超音波による非破壊検査技術と微細欠陥可視化技術への応用

~ 水浸非線形超音波法による微細な材料劣化・損傷の可視化技術とその例 ~

・自動車や機械、機器における高品質・高信頼性の観点から要求が高まる「微細欠陥の可視化技術」を学び、機器の信頼性向上へ活かすための講座
・従来の超音波探傷法では検出・画像化は不可能であった微小欠陥の検出・可視化する技術を修得し、機器の高信頼性、長寿命化へ活かそう!

講師の言葉

 高信頼性が要求される、自動車・航空機・産業機械では表面直下の数百μm以内の深さに存在する数十μm台の非金属介在物、拡散接合界面の異質部・偏析、100μm程度のボイド・微小き裂の非破壊検出が要求される状況となってきた。また軽量化、複数機能の実現のために異種材料接着部の非破壊健全性評価も望まれる。しかし従来の超音波探傷法では、それらの検出・画像化は不可能である。
本セミナーでは、従来のX線、超音波探傷法等で検出できない固体材料内の微小な異質部と100μm以下の微細欠陥について、水浸非線形超音波法を用いて可視化する技術の基礎と適用例を紹介する。また表面をわずかに濡らす程度の封水超音波センサを用いた画像化法についても述べる。

本セミナーは会場が変更になりました(東京・西新宿 → 市ヶ谷)

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年08月20日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 宮崎県東京ビル
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・自動車・航空機・産業機械産業・プラントの開発・生産技術(計測技術)担当者
・高品質・高信頼性を必要とする部品の信頼性評価技術の担当者
予備知識 ・大学1-2年次 物理程度の知識
修得知識 ・材料内部の微小欠陥・異質部を非破壊的に可視化する技術
プログラム

1. 製造業でなぜ非破壊検査・材料評価が必要か?
(1). 人の高齢化と同様に材料の経年劣化が進行
(2). 新材料、複合材料、接着構造の出現
(3). 超高信頼性の要求

2. 材料劣化をシミュレーションで予測できるか?
材料力学・弾性学による応力・変形解析―単純化の問題点
(1). 均質等方性・無欠陥という単純化
(2). 材料劣化・損傷は局部的かつ時間依存

3. 金属材料の劣化・損傷とその非破壊評価
(1). 劣化損傷のマルチスケール性
(2). 損傷のスケールと非破壊評価法
(3). mm台開口き裂検出からμm台損傷の検出・画像化へ

4. 開口き裂の非破壊検査法
(1). JIS規格の非破壊検査法
(2). 内部欠陥検出法
(3). 劣化・損傷評価法

5. 従来超音波探傷法の概要
(1). 固体内弾性波の一次元伝搬
(2). 超音波試験法概要

6. 材料劣化・損傷の非破壊評価法
(1). 従来超音波法の弱点
(2). 非線形超音波法の特長

7. 非線形超音波法概要
(1). 連続体に対する非線形超音波(高調波)発生機構
(2). 接触面(閉口き裂)型欠陥に対する非線形超音波(高調波)発生機構

8. 非線形超音波(高調波)測定法
(1). 高調波測定装置
(2). 水浸後方散乱波法
(3). 水浸局部共振高調波法

9. 材料劣化・損傷の高調波画像化例
(1). 微小非金属介在物
(2). 局部共振法による塑性変形の可視化
(3). 局部共振法による疲労損傷域の可視化
(4). クリープ損傷
(5). スポット溶接部、コロナボンド部
(6). 薄板溶接部溶込深さ
(7). 拡散接合界面不健全部(偏析)
(8). 摩擦圧接部不健全部
(9). 溶射皮膜不健全部
(10). 接着樹脂硬化度
(11). 液体水素ロケット模擬燃焼ノズル部隔壁の微小き裂(斜角入射)
(12). 局部共振法による液体水素ロケット模擬燃焼ノズル部隔壁の微小き裂の可視化
(13). 封水探触子を用いた非水浸高調波画像化
(14). CFRP/CFRP、CFRP/アルミニウム合金接着界面の不均一性の可視化
(15). 異種材料溶接部応力腐食割れ(SCC)と SUS鋳鋼材の疲労き裂
(16). 非線形超音波スぺクトロスコピー

キーワード 非破壊検査 材料評価 経年劣化 劣化損傷 非線形超音波法 高調波画像
タグ 金属材料プラント機械機械要素
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
宮崎県東京ビル
東京都千代田区九段南4-8-2
こちらのセミナーは受付を終了しました。
次回開催のお知らせや、類似セミナーに関する情報を希望される方は、以下よりお問合せ下さい。
contact us contact us
各種お問い合わせは、お電話でも受け付けております。
03-5322-5888

営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日