品質工学(タグチメソッド)活用による開発設計効率改善と品質向上 ~デモ付~ <オンラインセミナー>

~ “品質絶対”と開発設計業務効率最大化、機能性評価、機能定義と誤差因子の演習、望目特性と動特性に至るまでの数理解説、高速寿命評価、パラメータ設計、パターン計測 ~

・品質工学の目的と発想法、評価特性の選び方を学び、活用に必要な知識を修得し、開発・設計・経営などのトラブル防止に活かすための講座

・市場クレーム収束遅れと開発期間長期化という課題に対し、“品質絶対”と開発設計業務効率最大化を同時達成させ、課題解決とトラブル未然防止を実現しよう!

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講師の言葉

環境変動や経時劣化に強く市場トラブルを起こしにくい開発・設計ができる、製品や技術の優劣判断・寿命の高速評価、パターン計測による予防保全にも使えるなど、品質工学は魅力的な技術評価の考え方です。開発から市場フォローまでに投入される人・物・金・時間の最小化とクレームの防止など、経営課題の解決にも大きく寄与するところがあります。
一方、用語の意味や数理が分かりづらい、実験計画法や統計、品質管理との違いは?と言った疑問も聞かれます。 今回の講義では、これらの疑問に答えつつ、品質工学の目的と発想法、評価特性の選び方から始まり、基礎から応用まで品質工学の活用に必要な知識と実際の事例をお伝えします。特に重要なポイントは評価特性の選定です。シンプルな特性選定が効果的である事をお示しします。多くの方が気にされる数理については、なぜそうなっているのかを視覚的に納得していただける様な解説を行ないます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2021年11月09日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・開発・設計部門、製造部門、品質保証部門の技術者
・上記部門の技術系マネジャー
・開発効率や市場クレームを経営課題と捉える経営者
予備知識 必須ではありませんが、下記を理解していると尚良いです
・測定値の平均と標準偏差、ピタゴラスの定理、対数の性質、エクセルの操作等の初歩レベル
・線型代数や最小二乗法の初歩レベルを知っていると理解しやすい
修得知識 1.品質管理と品質工学の調和⇒メーカー存続・発展の基礎
  “存続”と“発展”には異なる視点の調和的運用が必要

2.品質工学の基本思想
  (1)短納期の技術活動で市場トラブルを未然防止する
  (2)製品の品質ではなく製品の機能を評価する
  (3)合理的な指標となるSN比の考え方

3.品質工学(機能の安定性評価)の実務と数理
  (1)測定した特性・指標に関する二乗和の分解
  (2)完成したもの(自社・他社製品)の高速比較評価⇒機能性評価の考え方
  (3)製品開発・設計段階での高速最適化⇒パラメータ設計の考え方
  (4)要因効果の推定法に関する理解⇒直交表を使う目的と使い方
  (5)評価特性の拡大⇒非線形特性の評価ができる標準SN比の使い方
  (6)パターン計測
    a.予兆を捉えるMT法
    b.多次元量を対象としたパラメータ設計の可能性
プログラム

1.初めに。品質と品質マネジメント
  (1).品質に関するマネジメント全般の目的
  (2).品質の定義例
    a.ISO等での定義
    b.お客様目線では
    c.簡潔な定義

  (3)品質工学における品質の定義 ~”品質とは損失である”~

2.品質工学とは
  (1).市場での製品機能堅牢度を予測する技術
  (2).品質管理との対比
    a.統計的品質管理の立場
    b.品質工学の立場

3.大きな経営課題:市場クレーム収束遅れと開発期間の長期化
  (1).評価方法に問題がある
    a.技術評価の長期化が経費の増大と商機を逃す原因
    b.多数の品質項目評価による判断が長期化と見落とし・手戻りの元
    c.個別品質対応でモグラたたきを誘発する事も多い

4.“品質絶対”と開発設計業務効率最大化の同時達成
  (1).“品質絶対”を品質検査で行う事の問題点
    a.品質管理のミッションは設計の価値を100%確保する事
    b.寿命・環境試験とサンプル数確保が大きな障害
    c.出荷品質検査でOKでも出荷後お客様の所での品質は保証できない
    d.設計段階までで出荷後不具合を抑え込まないといけない
  (2).品質でお客様を裏切らず短期間で評価を終えるための発想:品質工学
    a.個別品質を追わない:品質はどこから来る?複数品質の元である“機能”を追う
    b.平等な条件で比較して安定なものが市場でも安定で長寿命のはず

5.品質工学の基礎を学ぶための「機能性評価超入門」
  (1).機能性評価の概要
    a.お試しで使っただけでは判断できない
    b.品質工学における”良いもの”
    c.機能の表現と誤差因子
    d.機能性評価の用語による”良いもの”の表現

  (2).例題を使った機能定義と誤差因子の演習
    a.電源の機能性評価:望目特性の評価
    b.歩数計の機能性評価:動特性の評価
    c.望目特性と動特性に至るまでの数理解説
 
  (3).機能性評価による高速寿命評価(寿命比の推定)例
    a.モーター寿命比の機能性評価による推定
    b.機能性評価による高速寿命評価のロジック

6.パラメータ設計入門
  (1).設計作業全体を俯瞰した直交実験計画の立案
    a.設計対象の機能定義
    b.実現手段系(方式)の検討と測定方法の検討
    c.機能に影響を与える誤差因子の選定
    d.手段を構成する制御因子の選定
    e.直交表の選定と表への制御因子割付

  (2).実験の実施~利得再現性の確認
    a.実験No.毎のSN比算出
    b.要因効果図の作成と水準選択
    c.利得再現性確認実験の実施

  (3).確認実験後の対応
    a.利得再現時は目的特性への合わせ込み(チューニング)
    b.不再現時の対応

  (4).パラメータ設計の事例紹介
    a.孔版印刷機の印刷条件設計:ゼロ点比例式による評価
    b.紫外線硬化型インクの粘弾性設計:標準SN比解析による評価

7.パラメータ設計の論理構成
  (1).他の評価手段にはない仮説検証の構造
    a.要因効果は「制御因子の主効果のみによるとの仮説に基づく結果」 
    b.要因効果の再現は「主効果以外の効果が実際になかった事を示す」
    c.再現性100%ならば、現実世界の数値を制御因子で完全に予測できる

8.通紙経路設計における機能性改善シミュレーション

9.パターン計測
  (1).MT法の仕組みと活用例の紹介
  (2).多次元量を対象としたパラメータ設計・機能性評価の試み

キーワード 品質工学 タグチメソッド 効率改善 品質向上 技術判断力 出荷後不具合 機能性評価 高速寿命評価 パラメータ設計 パターン計測
タグ 品質管理品質工学
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
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