プラスチック射出成形品の高機能化と成形加工における不具合対策および最新技術動向

~ 射出成形品の変形予測とその抑制法、高機能化・高付加価値化技術の開発、トヨタ生産方式とサムスン流アジャイル開発の成形加工への応用、業界・技術・SDGs対応の最新動向 ~

・プラスチック成形加工の基礎から不具合予測や問題の解決法まで広く修得し、不良レスな成形品の生産に活かすための講座

・プラスチック射出成形品の高機能化・高付加価値化技術やトヨタ生産方式とサムスン流の組合せによる不良レスの実践技法、最新技術動向を修得し、高品質な製品開発・製品生産に活用するための特別セミナー!

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講師の言葉

(第一部)

 射出成形法はプラスチック成形加工の中でも最も広く使われている成形法の一つです。しかし、そり変形やヒケ、物性の異方性など様々な不具合や不良が発生しやすい成形法でもあります。これらの不良現象は多くの要因が複雑に絡み合って生じており、最適な対策方法の検討が難しい課題があり、効率的な対策およびその予測には、金型内で樹脂がどのように流れて、どのように冷えて固まるのかを知ることが重要になります。

 本講演では、射出成形品に生じるそり変形を中心に成形不良現象と発生メカニズムについて、金型内の樹脂流動挙動の観察結果を示しながら解説します。また、近年ますます利用が拡大している繊維強化樹脂射出成形品においても、繊維配向の定量評価技術について解説し、そり変形に与える繊維配向の影響についても考察します。さらに、金型内の樹脂流動に着目した繊維配向制御手法や成形品の高機能化の方法について紹介します。

 

(第二部)

 近年、カーボンニュートラルやデジタルトランスフォーメーションが話題となっています。成形加工や樹脂材料の本質を理解し活用することでそれらに対しても本質的な対応が可能となります。講師が実践してきたトヨタ生産方式による成形加工とサムスン流の速度感ある対応を組み合わせることで不良レスと利益の最大化に繋がります。

 本セミナーは、樹脂や成形加工の原理原則と共に、カーボンニュートラル、デジタルトランスフォーメーション、最新の計測方法もご紹介しますので最先端技術による最高の樹脂とその成形加工に通じる内容です。冒頭では原理原則からご説明しますので入門者はじめどなたでも理解できるセミナーです。

セミナー詳細

開催日時
  • 2022年07月28日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー加工・接着接合・材料品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・プラスチック成形加工に携わる初学者や若手技術者
・プラスチック部品設計技術者
・成形加工や樹脂材料の興味のある入門レベルや実務者の方
・不良対策、カーボンニュートラル、デジタルトランスフォーメーションなどに興味のある方
予備知識 ・特にありません
修得知識 ・金型内の樹脂挙動の把握と不良対策方案の検討
・不良レスで最安価なトヨタ生産方式成形加工
・カーボンニュートラル、デジタルトランスフォーメーション、次世代計測法などの最新動向
プログラム

(第一部)プラスチック射出成形の基礎と製品の高機能化・高付加価値化への応用

1.射出成形法の概要

  (1).射出成形プロセス

  (2).射出成形の特徴

  (3).射出成形品に生じる不良現象

 

2.射出成形品のそり変形

  (1).射出成形品のそり変形要因

    a.熱的要因

    b.流動的要因

  (2).射出成形品の残留応力

    a.残留応力の発現メカニズム

    b.残留応力の測定方法

    c.実際の成形品の残留応力

 

3.射出成形品のそり変形予測

  (1).射出成形品の分子配向と物性値

  (2).金型内の樹脂流動挙動の観察

  (3).樹脂流動挙動と分子配向

  (4).物性値分布を考慮したそり解析

 

4.繊維強化射出成形品の繊維配向

  (1).成形品各部の繊維配向とそり変形

  (2).繊維配向の評価方法

  (3).繊維配向分布を考慮したそり解析

  (4).射出成形品内の繊維長分布

  (5).繊維配向制御

 

5.射出成形品の高機能化

  (1).ウェルドラインの低減

  (2).リブヒケの低減

  (3).配向制御による軽量化

  (4).射出発泡成形による軽量化

  (5).射出発泡成形の表面性状向上

 

6.まとめ

 

(第二部)カーボンニュートラルを見据えた不良やトラブルレスの成形加工と樹脂材料 ~原理原則から最新技術まで~

1.プラスチックの基礎

  (1).プラスチックの歴史

  (2).プラスチックの特徴   ~金属・無機物との比較~

  (3).種類・分類:熱可塑(汎用・エンプラ・スーパエンプラ)/反応硬化/複合材(CFRP・GFRP)

  (4).主な成形加工法

    a.熱可塑: 射出成形/ブロー成形/押出成形/真空成形

    b.反応硬化: RIM/熱硬化

 

2.身の回りにあるプラスチック成型品の活用状況と課題・注意点

  (1).プラスチック成型品の活用状況、樹脂の種類と成形法、性能の特徴

      例:飲料ボトル/洗剤等容器/日用雑貨/家電/OA機器など

  (2).使用上の注意点と上手に使いこなす方法

 

3.トヨタ生産方式とサムスン流アジャイル開発の成形加工への応用

  (1).トヨタ生産方式(TPS)の概要

  (2).TPSの視点での成形加工

  (3).TPSの問題発見と問題解決、サムスン流アジャイル手法との組合せ

  (4).トヨタ自動車で実現した究極の射出成形加工

 

4.業界の最新動向とSDGsカーボンニュートラル

  (1).最新トピックス

  (2).次世代車対応技術状況

  (3).環境問題と企業責任、SDGsへの各企業の動き:トヨタ自動車/帝人/サントリー/ライオン

5.最新技術動向:デジタルトランスフォーメーション・次世代計測技術

  (1).DXへの変革:DigitalTwin IoT+CAE+AI ~DXへの樹脂・成形加工でのアプローチ

  (2).最新計測技術

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タグ コストダウンプラスチック業務改善金型品質管理材料射出成形樹脂・フィルム成形加工
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
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