世界標準の機械製図と幾何公差の基礎およびその実務への活かし方 ~演習付~

~ 国際化に対応した図面、寸法公差と幾何公差の要点、最大実体公差方式とそのポイント ~

・機械製図のテクニックの最高峰である最大実体公差方式の実務への応用を修得する特別講座!
・国際ルールに基づいた適切な図面作成法をマスターし、国際的なトラブルの未然防止や加工コストの削減に活かそう!

講師の言葉

 我が国のものづくりが優秀なのは図面が優れているからではなく、現場の創意工夫によって課題を解決しているからです。しかし、ものづくりの国際化が進む現代では、国際ルールに基づいた図面が描けなくては解釈の違いが生じ、国際的なトラブルの原因となります。とくに製品が高精度化・高品質化すると、従来の寸法公差方式では表記しきれない幾何偏差が原因となって組立て可能性が失われ、組立てコストの増大を招きます。とくに、幾何公差方式を用いない図面は欧州では“幼稚な図面”とまで言われています。
 本講座ではまず図面の最新動向を述べ、続いて幾何公差方式、とくに機械製図テクニックの最高峰である最大実体公差方式についてやさしく解説し、その実務への応用について学びます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年10月04日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・どこに出しても胸を張れる機械図面を描きたいという設計者
・これまでに機械図面を描いてきて、いくつもの疑問点を抱えておられる技術者
・工作機械の加工精度を能力以上に発揮させたいとお考えの加工技術者
・製品のコストダウンを図りたいとお考えの経営者の方
・機械、自動車、機械部品、構造物ほか、関連企業の方
予備知識 ・JIS機械製図にもとづいて、簡単な機械図面が描ける
修得知識 ・加工コストを大幅に削減できる
・最新の機械製図方法を熟知した、世界標準の図面が描ける
・機械製図の最高峰である最大実体公差方式を適用した図面を描くことができる
・幾何公差や最大実体公差が図面に表記されていても適切な寸法で加工できる
・簡易測定器で幾何偏差が測定できる
プログラム

1.国際化に対応した図面の必要性
  (1).日本企業の図面に欠けているもの
     a.世界標準ではない
     b.あいまいな解釈
     c.国際水平分業に対応できない   
  (2). JIS(=ISO)は常に進化している
     a.図形の新しい表記方法
     b.寸法の新しい記入方法
  (3).3D-CADへの表記方法
     a. ISO/TC10とISO/TC213の動向
     b. 3D-CADと2D-CADの互換性

2.寸法公差と幾何公差は「独立」している
  (1).図面通りに加工したのに部品が組み立たない原因
     a.寸法公差と幾何公差を混同
     b.サイズ寸法は形状誤差を規制できない
     c.独立の原則
     d.テーラーの原理
   (2).表面性状の表記
     a.加工方法と表面性状との関係
     b.算術平均粗さと最大高さ粗さの相互関係
     c.3次元表面性状による表記方法
   (3).幾何公差の表記方法と検証方法(演習問題)
     a.形状公差の種類と使い方
     b.姿勢公差の種類と使い方
     c.位置公差の種類と使い方
     d.振れ公差の種類と使い方
   (4).普通公差
     a.普通寸法公差と普通幾何公差
     b.普通公差の表記方法

3.最大実体公差方式
   (1).寸法公差と幾何公差を相互依存関係にする
     a.最大実体公差方式のメリット
     b.動的公差線図の作成
     c.100%の組立可能性が実現
     d.機能ゲージによる測定のコストダウン
     e.機能ゲージの設計方法
     f.ゼロ位置度公差方式の活用
   (2).包絡の条件
     a.ASMEルール#1との相違点
     b.適用方法

4.まとめ

キーワード 機械製図 形状 寸法 寸法公差 幾何特性仕様 最大実体公差方式 包絡の条件
タグ 機械機械要素工作機設計・製図・CAD
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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