新しい創造的問題解決法とその実践:TRIZ、USIT、6箱方式の実践的活用法 <オンラインセミナー>

~ 創造的な問題解決の基本方式の模索、科学技術情報を再構成したTRIZ、身近な問題を創造的に解決するUSITの一貫思考プロセス、創造的な問題解決の新しい基本パラダイム「6箱方式」 ~

・ひらめきに頼らずに、新しい考え・理論・技術を創り出す創造的問題解決法を修得する講座

・TRIZとUSITを足掛かりにして完成した「創造的問題解決の基本方式(6箱方式)」を発明者から学び、創造的な研究・開発に応用しよう!

 

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講師の言葉

「創造的な問題解決」は、身近な問題から、学術研究、企業の研究開発、社会問題、世界レベルの問題など、すべての分野・場面で必要とされています。しかし、科学技術は既存の理論・技術の適用法を教え、新しい理論・技術を創る方法を明示的には教えません。
 また、多様な「創造性技法」も、「ひらめき」を得ることを主ており、目標にし、創造するための基本方式を持っていません。
 その中で新しい展開をTRIZとUSITが準備しました。TRIZは、科学技術の情報を構成し直して、目標機能から原理や技術を探すDB、特許のアイデアのエッセンス40原理、システムの進化の方向などのデータベースを創り、矛盾を解決する方法を明示して、分野を超えて共通な考え方を作りました。
 USITは、DBに頼らない、簡潔な一貫思考プロセスを創りました。このUSITプロセスを、データフローで表現したとき、私は創造的な問題解決の基本方式を発見しました。
 「思考の世界」で、「問題の定義→現在のシステムの理解と理想のシステムの理解→新しいシステムのアイデア→解決策の案」という4箱で進む。
 この前後に「現実の世界」で(社会・技術・ビジネスなどの観点から)「問題の認識」と「解決策の実現」という過程があります。
 これらの6段階の情報を獲得していくのが、「6箱方式」で、それが「創造的な問題解決の基本方式」であることが分かりました。
 これが、学術的な研究でも、企業や社会でも、「ひらめきに頼らずに、新しい考え・理論・技術を創り出す」基本方式なのです。

 

【日本テクノセンター 提携講師】

大阪学院大学 名誉教授 理学博士 中川 徹 氏  

専門:創造的な問題解決の方法論、創造性技法、技術開発、TRIZ、USIT、教育

学会:日本創造学会、日本TRIZ協会、Altshuller Institute for TRIZ Studies (米国)、

   European TRIZ Association(欧州)

セミナー詳細

開催日時
  • 2022年11月09日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー研究開発・商品開発・ ビジネススキル
受講対象者 ・企業での研究・開発に携わっている方(研究者、技術者、その指導者、マネジャーなど)
・大学などで研究・教育に携わっている方(研究者、教授、大学院生、教育者など)
・技術開発、発明、特許、イノベーション、創造性教育、研究指導、社員研修などに携わっている方
予備知識 ・技術開発や研究方法・研究指導や創造性技法などに関して、関心と強い問題意識を持っていること

TRIZとUSITについては、講義の中で順を追ってエッセンスを説明しますので、予備知識があるに越したことはありませんが、必ずしも必要ありません

特に、あらかじめ全体を知っておきたいと思われる方は、『TRIZホームページ』内の次の2つの記事をご覧ください
「創造的な問題解決の方法論:TRIZとその発展 ~イノベーションのための科学的方法~」 
https://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/jpapers/2021Papers/jNaka-CrePSTalk-210627/jNaka-CrePSTalk-210627-VideoSlides-210705.html

「科学技術の「抽象化の4箱方式」から、創造的問題解決の「6箱方式」へ」
https://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/jpapers/2022Papers/jNaka-SixBox-Paper/jNaka-SixBox-Paper-220718.html
修得知識 ・TRIZとUSITを足掛かりにして、「6箱方式」という「創造的問題解決の基本方式」が得られたこと
・「6箱方式」は、非常に明快・単純であり、広く理解でき、適用できること
・「6箱方式」を実践する一つの方法が、USITという、簡潔な一貫思考プロセスであり、有効であること
・これらの基本知識を、自分の学習・研究・開発・教育などの場での実践の指針にしていくと、生涯にわたって(自分にも社会にも)有益であること
プログラム

1.創造的な問題解決(技術開発からイノベーションまで)に、基本的な方法がないのか?
  (1).科学技術は、新しい理論や技術を創る方法を、教えているか?
    a.科学技術の基本方式としての抽象化の「4箱方式」、とその限界
    b.分野ごとの理論(モデル)と知識ベースの構築
  (2).創造は「ひらめき」によるのか?いろいろな創造性技法の模索
    a.ひらめきを得るWallasの4段階モデル
    b.ひらめきを求めるさまざまな「創造性技法」
    c.基本的な方式を持たない諸方法の乱立と混沌
  (3).創造的な問題解決の基本方式を求めてーこの講義の方向
    a.科学技術も創造性諸技法も、基本方式を持っていない
    b.分野を超えた新しい方法TRIZ、簡潔な思考プロセスUSITに注目する
    c.創造的な問題解決の新しい基本方式:「6箱方式」を提唱する

