質感と感性の計測・分析と制御技術および画像処理への応用 ~デモ付~ <オンラインセミナー>

~ 質感や視覚的な快不快を見分ける脳の仕組み、質感を測る心理実験、美を決める画像特徴量の分析と操作法 ~

・良い質感・悪い質感や視覚的な快・不快をもたらす仕組みを理解し、付加価値の高い製品開発に応用するための講座
・物体の画像から感性に関わる情報を取り出すための方法や画像特徴量を操作して見た目を制御・合成する方法を修得し、製品開発に応用しよう!

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講師の言葉

 近年、脳がモノの質感をはじめとする感性的な情報を処理する仕組みに関する研究が大きく進展しており、その知見や解析の方法が、「ものづくり」にまつわる多くの分野において広く注目を集めている。人間の感性や欲求にまつわる技術の開発においては、製品という「モノ」の分析よりもまず最終的なユーザーである「人間」の心理や感性の科学的理解が必須だからである。
 本セミナーでは、感性や質感に関心のある人々向けに、視覚的な感性判断を支える脳情報処理の概要、感性情報を取り出すための画像特徴解析手法の基礎、人間の感性判断データの計測・分析方法の基礎、などを様々なデモや錯覚、研究事例を交えて解説する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2021年04月05日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナーソフト・データ・画像・デザイン
受講対象者 ・製品開発やデザインに携わる方
・脳科学や認知科学に基づく製品デザインに関心のある方
・感性評価や感性評価を客観的に測る方法に関心のある方
・製品などの見た目を制御・合成する技術に関心のある方
・脳の視覚の仕組みに関心のある方
予備知識 ・「画像フィルタ」や「周波数解析」を知っていれば理解しやすいですが、必須ではありません
修得知識 ・質感などの感性情報を分析するための基本的な考え方と方法
・物体の画像から感性に関わる情報を取り出すための方法
・感性的な評価データを安定して得るための実験の方法
・見た目を制御したり合成したりするための技術
・脳の視覚情報処理の基本的な仕組みと癖
・感性工学における最新の技術に関する基本情報
プログラム

1. 質感と感性の基礎知識
  (1).視覚の仕組み
    a.網膜: 画像、色、受容野と画像フィルタ
    b.低次視覚皮質:画像特徴の抽出、エッジ、空間周波数、画像統計量
    c.高次視覚皮質:モジュール、二つの主要経路、形状、色、テクスチャの分析
    d.物体認知: 物体認知の理論、画像特徴が決め手、深層学習
    e.色知覚: 色覚理論、色空間、色と質感の違い
  (2).質感を見分ける脳の仕組み
    a.自然画像の構造:照明、物体、反射・屈折・散乱、CG
    b.自然画像と脳:古典的視覚理論の限界、ヒューリスティクス、画像特徴量
    c.表面材質の知覚:光沢の知覚、透明感の知覚、凹凸の知覚、照明の役割、質感の錯覚
    d.「質感」の広がり:画像の質感、絵画の質感
  (3).良い質感と悪い質感 -視覚的な快不快をもたらす脳の仕組み
    a.情動と感情の脳科学:皮質下回路、扁桃体、前頭葉、ヘビ恐怖
    b.美醜への科学的アプローチ:黄金率、色彩調和、構図
    c.醜い質感を決める画像特徴量:心理実験、物体認知との関係、脳の反応
    d.美を決める画像特徴量:美術史から真の「美」を学ぶ、絵画様式の画像分析、作家論
    e.自然画像の規則性:生態光学と画像統計量

2.質感と感性の計測・分析方法と画像特徴量の操作
  (1).心理学実験の基礎
    a.主観を客観的に測る方法:脳の反応だけを測ることの無意味さ
    b.心理物理学の基本的な考え方: 刺激・システム・反応
    c.情報処理という枠組み:独立変数、従属変数、課題、ブラックボックス
    d.個人差:強い結果と弱い結果、再現性
    e.研究倫理
  (2).質感を測る心理実験
    a.実験の準備:装置、輝度と色度、オンライン実験
    b.見えを測る: 成績と主観報告
    c.評定・マグニチュード推定
    d.比較判断: 反応率、一対比較、適応的比較行列
    e.正答率と閾値
    f.反応時間
  (3).画像特徴量の分析
    a.自然界の画像
    b.画像特徴量:画像統計量、SIFT、 Gist、 深層特徴
    c.画像統計量の分析方法1:周波数解析、サブバンドフィルタ、エネルギー表現、色表現
    d.画像統計量の分析方法2:モーメント統計量、高次統計量
    e. 心理データと画像統計量の関係分析: 相関、重回帰、正準相関分析、機械学習と深層学習、過学習
  (4).画像特徴量の操作
    a.画像特徴を操作する:画像統計量の操作、テクスチャ合成、深層スタイル変換
    b.最適な画像を作ることはできるか?

キーワード 質感 感性 視覚 画像フィルタ 画像特徴の抽出 エッジ 画像統計量 テクスチャ 物体認知 色知覚 自然画像 ヒューリスティクス 心理物理学 画像特徴量 画像統計量 テクスチャ合成 深層スタイル変換
タグ デザイン画像画像処理感性・脳科学・認知工学色彩工学生理・官能検査生体工学
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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