回転機械における振動(ロータダイナミクス)の基礎と診断・解析技術および振動低減法

~ 回転機械における振動の発生・低減対策、状態監視システムおよび振動診断事例 ~

・ロータが持つ不つりあいによる共振、軸受に起因する不安定振動等の要因で発生する回転機械の振動を効果的に低減させるための講座

・回転機械の振動原因と低減法、解析データを基にした振動診断技術を活かして、機械の高信頼性、長寿命化を確保しよう!

講師の言葉

第1部
 回転機械はそのロータが持つ不つりあいによる共振や軸受に起因する不安定振動など様々な要因でしばしば大きな振動を発生します。
 ここでは、こうした回転機械の振動をはじめて学ぼうとする方や現場で振動問題に遭遇している技術者に、回転機械の代表的な振動現象、その原因と低減法およびコンピュータによる振動解析法・振動診断法などについてできるだけやさしく解説します。    

第2部
 振動計測を中心とした回転機械の状態監視システムに関して、センサから監視装置(モニタ)、さらに解析診断システムまで、全体像と個々の構成要素の詳細まで分かりやすく説明します。また、機械振動の基礎、ISO規格を中心に機械の状態監視診断関連規格の説明、ならびに振動解析と診断の基礎から具体的な各種解析グラフの見方、実際の機械と実験用ロータキットにおける診断事例の解説をします。
 振動センサに関しては、近年急速に広まりつつあるワイヤレスセンサの種類と概要に関しても説明します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年03月15日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・回転機械の研究開発、設計、運転監視および保守メンテナンスに携わっている方
・回転機械の振動計測と振動解析について基礎から全般的に学びたい方
・機械の状態監視システムに関して、各構成要素からシステム全体まで基礎から学びたい方

予備知識 ・大学初年時程度の基礎的な数学、力学の知識
・機械の状態監視や診断に多少でも関わっていると理解しやすい
修得知識 ・回転機械における振動現象、その原因と低減法
・回転機械の振動診断
・回転機械状態監視システムおよび振動解析診断システムに関する知識
・回転機械における振動解析の具体的な手法と解析データを基にした診断知識
プログラム

第1部 回転機械における振動の発生原因と低減法

1. 回転機械設計のトレンドと振動発生例
  (1). 設計のトレンドと振動の発生の関連
  (2). 振動発生例
  (3). 回転機械の振動様式(曲げ、ねじり、軸方向、強制振動、自励振動)

2. 基本ロータの振動
  (1). 不つりあい振動と共振
  (2). 減衰の影響

3. 振動低減法
  (1). 一般則
  (2). つりあわせ
  (3). 減衰付加
  (4). 振動絶縁

4. コンピュータによるロータ・軸受系の振動解析と最適減衰
  (1). 有限要素法によるロータ・軸受系の振動解析手法
  (2). 固有振動数と減衰比
  (3). 最適減衰

5. 歯車を含むロータ系の振動(遊星歯車装置の振動)
  (1). ガタ系の強制振動応答
  (2). 歯車を含む回転軸系のねじり振動解析基礎
  (3). スター型遊星歯車装置太陽軸の特異振動

6.すべり軸受で支持したロータの不安定振動(オイルホイップ)とその対策法
  (1). すべり軸受のばね・減衰特性
  (2). すべり軸受で支持した基本ロータの振動解析
  (3). オイルホイップ現象とその対策法

7. 回転機械の振動診断
  (1). 振動診断の手順
  (2). 各種振動と振動原因の関連(表)

第2部 回転機械における振動の発生とその解析・診断技術

1. 回転機械状態監視システムの概要
  (1). 大型高速回転機械と小型汎用回転機械
  (2). 回転機械の状態監視とAPI規格
  (3). タービン監視計器(TSI)の概要
  (4). 振動解析・診断システムの概要

2. 機械振動の基礎
  (1). 単振動
  (2). 振動の「変位」「速度」「加速度」の関係
  (3). 強制振動と自励振動
  (4). 共振現象

3. 振動計測用センサ
  (1). 振動計測用センサの種類
  (2). 主要なセンサの原理と特徴、取扱いと注意点
  (3). ワイヤレス振動センサの種類と概要

4. 状態監視モニタ
  (1). 状態監視モニタの種類
  (2). 主要な状態監視モニタの働き

5. 機械の状態監視と診断に関連する規格
  (1). ISO/TC108「振動と衝撃」テクニカルコミッティの概要
  (2). ISO 20816、ISO 10816 および ISO 7919規格 「機械振動の測定と評価」
  (3). 非回転部分における機械振動の測定と評価
  (4). 回転軸における機械振動の測定と評価
  (5). 非回転部振動と回転軸振動測定の選定
  (6). API 670規格 「機械保護システム」
  (7). ISO規格による機械状態監視診断技術者認証制度

6. 振動解析と診断
  (1). 代表的な振動解析法
  (2). 振動解析に関わる信号処理
  (3). 振動ベクトルとポーラ線図、および一速度一面効果ベクトルバランス法
  (4). 解析グラフの種類と見方
  (5). 実機および実験用ロータキットにおける振動診断事例の紹介

キーワード 回転機械 ロータダイナミクス 振動 減衰 オイルホイップ 振動診断 状態監視 強制振動 自励振動 
タグ プラント機械機械要素振動・騒音
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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