2.TRIZの樹立:科学技術情報を再構成し、分野を超えて活用する方法
  (1).TRIZ(発明問題解決の理論)の成立と普及
    a.G.アルトシュラー(旧ソ連)の生涯とTRIZの樹立
    b.90年代以後の米・欧・日・韓などへの普及
    c.近年の状況
  (2).TRIZが科学技術情報を再構成して得た多くの知識
    a.科学技術原理の逆引き: 目的機能 => 実現手段(原理と技術)
    b.特許のアイデアのエッセンスを抽出:40の発明原理
    c.システムの各側面の発展に注目:技術システムの進化のトレンド
    d.特許の問題類型の整理:(改良したい側面 vs 悪化する側面 => 解決アイデア
    e.問題類型の整理:機能的関係のパターン => 解決アイデアのパターン
  (3).TRIZが創り出した「考える方法」:矛盾の解決
    a.システムとして考える
    b.擬人化(問題への没入): 賢い小人たちの方法
    c.一つの側面に対する正反対の要求(矛盾):要求を分離できる場面を考える
  (4).TRIZにおける問題解決の方式の全体構造とその問題点
    a.TRIZのエッセンス
    b.TRIZの主要技法の全体構造:「4箱方式」の複数路線のため煩雑

3.USITの成立:身近な問題を創造的に解決する簡潔な一貫思考プロセス
  (1).USIT(統合的構造化発明思考法)の成立と発展
    a.E.シカフス(米)による開発
    b.日本への導入と展開(中川)
  (2).USITの基本プロセスと考える方法
    a.USITの一貫プロセス(フローチャート表現)
    b.システムの考え方:オブジェクト(構成要素)、属性(性質の種別)、機能
    c.USITの解決策生成法:原型の5解法、TRIZの全解法を統合したオペレータ体系
  (3).USITの簡単な適用事例
    a.裁縫で針より短くなった糸を止める方法を作れ
    b.通常の額縁掛けを改良して、傾かない/傾きにくいようにせよ

4.「6箱方式」:創造的な問題解決の新しい基本パラダイム(基本方式)
  (1).「6箱方式」の成立:USITプロセスのデータフロー表現
    a.USITの思考プロセスを4箱で表現する:「思考の世界」での新しい「4箱方式」
    b.現実の世界を含めて表現する:問題の認識から、解決策の実現までの「6箱方式」
  (2).「6箱方式」の内容とその意義
    a.データフロー表現で定義する意味:フローチャート表現との違い
    b.「現実の世界」と「思考の世界」を区別する意味、その受け渡し
    c.「現実の世界」で問題を捉える(箱1→箱2):その目標と種々の方法
    d.「思考の世界」で問題を分析する(箱2→箱3):その目標と種々の方法
    e.「思考の世界」で解決策のアイデアを得る(箱3→箱4):その目標と種々の方法
    f.「思考の世界」で(概念的)解決策を作り上げる(箱4→箱5):その目標と種々の方法
    g.「現実の世界」で解決策を実現する(箱5→箱6):その目標と種々の方法
    h.「イノベーション」が成功するためには
  (3).「6箱方式」が「創造的な問題解決」の基本パラダイム(基本方式)であるという認識
    a.科学技術における位置づけ:「4箱方式」は既存理論・技術の適用、「6箱方式」は新しい理論・技術の開発
    b.「創造性諸技法」における位置づけ:「6箱方式」が全体に枠組みを与える
    c.種々の創造性技法や問題解決法を「6箱方式」という枠組みに位置づけ直す
    d.「6箱方式」は種々の実践法を許す:USITが簡潔・明快な実践法である
  (4).「創造的問題解決の方法」の大きな目標
    a.「創造的な問題解決」(とそのための方法)が必要とされる分野・領域
    b.個別の方法の理解・普及(の競争)よりも、基本的な方式の理解・普及が大事
    c.新しい大きな目標:「創造的な問題解決」の一般的な方法論(基本方式)の確立と普及

5.「6箱方式」の具体的理解と実践方法
  (1).TRIZ/USITによる身近な問題解決事例を「6箱方式」で理解する
    a.USITのマニュアルと適用事例集(「6箱方式」で整理ずみ)
    b.復習:裁縫で針より短くなった糸を結ぶ問題 (USITマニュアルに則った説明)
    c.復習:通常の額縁掛けを傾かない/傾きにくくする問題(USITマニュアルに則った説明)
    d.水洗トイレを節水化した事例: TRIZによる矛盾解決の好例
    e.ホッチキスの針を潰れなくする問題:賢い小人たちの方法
    f.マンションのオートロックドアの安全性向上の問題: 原因分析の方法
  (2).現実世界での(複数技法を使った)問題解決事例を「6箱方式」で理解する
  (3).創造的問題解決のための学習・活動・組織化

6.まとめと総合討論

キーワード 創造的問題解決 イノベーション 思考プロセス データフォロー表現 TRIZ USIT 「6箱方式」                
タグ 教育業務改善研究開発商品開発人材育成問題解決・アイデア発想
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
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