AI技術・ビッグデータ活用における個人情報保護:プライバシー影響評価の注意点および実用のポイント <オンラインセミナー>
~ 法律から見た技術の進展と個人情報保護法制との関わり、プライバシーリスク評価として注目されるプライバシー影響評価(PIA)の基礎と実践、行政や民間企業による最新のPIAへの取組み、個人情報保護の今後の課題と必要な対策 ~
・個人情報保護に関する法律を理解し、プライバシー影響評価(PIA)の基礎から実践手法まで修得し、取り扱いの難しい個人情報・顧客情報や匿名化されたデータなどを有効に活用するための講座
・2022年に改正、施行された個人情報保護法について、法律/技術の点から見た課題や展望を俯瞰し、行政や民間企業でのPIA実施事例を参考に新たな産業・事業の創出やサービスに活かそう!
・個人情報とプライバシーの違いとは何か、コンプライアンスの観点で怖いから触れられない、など現在抱えている疑問や悩みを一気に解決するための特別セミナー!
講師の言葉
技術の進展に伴い、「情報の扱い」に関する法的問題には、従来以上に関心が持たれるようになっていますが、特に、個人情報の利用については、「よく分からない」「コンプライアンスの観点で怖いから、控えておこう」といった不安の声もよく聞かれます。しかし、個人情報保護法は、「デジタル社会の進展に伴い個人情報の利用が著しく拡大していること」を、「個人情報の適正かつ効果的な活用が新たな産業の創出並びに活力ある経済社会及び豊かな国民生活の実現に資するもの」としても捉えているのです(個情法1条)。これは、何を意味しているのでしょうか。個人情報の利用・保護に関する法的課題を、どのように理解すべきなのでしょうか。
このセミナーでは、技術開発と個人情報保護との関係について、可能な範囲で諸外国の動向も踏まえながら、これまでの動きのいくつかを検討しつつ、個人情報保護法制の基本的な理解の在り方を、皆さんと共に考えていきたいと思います。
20世紀は鉄の時代、21世紀は情報の時代と言われており、米国のGAFAMのビジネスを言うまでもなく、個人情報は経営のための重要な資産となっており、現代社会は、個人情報を多量に集め解析し利活用しています。例えば、書店では、設置された防犯カメラの画像を利用し、過去に万引きした者が再入店した場合、店員に警告するシステムがあります。コンビニエンスストアや百貨店では、顧客の店舗内での動線や顧客の属性(性別、年代)などを収集しマーケティングに用いています。自治体では、DX(デジタルトランスフォーメーション)化を進め、異なる組織間で個人情報の有効活用を進めている。ある自治体では学校と市役所で各々管理する生徒や家族情報を共有し生徒の指導に利用しているケースもあります。
改正個人情報保護法(2022年)が施行され、集めた多量の個人情報をAI技術やビッグデータ解析などが合法的に利用できるようになった。法的適合性や技術的安全性に関し、消費者や市民が知らない間に匿名化したデータの利活用を行なっているのが実態です。
個人情報の保護に対し、市民、消費者がどのように関与すればいいのか、利活用における課題、国際標準規格、および、最新の個人情報保護のフレームワークであるプライバシー影響評価について、基礎から実践技術を紹介します。
本セミナーの募集は終了いたしました
セミナー詳細
開催日時 |
- 2023年09月19日(火) 10:30 ~ 17:30
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開催場所 |
オンラインセミナー |
カテゴリー |
オンラインセミナー、ソフト・データ・画像・デザイン、品質・生産管理・ コスト・安全 |
受講対象者 |
※個人情報にはカメラ画像やバイオメトリックデータなど広範の意味を含みます
・技術の進展と個人情報保護法制との関係について関心のある方
・企業や行政機関で個人情報を扱っている、あるいは利活用を予定している方
・自組織における個人情報の課題に苦慮している方
・上記に該当する技術者からマネージャークラスまで
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予備知識 |
・特に必要ありません |
修得知識 |
・個人情報保護法制の基本的な枠組み
・プライバシー(個人情報)保護の対策のグローバルな考え方
・具体的な対処の方法
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プログラム |
(第1部)法律から見た技術の進展と個人情報保護法制との関わり
1.個人情報保護法
(1).個人情報の意義
a.個人情報とは何か
b.仮名加工情報・匿名加工情報・統計情報
(2).個人情報保護の基本的な考え方
a.個人情報保護の「二本の柱」─個人情報は「使うもの」であるから「保護をする」
b.個人情報・個人データ・保有個人データにおける規制─数度の改正を経た「現在の姿」
(3).外国法制(GDPR・中国個人情報保護法)との関係
a.GDPRの展開
b.中国の個人情報保護法制
c.データの越境移転をめぐる問題
2.個人情報保護とプライバシー保護
(1).個人情報保護法はプライバシーを守らない?
