生体信号処理・生体データ解析の基礎とデジタルヘルス技術への応用　＜オンラインセミナー＞

講師の言葉

　デジタル田園都市などのデジタルを活用した新しい暮らしが構想されています。この実現にデジタルヘルスが果たす役割は大きいと考えられます。高性能になったスマートデバイスを活用した健康評価やライフログを収集し、予防医学や健康ビッグデータを用いた新しいビジネス創成などが期待されています。スマートデバイスに搭載されているGPSや加速度センサーを活用した歩数などの活動状況データはすでに有効に活用されています。これらのセンサーは安価で、信号処理もしやすいことが活用されている理由になるでしょう。他にも測定時の拘束がないことも理由になるでしょう。活動状況データと同じく安価なセンサーで取得でき、信号処理が行いやすいデータとして脈波センサーから得られる健康評価データがあります。脈は自律神経や血液循環の状態によって変化するために、ストレスや高血圧などの心身の健康状態と密接に関係しています。

　本セミナーでは、このような脈波を中心として、関係する生体信号について紹介します。特に脈波については信号処理の方法やデータ解析の方法を紹介します。脈波は測定の状況によって変化しやすいために、製造分野のばらつき抑制において多くの功績を上げたタグチメソッドを用いて生体信号を解析する方法も紹介します。

　また、理解を深めるために、後半にはエクセルを用いて、生体信号の簡単な処理・解析の計算を行います。

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