• 2017年11月28日(火) 10:30 ～ 17:30

第１部　リチウムイオン電池の内部構造と分析・解析例　（2時間程度）

１．リチウムイオン電池の内部構造

　　（１）．電池構造と製造プロセス

　　（２）．製造プロセスと電池性能との関係因子

　　（３）．用途別で考えた電池設計

２．電池解体調査技術

　　（１）．解体のための注意点（環境、道具）

　　（２）．電池解体事例

　　（３）．発生ガス分析

　　（４）．電解液分析

　　（５）．タブ溶接部

３．電池の微細構造

　　（１）．リチウムイオン二次電池の性能劣化に及ぼす内部変化

　　（２）．電極局所構造と性能との関係因子

　　（３）．充電状態における負極構造の解析例

　　（４）．電極の破面観察

　　（５）．負極SEI構造の分析・解析例

　　（６）．放射光を利用したIn-situ測定例

４．電池のシミュレーション評価技術

　　（１）．１次元、３次元モデル計算

第２部　Ｘ線回折法による電池評価技術　（1時間程度）

１．Ｘ線回折法の基礎

　　（１）．Ｘ線回折法とは

　　（２）．Ｘ線回折装置について

　　（３）．Ｘ線回折法を用いた解析手法について

２．Ｘ線回折法を用いた測定事例：信頼性向上、電池の高性能化のために

　　（１）．リチウムイオン電池の充放電評価

　　（２）．電池正極材の結晶構造評価

　　（３）．電池用触媒の評価

３．Ｘ線透過法による評価：内部構造、空間、欠陥の評価

　　（１）．微小構造の見える化

　　（２）．リチウムイオン電池の評価

第３部　リチウムイオン特性劣化度の診断方法、劣化現象の解明　（２．５時間程度）

１． 電池反応の基礎

　　（１）．反応の基礎概念

　　（２）．活物質粒子の反応スキーム

　　（３）．リチウムイオンの拡散過程と拡散係数

２． 電極およびセルの特性評価の基礎−劣化評価との関わりで

　　（１）．充放電特性（エネルギー密度、レート特性、パワー密度など）

　　（２）．パルス法、サイクリックボルタモグラム特性、充放電微分特性

　　（３）．ACインピーダンス測定

３．市販電池特性劣化の評価（主に車載用）

　　（１）．劣化の主な因子

　　（２）．劣化特性のモニタリング（充放電とその微分特性、パルス、ACインピーダンス）動向

　　（３）．弊社開発の新しい劣化度診断法の概要

４．電極（正極と負極）と電解質の改善

　　（１）．正極活物質の開発動向

　　（２）．正極特性改善のための化学修飾

　　　　ａ．電解質の不可逆酸化反応防止、活物質の溶解防止などを含む

　　（３）．炭素系負電極の改善

　　　　ａ．表面被覆膜（SEI）形成、バインダーなどを含む

　　（４）．非炭素系の開発動向とその改善

　　　　ａ．サイクル特性向上（複合化、化学修飾などを含む）

　　（５）．電解

５．界面化学と制御

日本テクノセンター研修室