード ハイバリアフィルム ガスバリア 包装材料 バリア性能 コーティング技術 プラスチックフィルム 高分子構造 ガス透過度 バリア性 ドライコーティング法 ドライコート薄膜 PVD CVD SiOx膜 SiO2膜 二元蒸着 アルミ蒸着 グラフェン ハイドロタルサイト 
タグ ガラス営業・マーケティングプラスチック研究開発商品開発真空材料樹脂・フィルム薄膜表面改質表面処理・めっき太陽電池
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
こちらのセミナーは現在募集を締め切っております。
次回開催のお知らせや、類似セミナーに関する情報を希望される方は、以下よりお問合せ下さい。
contact us contact us
各種お問い合わせは、お電話でも受け付けております。
03-5322-5888

営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日