セルロースナノファイバー(CNF)の基礎と製品開発への応用および実用化事例 ~デモ付~ <オンラインセミナー>
~ 各種ナノセルロースの種類・特徴及び製法・生産状況、ISO国際標準化動向、CO2削減への寄与、複合化技術、射出成形・微細発泡成形、CNFを使った応用・実用化事例 ~
・CO2削減に寄与するカーボンニュートラル材料として改めて注目されているCNF技術を修得し、高付加価値な製品開発へ応用するための講座
・CNFの種類、特徴、製造方法、複合化技術などを修得し、用途に応じた要求性能の最適化をはかり、製品開発に活かそう!
・CNFを自社製品に取り込むポイントと各社における実用化・事業化事例を解説いたします。
・カメラを通して大型試作成形品等を見ながら、理解できる講座です
オンラインセミナーの詳細はこちら:
・WEB会議システムの使い方がご不明の方は弊社でご説明いたしますのでお気軽にご相談ください。
講師の言葉
セルロースナノファイバー(CNF)を取巻く状況はここ数年で大きく進展し、実用化・事業化段階に入っており、昨今のCO2削減に寄与できるカーボンニュートラル材料として改めて注目を集めています。CNFの製造・サンプル提供企業も増え多種多様化し、応用製品化・事業化事例も多くの分野から出ております。本セミナーでは、CNFの種類とその特徴・製造方法、現在サンプル提供されているCNF各社の特徴と生産状況、そして自社製品・自社技術にどのようにしてCNFを取込んで行くか、使いこなすコツとそのポイント、樹脂複合化の開発推移及びパルプ直接混錬法「京都プロセス」の特徴と試作・製品化事例、などWEBセミナーの利点を生かして研究所から大型試作成形サンプル等もお見せしながら解説します。
セミナー詳細
開催日時 |
- 2023年07月12日(水) 10:30 ~ 17:30
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開催場所 |
オンラインセミナー |
カテゴリー |
オンラインセミナー、加工・接着接合・材料 |
受講対象者 |
・CNFはどのような特徴があって、どのようなものか知りたい方
・自社製品にCNFを応用・実用化検討してみたい方
・CO2ゼロエミッションに向けてカーボンニュートラルなCNFを検討してみたい方
・CNFサンプルを入手したがうまく使いこなせない方
・プラスチック成形加工、コンパウンドメーカーの方
・CNF関連加工技術を開発したい、市場があるのではと思っておられる方 他 |
予備知識 |
・材料設計・加工技術、製品・商品企画に関する知識、興味、ご経験をお持ちの方
・自社製品へのCNFの取込み、応用展開に興味・意欲のある方
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修得知識 |
・ナノセルロース(CNF、 TEMPO等酸化CNF、 CM化CNF、CNC、バクテリアセルロース他)の特徴と国内のCNF製造各社の生産、サンプル提供の現況
・CNF/熱可塑性樹脂複合材の技術開発状況とその実用化試作・製品化・商品化の事例
・同上材料の特に混練技術、射出成形技術、射出発泡成形技術のポイント
・CNF材活用によるLCCO2評価から見たCO2削減効果事例
・ISO国際標準化及び安全性評価技術、安全性データ等の最新動向
・自社技術、自社製品にどのようにCNFを取り込んで行けば良いのか、その進め方 |
プログラム |
1.各種ナノセルロースの種類・特長及び製法・生産状況等について
~CNF、TEMPO等酸化CNF、CM化CNF、CNC、バクテリアセルロース、キチンナノファイバー~
(1).セルロースナノファイバー(CNF)の特徴とその製法及び原料
a.TEMPO等酸化セルロースナノファイバー(化学処理/解繊)
b.セルロースナノファイバー(機械的解繊)
c.カルボキシメチル化(CM化)セルロースナノファイバー(化学処理/解繊)
(2).セルロースナノクリスタル(CNC)の特徴とその製法
(3).バクテリアセルロースの特徴とその製法
(4).キチンナノファイバーの特徴とその製法
(5).現在サンプル供給しているCNFメーカー28社の特徴と提供サンプル等のご紹介
a.サンプル提供企業一覧表[2023/2/1 改訂15版]の配布及び説明
b.CNF生産各社の拠点とその生産能力及び量産化計画
2.5年ぶりに刷新された「2019CNFロードマップ」の紹介、説明
(1).CNFの普及・市場拡大戦略:2030年・2050年新規市場創造目標
(2).CNF材5種の技術ロードマップ 他
3.ナノセルロース研究開発の世界的動向とISO国際標準化の動向
4.2022年12月に公表されたCNF安全性評価手法並びに評価データの紹介
5.CNF/熱可塑性樹脂ナノコンポジットの複合化技術の開発
(1).粉末法による[親水性]CNFと[疎水性]熱可塑性樹脂の複合化
(2).CNFの化学変性によるナノコンポジットの高性能化
a.化学変性の考え方
b.CNFの分散特性と化学処理法
c.変性CNFによる性能アップ(解繊性・分散性・強度・耐熱性・線膨張率・摺動性等)
d.低コスト化に貢献するパルプ直接解繊法「京都プロセス」の特徴
e.ASA変性とセルロースの耐熱性を向上するアセチル変性
