軸受の状態監視と診断技術および効果的な損傷低減対策

~ 転がり軸受・滑り軸受の損傷メカニズム、振動法・AE法・潤滑油分析法による異常診断 ~

・転がり・滑り軸受の損傷メカニズムと診断方法を修得し、診断事例を用いた対策に活かすための講座

・軸受の損傷原因や異常診断を学び、回転機械の異常兆候の早期検出に活かして、故障を未然防止しよう!

講師の言葉

 転がり軸受やすべり軸受は、回転機械において重要な機械要素の一つとなっております。現在までに、振動法をはじめ、アコースティック・エミッション(AE)法、潤滑油分析法、赤外線サーモグラフィ法など様々な診断法が活用されてきております。最近では、電源盤にて電流を計測することで、遠隔から機械の異常を検出できるモータ電流兆候解析(MCSA)法やマイクロフォンにより非接触で計測できる音響法、特に非可聴域による超音波音響を用いた低速軸受診断法などが開発されています。

 本コースでは、それぞれの診断法の検出原理、長所や短所を理解して、現場で有効な活用方法を学んで頂きます。また、これらの設備診断技術を用いることで異常兆候を早期に検出して寿命予測を行い、必要な対策を立案することができます。異常診断事例を用いながら、様々な軸受損傷の種類とメカニズムおよび発生原因と対策について解説します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2020年03月25日(水) 10:30 ~ 17:00
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・機械保全、設備管理(予知保全)に携わる方
・設備診断(振動診断など)に取り組まれている方、これから取り組もうとされている方
予備知識 ・特にありません
修得知識 ・軸受(転がり軸受、すべり軸受)の劣化メカニズムとその状態監視・診断方法及び対策
プログラム

1.転がり軸受の損傷の種類と発生メカニズム(発生原因と対策)

  (1).転がり疲労はく離

  (2).摩耗

  (3).フレッチング

  (4).クラック

  (5).圧痕

  (6).さび

  (7).焼付き

  (8).クリープ

  (9).電食

 

2.すべり軸受の損傷の種類と発生メカニズム(発生原因と対策)

  (1).きず

  (2).摩耗

  (3).焼付き

  (4).疲労

  (5).腐食

  (6).浸食

 

3.振動法による状態監視と診断

  (1).振動とは

  (2).転がり軸受の診断

    a.異常の種類と発生振動数の関係

    b.振動加速度による転がり軸受診断(判定基準と判定法)

    c.劣化傾向と寿命予測法

    d.エンベロープ解析法による転がり軸受診断

  (3).すべり軸受の診断

    a.軸振動計によるすべり軸受診断

    b.周波数変調解析法(ケプストラム解析法)によるすべり軸受診断

 

4.AE(アコースティック・エミッション)法による状態監視と診断

  (1).AEとは

  (2).異常の早期検出

  (3).低速転がり軸受の診断

 

5.潤滑油分析法による状態監視と診断

  (1).SOAP法

  (2).フェログラフィ法

  (3).光遮断型計数器

 

6.その他の診断法

  (1).音響法、超音波音響法

  (2).モータ電流兆候解析(MCSA)法

  (3).赤外線サーモグラフィ法

 

7.各種診断法による現場での異常診断事例と対策

  (1).プーリー摩耗に起因する軸受損傷事例

  (2).基礎劣化に起因する軸受損傷事例

  (3).低速回転機器における軸受損傷事例 など

キーワード 転がり軸受 滑り軸受 損傷メカニズム 摩耗 フレッチング 疲労 電食 腐食 浸食 振動法 AE法 潤滑油分析法 音響法 MCSA法 低速回転
タグ 機械機械要素軸受け設備
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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