幾何公差設計法の基礎と幾何公差の正しい使い方[大阪開催]

~ 幾何公差の基礎、機械製図の4つの基本原則、幾何公差の効果的・効率的な使い方、ASME規格とJIS規格の違い ~

・実務で効果的かつ効率的に使える幾何公差設計図面の書き方を修得するための特別講座

・設計意図の実現と製造・検査のやり易さを両立させる幾何公差設計法を修得し、海外でも通用する設計図面を書こう!

講師の言葉

 皆様は、「図面鎖国」という言葉をご存じでしょうか。日本の設計図面は欧米では通用しないということです。その理由は日本の図面には幾何公差による指示が無かったり、不十分だったりするためです。JISもこの事態に危機感を持ち、2016年の改訂で、いままで WANT だった幾何公差の使用を、MUST にしました。ただしJIS規格は網羅性の確保に重点を置き過ぎているため、JIS規格や各種解説書を読んだだけでは内容が複雑すぎて、実務で効果的・効率的に使うにはどうすれば良いかが分かりません。本講座はこのような課題に的確に対応した内容となっています。

 更に設計図面は設計者だけで作るのではなく、設計図面で仕事をする生産技術・製造・検査・品証・購買などの全ての関連部門の智恵を結集することにより、設計意図の実現と製造・検査のやり易さの両立を、幾何公差を的確に使うことによって徹底的に追及する教材となっています。従って設計図面で仕事をする全ての関連部門の第一線の実務担当者に、この研修講座を受けていただく事により、開発品質・生産品質の向上や、開発期間・生産準備期間の短縮や、開発や生産準備の工数削減などができる講座となっています。

セミナー詳細

開催日時
  • 2020年01月27日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 大阪会場 (たかつガーデン)
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・日本の自動車関連メーカー(完成車メーカーだけでなく部品専門メーカー等も含みます)
・欧米の製造業メーカーと取引をしておられる企業、あるいはそれらのメーカーからの引き合いを受けることを目標としておられる企業の方
(欧米では幾何公差を使っていない設計図面は設計図面として認められません)
・生産拠点を海外に持っておられる、あるいは持とうとしておられる企業の方
(海外の生産技術及び製造技術者に自社の生産技術及び製造技術者の持っているノウハウを確実に伝える最適な手段が幾何公差を使った設計図面にすることです)
・実務で幾何公差の使い方が分からない経験をお持ちの方
予備知識 ・幾何公差以外の機械製図の知識があること
修得知識 ・幾何公差設計法を適用した図面が作成できたり、その図面表記の意味が完全に読み取れたりできるようになります
・図面標記方法(マルMが付いたり付かなかったりしています)の差が完全に理解できるようになります
プログラム

1.幾何公差の基礎を理解する
 (1).設計図面において幾何公差設計法がなぜ必要なのか
   a.企業活動において設計図面はどのような役割を果たすべきなのか
   b.設計図面の役割を完全にまっとうするためには幾何公差が必須であることを理解する
 (2).機械製図には4つの基本原則がある
   a.幾何公差を効果的・効率的に使う基本は TAYLOR PRINCIPLE (包絡の原則)である
   b.設計対象の形状・姿勢・位置をコントロール(幾何特性記号)で指示する
   c.ネジ・ギヤー・スプラインには特別なコントロール指示が必要である
   d.幾何公差を検証するためのゲージの基本は VIRTUAL CONDITION という概念である
 (3).幾何公差指示の基本はデータムシステムである
   a.幾何公差指示のためにはデータムが必要であることを理解する
   b.面を使ったデータムとは
   c.軸を使ったデータムとは

2.幾何公差の効果的・効率的使い方を理解する
 (1).形状を示す幾何公差とその使い方
   a.真直度
   b.平面度
   c.真円度
   d.円筒度
 (2).姿勢を示す幾何公差とその使い方
   a.平行度
   b.直角度
   c.傾斜度
   d.接平面
 (3).位置を示す幾何公差の基本的使い方
 (4).位置を示す幾何公差(位置度)の更なる応用
   a.溝(長穴)の位置・姿勢を指示できる BOUNDARY という概念
   b.浮動式ファスナー・固定式ファスナーにおいてネジの位置度を指示する方法
   c.位置度を使って同軸度・対称度を指示する方法
   d.パターンの位置度とパターンの構成要素の位置度を複合公差によって同時に指示する方法
 (5).振れを示す幾何公差とその使い方
   a.円周振れ
   b.全振れ
 (6).輪郭を示す幾何公差の基本的使い方 
   a.線の輪郭度
   b.面の輪郭度
 (7).輪郭を示す幾何公差(輪郭度)の更なる応用 
   a.輪郭度の適用範囲を示す BETWEEN・ALL AROUND・ALL OVER ・共平面という概念
   b.位置度における複合公差・BOUNDARY・同軸度と同様な使い方が輪郭度でも可能である

3.まとめ
 (1).マルMとRFSの違いを見極める
 (2).高度な応用事例を紹介する
 (3).ASME(米国機械学会規格)とJISとの違いを理解する

キーワード 幾何公差 設計図面 幾何公差設計法 機械製図 包絡の原則 幾何特性記号 VIRTUAL CONDITION データムシステム 形状 姿勢 位置 振れ 輪郭 ASME JIS
タグ 機械機械要素車載機器・部品設計・製図・CAD
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
大阪会場 (たかつガーデン)
住所: 〒 543-0021 大阪府大阪市天王寺区東高津町7−11
電話番号 : 06-6768-3911

新大阪駅からお越しの場合:
JR新大阪駅- > JR/近鉄 鶴橋駅 -> 近鉄大阪上本町駅
JR新大阪駅- > JR難波駅 -> 近鉄難波駅 -> 近鉄大阪上本町駅
JR新大阪駅- > JR天王寺駅 -> 「あべの・上本町」巡回バスにて近鉄大阪上本町駅下車
http://www.kintetsu-bus.co.jp/route/circlebus/

大阪伊丹空港からお越しの場合:
リムジンバスにて約40分
http://www.okkbus.co.jp/timetable/itm/t_ueh.html
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