触覚の基礎と触覚フィードバック技術および触覚センサの開発・実装への応用 <オンラインセミナー>

~ 触感評価とデザイン、触覚の情報化と運動制御・身体認識・コミュニケーションへの応用、触覚センサの開発と三軸触覚センサの必要性、触覚センサ搭載ロボットへの応用 ~

触覚の基礎から触覚の情報化およびその応用技術まで修得し、身体認識・運動支援・サービス・生産活動などに応用するための講座

・製品設計において重要な要素の一つである触り心地・触感を定量評価するための計測・情報化技術を修得し、付加価値の高い製品開発に活かそう!

・触覚センサを搭載したロボットのハンドリングや三軸触覚センサの設計・開発・実装まで修得し、要求レベルの高まるロボットの開発に活かそう!

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・WEB会議システムの使い方がご不明の方は弊社でご説明いたしますのでお気軽にご相談ください。

講師の言葉

(第1部)

 製品において触り心地や操作感は付加価値につながる重要項目であるが、その設計論は十分に確立されていない。そして私たちの触感は一般的に用いられている物理量とは必ずしも一対一に対応しておらず、触感デザインのアプローチも様々ある。

 本セミナーでは、狙った触感のデザイン、定量評価に役立てていただくことを狙い、触覚の基本的事項、および触感デザインと評価について、次元分析に基づくボトムアップのアプローチと知覚原理に基づくトップダウンのアプローチ、留意すべき事項、また人の感覚量の測り方について具体的事例をもとに紹介する。また、触覚は、対象認知だけでなく、運動や身体認識、情動とも関連する。触覚の情報化と応用に関して、触覚の計測や提示技術の活用様々応用も広がりつつある。本セミナーでは、感覚増強や運動支援、コミュニケーションへの触覚技術の応用についても概観し、触覚技術の将来について展望する。

 

(第2部)

 近年急速に進む高齢化社会の到来に伴って、家庭、介護、医療の現場でロボットへの要求レベルが高まっています。とくにハンドリングに対しては、人間並みの器用や人にやさしく接することなどが期待されているために、当然のことながらこれからのロボットには触覚センサの搭載が必須項目になるものと考えられます。

 そこで本講習では、企業や大学で開発研究の現場で働く技術者の方々に触覚センサを理解して、各自の研究開発業務に活用していただくことを願って、触覚センサの原理から設計製作まで解説します。各種の触覚センサについても一通り解説しますが、とくに講演者が研究開発を進める三軸触覚センサについて詳説します。最後に、触覚情報はロボットにとどまらず、生活、サービス、生産活動のあらゆる場面で必要とされることから、触覚情報を中心に据えた新しい触覚の記録・再生システムについても解説します。この講習を通じて、触覚センサ開発の心構えについても言及するため、自身の研究開発業務に役立てていただけば幸いです。

セミナー詳細

開催日時
  • 2022年10月28日(金) 9:30 ~ 16:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備ソフト・データ・画像・デザイン
受講対象者 ・触覚技術について関心を持つ方
・製品の触感の評価・デザインに関心を持つ方
・触覚提示技術の活用に関心を持つ方
・触覚センサやその応用技術に関心を持つ方
・光を利用した触覚センサについて知りたい方、また製品化したい方
予備知識 ・複雑な数式は極力出さないようにしています。難しそうな用語等についてはその都度補足説明をしますので、高校物理の知識があればその他の予備知識は不要です
修得知識 ・人間の触覚の知覚原理
・触感評価・デザインのアプローチ方法
・人間の触覚感度の計測方法
・触覚の応用技術に関する基礎知識
・自身の業務に必要な触覚センサの選定が出来るようになる
・触覚センサの設計・評価・応用といった一連の流れが理解できる
プログラム

(第1部)製品の触感デザインと触覚フィードバック技術

1.触覚の基礎

  (1).機械受容器の基礎

    a.種類と概要

    b.時間的特性

    c.空間的特性

  (2).視聴覚と触覚の違い

 

2.触感評価とデザイン

  (1).次元分析に基づく触感デザイン(ボトムアップ)

    a.布地の評価

    b.ステアリングスイッチの評価

  (2).触覚の知覚原理

    a.凹凸・硬さの知覚原理

    b.錯触と触感デザイン

  (3).知覚原理に基づく触感デザイン(トップダウン)

    a.ソフトフィールのデザイン

    b.厚み感のデザイン

 

3.心理物理実験

  (1).感覚量と物理量の関係

  (2).感度とバイアスの計測方法

  (3).心理物理実験における注意点

 

4.触感の個人差

  (1).皮膚特性

  (2).運動特性

 

5.触覚の情報化と応用

  (1).主観的触覚

    a.皮膚伝播振動

    b.粗さ感の数値化

  (2).触覚フィードバック技術の応用

    a.触覚の増強

    b.感覚運動制御の向上

    c.身体認識の向上

  (3).触覚共有技術の応用

    a.人―人/ロボット協調作業

    b.触覚コミュニケーション

 

6.まとめ

 

(第2部)触覚センサの設計技術と実機への応用

1. 触覚センサの基礎

  (1).ロボットにおける触覚情報の重要性

  (2).これまでの研究開発動向

  (3).触覚センサ開発の過程で得られるもの

  (4).本講習の内容

 

2.これまでの触覚センサの研究開発

  (1).ロボット用触覚センサに組み込む機能

    a.Harmonの調査

    b.三軸触覚の必要性

  (2).種々のロボット用触覚センサ

  (3).触覚センサの原理と特性の関係

 

3.三軸触覚センサの原理

  (1).接触状態の力学

    a.Cauchyの応力原理

    b.三軸力計測の重要性

  (2).三軸触覚センサの原理

  (3).三軸触覚センサの設計

  (4).三軸触覚センサの較正

 

4.触覚センサ搭載ロボットへの応用

  (1).キャップ回し

    a.触覚センサ搭載ロボット

    b.三軸力計測の活用法

    c.実験結果

  (2).組み立て

    a.反射行動による組み立ての考え方

    b.ボトルの組み立

    c.アーチの組み立て

  (3).紙のめくり取り

    a.位置制御ベース力制御

    b.紙幣の枚数の計測

    c.紙幣のめくり取り実験

 

5.まとめと今後の課題

  (1).各種センサの原理と利点・欠点

  (2).三軸触覚センサの意義

  (3).三軸触覚センサの設計のポイント

  (4).較正の重要性とその実施方法

  (5).三軸触覚センサが拓く未来

  (6).研究・開発者の心構え

キーワード 触覚 デザイン フィードバック 評価 視聴覚 布地 知覚 凹凸 硬さ 厚み 錯覚 触感
心理物理実験 感覚量 物理量 皮膚特性 運動特性 運動制御 身体認識 触覚共有
ロボット協調作業 触覚コミュニケーション 触覚センサ 三軸触覚センサ ロボット工学
物体ハンドリング アクチュエータ 位置制御 ベース力制御
タグ 精密機器・情報機器分析アクチュエータ研究開発センサデザイン位置情報感性・脳科学・認知工学ロボット位置決め生理・官能検査生体工学実装制御設計・製図・CAD精密機器
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
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