フレッティング疲労のメカニズムとフレッティング疲労設計法および対策技術

~ フレッティング疲労のプロセスとメカニズム、フレッティング疲労設計法、寿命評価法、フレッティング疲労防止・低減対策技術 ~

・重大事故の原因となってきたフレッティング疲労現象を理解し、フレッティング疲労設計・対策技術に活かすための講座

・フレッティング疲労の基本メカニズムを理解し、実際のフレッティング疲労問題に応用できる実践的知識を体系的に修得するための特別セミナー!

講師の言葉

 機械・構造物の部材間接部に生じるフレッティング(微小な相対すべりの繰返し)は、フレッティング摩耗を生じるとともに、接触部端にきわめて大きな応力の集中を生じ、疲労強度を著しく低下させるため、しばしば事故の要因となり、フレッティング疲労として知られています。
 本セミナーでは、通常の疲労設計では想定されておらず、これまでも重大事故を起こしてきたフレッティング疲労について、フレッティング疲労の基本メカニズムを理解し、それに基づく対策やフレッティング疲労設計法を学ぶことにより、実際のフレッティング疲労問題に応用できる実践的知識を体系的に身に付けることを目指しています。なお、本セミナーでは、材料力学や疲労についての知識のない技術者の方々も理解できるよう、材料力学、疲労等の基礎知識も含めながら解説を行います。

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年01月31日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・フレッティング疲労でお困りの、あるいは今後の取り組みが必要な、機械・機器類の開発・設計、製造、保守・保全等に携わる技術者の方
・構造強度や材料強度等の分野の技術者、研究者の方
予備知識 ・材料力学の基礎知識があると理解が早いが、必要な予備知識も含め、講義の中で説明しながら進めます
修得知識 ・疲労の基礎知識
・フレッティング疲労の基礎知識
・フレッティング疲労設計に関する知識
・フレッティング疲労対策に関する知識
プログラム

1.フレッティングとは
  ・フレッティング疲労の概要

2.フレッティング疲労事例
  (1).ボルト締結体のフレッティング疲労事例
  (2).軸受のフレッティング疲労事例
  (3).ワイヤーロープのフレッティング疲労事例
  (4).タービン(ブレード/シュラウド、ブレード/ロータ、など)のフレッティング疲労事例
  (5).蒸気発生器伝熱細管のフレッティング疲労事例

3.通常疲労の特性と疲労設計の基礎知識
  (1).き裂や切欠きを持たない部材における応力・ひずみの定義と意味
  (2).繰り返し負荷における応力振幅、平均応力等の定義
  (3).疲労の基本的特性
    a.S-N曲線
    b.応力比(平均応力)の影響
  (4).疲労設計の基礎知識

4.線形破壊力学の基礎知識(寿命評価のツールとして)
  (1).応力拡大係数
  (2).き裂材の応力拡大係数と応力分布
  (3).応力拡大係数の計算式
  (4).疲労き裂伝ぱ曲線
  (5).疲労き裂伝ぱ寿命の推定法

5.フレッティング疲労のプロセス/メカニズム
  (1).フレッティング疲労の基本特性
  (2).フレッティング疲労プロセス
    a.フレッティング疲労き裂の発生
    b.フレッティング疲労き裂の伝ぱ
  (3).フレッティング疲労メカニズム

6.フレッティング疲労に及ぼす主要因の影響
  (1).接触面圧の影響
  (2).相対すべり量の影響
  (3).平均応力の影響
  (4).材料の組合せの影響
  (5). 環境の影響
  (6).変動応力の影響
  (7).フレッティング疲労に及ぼす要因の影響のまとめと考え方

7.フレッティング疲労設計
  (1).フレッティング疲労設計式
    a.平川・西岡の式
    b.Whartonらの式
    c.Ruizらの式
  (2).破壊力学的フレッティング疲労寿命評価法
  (3).フレッティング疲労設計線図
    a.応力基準(接線応力、接触面圧)のフレッティング疲労設計線図 
    b.標準化したTSR-CSR線図によるフレッティング疲労強度推定
    c.ダブテール締結体およびボルト締結体のフレッティング疲労強度推定
    d.各種金属材料のフレッティング疲労強度設計線図

8.フレッティング疲労防止・低減対策
  (1).設計によるフレッティング疲労対策
    a.接触部端部形状
    b.グルービング
    c.オーバーハング
  (2).鉄鋼材料のフレッティング疲労対策
  (3).チタン合金のフレッティング疲労対策
  (4).アルミニウム合金のフレッティング疲労対策
  (5).フレッティング疲労対策のまとめと提言

キーワード フレッティング疲労 線形破壊力学 疲労き裂 疲労設計 グルービング オーバーハング 応力拡大係数
タグ 金属材料疲労応力解析機械強度設計
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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