疲労強度設計の基礎と破面解析(フラクトグラフィ)手法による破壊原因推定への応用

〜 材料力学の基礎、破壊と材料強度の関係、破面解析(フラクトグラフィ)技術のポイント、破壊防止に活かすための事故解析事例 〜    

・材料力学の基礎から破面解析技術までを修得し疲労強度設計や破壊防止策に活かすための講座

・破壊機構を推定し、強度設計に活かすためのフラクトグラフィ技術をマスターし、破壊事故の未然防止に活かそう!

講師の言葉

 機械・構造物を安全に使用するためには設計、製作における疲労強度設計が重要である。
 また、それらを維持するための保守・保全を行うためには、主要部材である金属材料の破壊を知ることが重要である。
 金属部品の破壊原因を推定する最も有効な手法は、破面解析(フラクトグラフィ)である。
 フラクトグラフィとは、金属の破面を目視等でのマクロ観察や電子顕微鏡等でのミクロ観察によって破損原因を推定する方法であり、疲労破壊や応力腐食割れといった破壊機構・き裂の進展方向や負荷状況を推定する技術である。
 一方、金属の破壊機構は多数あり、破面様相から破壊機構を推定するには、ある程度の経験、技術、知識が必要となる。
 本講座では、材料力学と疲労強度学の基礎について述べ、破壊と材料強度の関係について説明する。
 次に、フラクトグラフィを用いて破損解析を実施するために守るべき破面の取り扱い方、各種の破壊モードについて解説し、最後に事故解析事例を紹介し、疲労強度設計の基礎と初歩的なフラクトグラフィ技術の習得を目的とする。

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弊社研修室→ ちよだプラットファームスクエア 地下1階R002

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年12月03日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 ちよだプラットフォームスクウェア 地下1階 ミーティングR002
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・機械・金属・自動車・航空宇宙産業・重機・車両・建設関連の技術者の方
・破壊事故の解析に携わる技術者の方
予備知識 ・大学卒業程度の材料についての基礎知識
修得知識 ・金属材料、材料力学についての基礎的な知識
・フラクトグラフィと解析技術の基礎知識
プログラム

1.材料力学の基礎
  (1).応力-ひずみ曲線
  (2).性固体と延性固体,理想強度
  (3).応力集中
  (4).平面応力と平面ひずみ

2.疲労強度学
  (1).疲労とは何か?疲労の機構
  (2).高サイクル疲労
  (3).諸因子の影響
  (4).低サイクル疲労
  (5).疲労き裂進展
  (6).実働応力下の疲労
  (7).疲労強度設計規格

3.破壊と材料強度の関係
  (1).静的破壊
     a.延性破壊と脆性破壊
     b.延性―脆性遷移
  (2).疲労破壊

4.破面解析(フラクトグラフィ)技術
  (1).フラクトグラフィの手順
  (2).マクロ観察
     a.延性破壊
     b.脆性破壊
     c.疲労破壊
  (3).ミクロフラクトグラフィ
     a.ミクロフラクトグラフィ観察機器の遍歴
     b.ミクロフラクトグラフィを活用した疲労損傷解析
     c.ストライエーションから応力範囲と繰り返し数を推定する

5.破面解析による破壊原因推定への応用・例
  (1).JAL123便墜落事故
  (2).高速増殖炉「もんじゅ」ナトリウム漏洩事故
  (3).HⅡロケット8号機打ち上げ失敗

キーワード 破面解析 フラクトグラフィ 応力 強度設計 疲労損傷解析 材料力学 材料強度 疲労強度 ひずみ 延性破壊 脆性破壊
タグ 応力解析機械機械要素材料力学・有限要素法自動車・輸送機設備歯車
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
ちよだプラットフォームスクウェア 地下1階 ミーティングR002
東京都千代田区神田錦町3‐21
電話番号 : 03-3233-1511
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