f.DS(変性反応の程度)による性能の違いと最適化
(3).CNF/熱可塑性樹脂の混練技術とそのポイント
a.CNF/樹脂混練の考え方
b.「京都プロセス」における混練技術
c.混練にあたってのポイント
d.CNFの解繊・分散性とその評価法
(4).CNF強化ポリプロピレンの性能向上手法について
a.セルロース膨潤剤(例えばε-カプロラクタム)の効果
b.曲げ特性/衝撃特性のバランスが取れた複合化
(5).CNFナノコンポジットの樹脂種横展開について(特性・性能等)
a.LDPE、HDPE、バイオPE、PP、PS、PLA、PA11、PA12、ABS、POM、PA6、
PA MXD6、PA MXD10、PBT、PC/ABS他
(6).材料メーカーにおける変性パルプ及びCNF/樹脂マスターバッチ(MB)のサンプル供給
及び商業生産開始
6.CO2削減への寄与、LCCO2評価からみたCNF材の利用
(1).カーボンニュートラル、マテリアルリサイクルが見込めるCNF/熱可塑性樹脂
(2).海洋プラスチック問題からみたCNF/生分解性樹脂ナノコンポジットの開発
7.CNF/熱可塑性樹脂の射出成形並びに微細発泡成形
(1).CNF/熱可塑性樹脂の射出成形技術
(2).CNF/熱可塑性樹脂射出成形及び金型設計のポイント
(3).超臨界CO2バッチ発泡法による微細発泡基盤技術の開発
a)微細発泡成形におけるCNF複合化の効果
(4).変性CNFナノコンポジットを用いた超臨界N2射出発泡成形
(5).大型射出発泡成形品の試作
(6).ポリエチレン/化学バッチ発泡品の試作
8.CNFの染色と材料着色法の開発
(1).CNFの染色
(2).粉末法による材料着色成形品の試作
(3).材料着色事例とサンプル見本
(4).カラーCNFの製造とサンプル提供
9.CNF材料の社会実装化動向
(1).2020年4月設立産業界主導「ナノセルロースジャパン(NCJ)」とその活動
(2).各地域におけるCNFに関する取組みの活発化
(3).「関西CNFプラットフォーム」の活動
10.CNF材料を使いこなす/どのように自社製品に取込んで行くかのポイント
(1).先ずCNF材料を良く知るー本当に多種多様になって来た
(2).どのCNF材料から触るか、取り寄せるか?
(3).触ってみたがうまく行かない。言われている程でもない。何故?
(4).応用展開における3つの方向性と実際例について
11.CNFを使った応用・実用化・事業化事例
<商品化事例>
(1).水性ゲルインク・ボールペン
(2).消臭機能増大・大人用紙おむつ
(3).トイレクリーナー
(4).スピーカーコーン(バクテリアセルロース応用又はCNF応用)
(5).酒類のろ過助剤
(6).食品(どら焼き等)における食感維持/改良・伸び抑制・保形性・あんこ等離水抑制・パンク抑制・温度耐性・電子レンジ加熱耐性・歯切れ向上・老化抑制等
(7).化粧品のゲル化剤
(8).ランニングシューズのミッドソール材
(10).生コンクリート圧送先行剤
(11).透光性磁器鋳込み成型時の脱型助剤(製造歩留向上)及び製品表面のマット化
(12).自動車タイヤ
(13).卓球ラケット
(14).CNF混合壁塗用漆喰
(15).CNF添加研削用砥石
<試作例>
(1).CNF/熱可塑性樹脂複合材
a.モーターボートインパネ(CNF/PLA)
b.化粧品ケース(CNF/PLA)
c.電気・電子部材カバー(CNF/PP)
d.リレー装置カバー(CNF/PP)
e.照明器具カバー(CNF/PP)
f.自動車エンジンカバー(CNF/PA6発泡品)
g.大型成形品(同上エンジンカバー)無電解メッキ品
h.自動車リクラカバー(CNF/PP)
i.自動車トランクリッド(CNF/PA6)
j.自動車インテークマニホールド(CNF/PA6)
k.シューズキーパー(CNF/PP)
l.ミニバスケット(CNF/PP)
m.ペンスタンド(CNF/PP)
n.トラッシュビン(CNF/PP)
(2).CNF/ゴム複合材、その他
a.自動車タイヤ
b.スポーツシューズ・アウターソール
c.ウエットスーツ
d.ベアリンググリース・増ちょう剤
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キーワード |
セルロースナノファイバー CNF セルロースナノクリスタル キチンナノファイバー 京都プロセス 微細発泡成形 熱可塑性樹脂 ナノコンポジット 着色法 ゴム複合材 CO2削減 カーボンニュートラル
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タグ |
ゴム、材料、樹脂・フィルム、成形加工、複合素材 |
受講料 |
一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
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会場 |
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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