a.プライバシーとは何か
b.プライバシーに関する考え方
(2).個人情報保護とプライバシー保護との関係
a.個人情報保護法の遵守とプライバシーへの影響
b.技術開発とプライバシー概念の相関─顔識別機能付きカメラシステムなどを例に
3.ビッグデータ解析・AI利用と個人情報保護法制
(1).ビッグデータと個人情報保護法との関係
a.大阪駅人流実証実験
b.JR東日本をめぐる報道
(2).AI利用で何が変わるのか?
4.今後の展望
(第2部)プライバシー影響評価の基礎と実践
1.個人情報の利用の実態
(1).カメラ画像の事例
a.防犯カメラ
b.監視カメラ
(2).AI時代の利用のフレームワーク
2.個人情報・プライバシー保護の状況
(1).個人情報侵害の歴史的認識
(2).各国の状況
a.EU
b.米国
(3).関連する国際標準規格など
a.ISO/IEC29100
b.ISO/IEC 27701
c.ISO 22307 ISO/IEC29134
(4).日本における法律、ガイドライン
a.個人情報保護法
b.ガイドライン
3.プライバシー保護技術
(1).暗号技術
(2).プライバシーリスク評価
4.プライバシー影響評価(PIA)の手順
(1).PIA実施の準備
a.予備評価
b.評価準備
(2).評価の実施
a.リスク分析
b.影響評価
(3).報告・レビュー
(第3部)行政・民間企業における実施事例
1.行政機関におけるPIA実施事例
(1).加賀市教育委員会の取組み
a.こどもに関する各種データの連携による⽀援実証事業
b.プライバシー影響評価の実施概要
(2).プライバシー影響評価報告書の紹介
a.加賀市情報セキュリティに関する規程
b.プライバシー影響評価報告書
c.加賀市 PIAチェックリスト
d.プライバシー影響評価の実施書
2.先進企業におけるプライバシー保護の取組み
(1).データマッピングの事例
(2).PIAの事例
3.炎上リスクも?いまプライバシー保護が必要な理由
(1).多発する炎上事例
(2).個人情報保護法の今後の動向
4.プライバシー保護のためのPIAツールキット
(1).個人情報保護委員会による支援キット
a.データマッピング用ツール
b.PIAツールキット
(2).最新技術で効率化!Privacy Tech(プライバシーテック)
a.Privacy Techとは?
b.Privacy Techの活用事例
c.欧米シェアNo.1!「onetrust」のご紹介
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キーワード |
個人情報保護法 プライバシーリスク評価 PIA カメラ画像 顔認識 デジタルトランスフォーメーション DX AI技術 ビッグデータ解析 顧客情報 マーケティング 匿名化データ 国際標準規格 データマッピング Privacy Tech onetrust |
タグ |
AI・機械学習、自動運転・運転支援技術・ADAS、イノベーション、マーケティング、リスク管理、規格・標準、法律、カメラ、セキュリティ・暗号、検査、センサ、位置情報、音声処理、画像、画像処理、画像認識、感性・脳科学・認知工学、生体工学、データ分析 |
受講料 |
一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
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会場 |
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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