偏光・回折技術の基礎と偏光撮像技術および外観検査への応用 <オンラインセミナー>

~ 回折・偏光の基礎、偏光を用いた光学素子・偏光撮像技術・外観検査・異物検査・AIスマートカメラへの応用 ~

・光学(回折・偏光)の基礎からそれらを応用した撮像技術まで修得し、外観検査などの産業用途に応用するための講座

・偏光撮像の基本原理と高い有用性や応用事例を学び、カメラや顕微鏡、外観・望遠システムなどさまざまな既存システムにも適用可能な偏光撮像法を実践に活かそう!

・目視検査では難しい、ガラス・プラスチックなどの透明製品の歪み検査や黒色物体の傷探査などにも有効な偏光撮像技術を修得し、高精度な製品検査に活かそう!

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講師の言葉

 近年の光産業技術の発展は凄まじく、新たな応用展開を目指すには光学素子の機能の高度化が鍵となる。中でも偏光制御は様々な光技術においてその重要性が見出されつつあり、偏光を自在に制御するデバイスの開発が急務である。また、偏光は実際の光学システム設計においては極めて重要であるにも関わらず、あまり詳しく取り上げられた教科書は多くはない。これからの光学技術開発においては、偏光の基礎に立脚した光学システム設計が広く求められると考えられる。

 本セミナーは、上述の要求に対応するのに必要な知識とスキルの習得を目的とするものである。はじめに回折理論と偏光理論の基礎を解説した後、講師がこれまでに取り組んできた幾何学的位相に基づく偏光回折技術について概説する。これにより、偏光回折を理解するのに必要な基礎理論の習得と、偏光制御素子として近年期待される幾何学的位相素子の概念について知識を得る。さらに、具体的な幾何学的位相素子の例(偏光回折格子、偏光レンズ、光渦リターダ)をその機能を含めて紹介するとともに、その一つの応用事例として、講師が現在取り組んでいる「偏光回折を利用した偏光撮像技術」について解説する。偏光撮像の基本原理とその有用性・応用例を広く解説したのち、本講師が取り組む偏光回折を利用した偏光撮像法の原理と応用事例(ガラス・プラスチックなどの透明製品の歪み検査、黒色物体の傷検査等、はんだ不良部の検出等)を紹介する。偏光撮像技術は様々な手法が開発されているが、偏光回折を利用した偏光撮像法は、「通常のカメラにアタッチメント式に幾何学的位相素子を装着すれば偏光撮像機能を付与できる」、「円偏光成分を含む偏光撮像が可能」、「顕微鏡や外観カメラ・望遠システム等、既存の撮像システムに広く適用できる」、「光学素子が軽量且つ低コスト」であるという特徴を持つ。なお、受講後の自習が可能なように、講座で使用したスライドについて可能な範囲で配布する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2022年12月19日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・光学技術の中でも回折光学素子や偏光技術に携わる技術者の方
・偏光技術の活用に関心を持っている研究者・開発者・技術者の方
・3次元画像処理、カメラ、イメージセンサなどに関連する企業の方
・新しい外観検査・異常検知手法を模索している方
予備知識 ・光学全般に関する基礎知識を有していることが望ましいが、基礎知識を有していない受講者にも分かるよう解説します
修得知識 ・波動光学に基づいた回折理論と偏光理論の基礎と、光学システム設計における計算手法
・広範な光学システム応用が期待される幾何学的位相素子の概念
・偏光撮像技術の基本原理と、その応用事例についての知識
プログラム

1.回折の基礎

  (1).マクスウェル方程式と波動方程式

  (2).ホイヘンスの原理

  (3).キルヒホッフの回折積分

  (4).フレネル回折

  (5).フラウンホーファー回折

  (6).フーリエ変換

  (7).レンズによるフラウンホーファー回折像の観察と定性的な解釈

  (8).種々の開口によるフラウンホーファー回折

  (9).空間周波数フィルタリング

  (10).高速フーリエ変換を用いた回折計算手法

 

2.偏光の基礎

  (1).偏光の表記法

  (2).ジョーンズ行列

  (3).ミュラー行列

  (4).ポアンカレ球

  (5).偏光の重ね合わせ

  (6).マトリクス法を用いた光学システム中の偏光伝播計算

  (7).ポアンカレ球を用いた偏光伝播の追跡

  (8).異方性媒体からの光回折

  (9).偏光を考慮した回折計算

 

3.幾何学的位相と光学素子応用

  (1).偏光の幾何学的位相とは

  (2).幾何学的位相に基づく薄膜光学素子(偏光回折格子、偏光レンズ、光渦リターダ)

  (3).幾何学的位相素子の作製法

  (4).光反応性高分子液晶を利用した幾何学的位相素子の形成

  (5).液晶を利用した幾何学的位相素子の応用事例

 

4.偏光撮像の基礎

  (1).偏光撮像の背景

  (2).種々の偏光撮像技術

 

5.偏光回折を利用した偏光撮像法と外観検査への応用

  (1).偏光回折格子を利用した偏光撮像法

  (2).偏光探査型偏光撮像法

  (3).外観検査への応用

  (4).偏光撮像の応用事例と可視化される情報

    a.異常検知システム

    b.異物検査

    c.イメージセンサ

    d.AIスマートカメラ

    e.医療機器

 

6.質疑応答

キーワード 光学 光産業 回折 偏光 偏光撮像 光学素子 高度化 液晶 カメラ 顕微鏡 撮像システム
外観検査 異常検知 異物検査 デバイス開発
タグ 規格・標準カメラ検査生産管理非破壊検査品質管理画像処理画像認識液晶光学実装省エネ電子機器LED・有機EL・照明
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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