振動の基礎とロータの振動低減対策およびトラブルシューティング

〜 振動工学の基礎と剛支持、等方性支持、弾性支持における振動低減技術およびトラブルシューティング 〜

・振動工学の基礎を踏まえ、回転機械特有の振動発生メカニズムと対策を学ぶ講座

・回転機械の振動低減、トラブルの未然防止により、機械の高信頼性、長寿命化を実現するためのセミナー!

講師の言葉

 回転機械は蒸気タービン、ガスタービンのような大型のものから、ポンプ、モーターに至るまで様々なものがあります。一般に機械を運転すると振動が発生しますが、それを低減したり防止したりしないと、機械は本来の性能を発揮できません。そして回転機械の振動は、往復振動系の振動とは異なる扱いが必要な場合もあります。
 本講義では回転機械の振動を扱いますが、そのために必要な振動工学の基礎について最初にきちんと講義します。そのため、受講者自身の振動工学の知識の再確認を行うことができます。
 そして回転機械の振動に特有の用語として、危険速度、(前向き、後ろ向き)ふれ回り、回転座標系、ジャイロモーメントなどがありますので、それらを基本的なロータを対象にして解説し、回転機械のエキスパートになる基礎を固めます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年05月24日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・実際の振動問題を扱っており、振動工学の知識を系統立てて確認したい技術者の方 ・これから回転機械の振動に携わる必要が出てきた技術者の方
予備知識 ・基本的な数学の知識(微分方程式の解法) ・基本的な振動工学の知識(1自由度系の振動の基礎程度)
修得知識 ・振動工学の基礎知識を再確認できる ・回転機械の振動の基礎知識を得ることができる ・特に回転機械の振動に特有の技術用語が理解できる
プログラム

1. 往復振動系の振動の基礎
  (1). 対象物のモデル化と運動方程式の構築
  (2). 非減衰自由振動(固有振動数の意味)
  (3). 減衰自由振動(減衰比の意味)
  (4). 非減衰強制振動
  (5). 減衰強制振動
  (6). 過渡振動

2. 剛支持あるいは等方性支持された基本ロータの振動と振動低減
  (1). 基本ロータの運動方程式
      a. 回転数の変化を考えた一般的な運動方程式
      b. 回転数が一定の定常運転状態の運動方程式
  (2). 定常運転状態の振動(固定座標系による表現)
      a. 自由振動
      b. 強制振動
      c. 複素表示による扱い(自由振動,強制振動)
      d. 往復振動系との比較
  (3). 定常運転状態の振動(回転座標系による表現)
      a. 自由振動
      b. 強制振動

3. 弾性支持された基本ロータの振動と振動低減
  (1). 定常運転状態の運動方程式
  (2). 定常運転状態の振動(同次解):二つの固有振動数
  (3). 定常運転状態の振動(非同次解):前向きふれ回り振動と後ろ向きふれ回り振動

4. たわみと傾きが連成したロータの振動と振動低減
  (1). 運動方程式の構築とジャイロ項の存在
  (2). 自由振動の導出(回転数に依存した固有振動数)
  (3). 強制振動の導出(危険速度)

5. 回転機械のトラブルシューティング
  (1). 回転機械の異常現象
  (2). 回転機械設備の簡易診断法
  (3). 回転機械の精密診断の原理
      a. 精密診断の基本的な考え方
      b. 異常と振動特性の関係
      c. 代表的な異常現象

キーワード 回転機械 振動 自由振動 強制振動 危険速度 回転座標系 ジャイロモーメント
タグ プラント機械機械要素振動・騒音
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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