インテリジェントセンサとIoTセンサデータの産業応用

〜 IoT社会におけるビッグデータ処理と駆動させるインテリジェントセンサ技術、IoTシステムの成功例 〜

・センサ技術を通してIoT の全体像を描き、センサ応用の設計指針が得られる講座

・インテリジェント化するセンサやIoTセンサデータの活用技術を先取りし、システム開発やビジネスモデルの開発に活かそう! 

講師の言葉

 IoTが話題となり、強い関心を集めているので、それを主題としたセミナーは少なくありませんが、私がこのセミナーをお引き受けしたのは、IoTの全体像が見えにくいからです。センサ技術を通してIoT の全体像を描き、それを正しく伝えるのが本セミナーの狙いです。そのため、広い視野で社会を見つめ、大きなタイムスケールで描き出すように努めました。IoTが近未来の社会の枠組みに大きな変革をもたらすからです。
 いま、スケジュール駆動の社会からイベント駆動の社会への移行という大きな流れの中で、IoTはそれを直接推進する最も強力な技術です。また、この社会の動きがIoT技術の発展を加速します。ここでは、IoTがいかなる社会を創り出すかに始まり、トップダウンに描き、順次IoTを形成する先端技術の基礎を解説します。
 特に、IoT社会をドライブするインテリジェントセンサの役割を紹介します。また、センサデータが持つ時間と空間の代表性を考慮し、広域情報を収集するセンサの空間的配置や信号周波数帯域を支配する原理を解説します。わかりやすい実例を多く取り上げましたので、IoT を身近に感じて頂ければ幸いです。

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年02月20日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所
カテゴリー ソフト・データ・画像・デザイン
受講対象者 ・センサを使用する機器の設計開発技術者 ・センサシステムの設計開発技術者 ・自動化システム、ロボットの設計開発技術者 ・サイバー・フィジカルシステムやIoTについて全体像を理解したい技術者
予備知識 ・物理や電子回路の基礎知識があればより理解が深まる。必要不可欠ではない
修得知識 ・IoT社会におけるセンサ技術の基礎と正しい選択について中核となる知識が得られます ・アナログ情報処理とディジタル情報処理の基礎が理解できます ・センサ技術の進歩や現在進行しつつあるセンサ・イノベーションとIoTとの関係が推察できます ・自動化機械や電子機器の今後の進歩について全体的な見通しやセンサ応用の設計指針が得られます
プログラム

1. IoT社会はいかなる社会か、その全体像は?
  (1).スケジュール駆動社会からイベント駆動社会へ  
  (2).つながる社会の価値、センサで起動される社会
  (3).インターネットの成り立ちと発展
  (4).個人の意思で駆動されるサービスの価値
  (5).気になるアメリカとドイツの動き、日本のとるべき方向
 

2. 情報発信型の特徴とネットワークとの接続システム
  (1).IoT社会における情報の形 異状予兆検知
  (2).アナログ情報からイベント駆動情報へ 監視、制御から最適化へ、
  (3).情報の集合が生む新しい価値、クラウドに情報リソース
  (4).ボードコンピュータ・ラズベリーパイとそのソフトウェアの普及

3. IoT社会におけるビッグデータ処理
  (1).認知、判断、制御機能の分散と統合 集中と分散の最適化
  (2).アナログ情報処理の限界をディジタル変換で回避
  (3).パターン情報の特徴と問題点、多次元特徴処理
  (4).対象識別機能のための情報処理、対象のモデル化、セキュリティ
  (5).データベースの巨大化、ツールやデータをクラウド

4. IoT社会を駆動する主役はインテリジェントセンサ
  (1).省電力駆動、センシングの広域性同時性の要請 
  (2).ディジタル出力型センサデバイス原理と構造
        変位センサ、光センサ、イメージセンサ、赤外線センサ、磁気センサなど
  (3).アナログ出力型センサデバイス原理とデータ構造
        ガス成分センサ、液体成分センサ。 オンラインよりインライン計測など
  (4).イメージ情報センサのデータ構造 RFID, 対象追跡型センサ
  (5).センサの知能に対する要請
        センシング・インテリジェンスの役割は意味の理解が中心
  (6).センサデバイスの動作エネルギー イベント駆動の持続性の要請

5. IoT社会における広域ネットワーク情報技術
  (1).センサの空間的配置とデータの時間的密度と代表性
      サンプリング定理が配置や密度の合理性を支配
  (2).センサの合理的配置、センサの空間的密度、最適配置 
  (3).センサデータの時間的密度  必要な周波数帯域

6. 産業におけるIoT社会でつながるネットワークの成功例 
  (1).スケジュール駆動の農業から農工商融合によるイベント駆動型農業
  (2).圃場見回りロボット 内部環境の計測、監視作業の省力化
  (3).40万台の建設機械を管理 盗難対策、稼働率向上、スマートコンストラクション
  (4).設備劣化の検知によるイベント駆動のインフラ補修
  (5).高度なAIによる分析が可能な支援サービスを提供 故障や不良予知で品質向上
  (6).過去の蓄積データをトレースして歩留まり改善
  (7).ネット情報によるエネルギーの最適配分、最適エネルギーミックス
  (8).ネットによる機能の拡張、GEのエンジンの保守体制
  (9).IoT化生産システムのサイバーテロ対策

7. 社会活動の中のIoTネットワークの実施例
  (1).所有から共有へ、カーシェアリングやユーバー
  (2).医療は本来イベント駆動、情報の集中、資源偏在の克服
  (3).システム開放による利益共有か、サーモスタットの機能拡張
  (4).「e-Cardio」心拍情報を送信、担当医師に報告
  (5).Carilion Clinic AI Watsonにより未病状態を早期発見
  (6).スマホのアプリでコインパーキングの空き状況を調査
  (7).バルセロナ市 センサ情報をクラウドに集め最適制御

8. IoT社会の必要性と将来の課題
  (1).セキュリティ;機能分散による全崩壊防止、パケット交換
  (2).インターネットの匿名性 事象を起動する無責任な行動の抑制
  (3).サービスの持続可能性 製品が壊れてもサービスは続く
  (4).センサネットワークの未来 ビジネスモデルの崩壊と組織変革
  (5).IoT社会=イベント駆動になり切れない医療、資源の偏在

キーワード センサ IoT インテリジェントセンサ 自動化システム ロボット セキュリティ アナログ情報処理 イベント駆動
タグ 統計・データ解析データ解析センサロボット回路設計ITサービス
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
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