電子機器・部品における信頼性加速試験の基礎と試験データの解析法とそのポイント

講師の言葉

　電子機器並びにそれらの部品の設計から製造・検査は一体で行われていた。

　部分的に他社に依頼することがあっても、日常取引のある会社か関係会社にゆだねられていた。しかし、最近では水平分業が採られるようになって、どこからでもスペックとコストの面から部品購入が行われるようになっている。特にコストが重要視されるようになって、不十分なスペックでトラブルを起こす例が頻繫に見られる。

　そのようなことから、営業の分野にベテランの技術者を配属するようにはなっているが、それでも一向になくなってはいない。それは、残念ながらコスト面ばかりが重要視されて、信頼性に対する基本的な知識が継承されていないことが原因と思われる。本来コスト低減をするには、コスト低減できるところと、ここは信頼性に重点置くなどメリハリの効いた設計が必要になっている。

　このことの認識が不十分なため起こしていることに背景がある。加えて、こうしたことの知識が不十分なうえに、評価試験を受託試験業者に十分な知識を持たない担当者が、安易に依頼していることも要因として指摘される。

　受講対象者に営業の技術担当者を加えているのは、発注にあたって特に留意してほしいからである。以上のような背景があって、本セミナーで良く知識を習得していただき、日頃の業務に役立てて頂きたいと思います。

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