新FMEA技法の基礎と効果的な進め方およびトラブル未然防止への応用 〜演習付〜

〜 機能FMEA、設計FMEA、プロセス(工程FMEA)、安全問題、環境問題、消費者問題などへの応用事例とポイント 〜

最新手法の基礎から効果的な使い方までを学び安全性確保と信頼性向上に活かすための講座

・幅広い分野で適用されているFMEA表作成と活用のポイントを修得し、安全性・信頼性の確保と品質トラブルの未然防止に活かそう!

講師の言葉

 FMEAは信頼性・安全性などの“トラブル”を未然に防止するのに役立つ手法で、国際的にも幅広く活用されています。もともとは機械の設計段階において、使用中に生じうる故障を撲滅するための信頼性手法として開発されましたが、昨今では、様々なトラブルを未然に防止する目的で用途が広がっています。製品の製造業や販売業はもちろんのこと、サービスにかかわる医療、教育、接客などの幅広い分野でも実用化されています。

 2011年には、日本工業規格JIS C 5750-4-3 「故障モード・影響解析(FMEA)の手順」が制定されました。これは国際規格IEC 60812:2006と整合がとられた、国内初の公的な規格です。この規格は電機、航空、自動車などの産業界での適用を考慮したもので、DFMEA(設計FMEA)やPFMEA(工程FMEA)、三要素FMEAなどが取り上げられています。

 FMEAの方法は、デカルトが「方法序説」で宣言している4つの準則に合致した、科学的な方法といえます。FMEA表は、その手順を視覚化して人々の理解を容易にする工夫がされています。

 我が国では、FMEAの手順について数々の工夫を行い、また独自のアプリケーション開発も進めてきました。

 いまでは、製品からサービスまでの幅広い分野でFMEAが活用されるようになりました。例えば、このセミナーで紹介する三要素FMEAは信頼性・安全性の分野での適用を意図したもので、従来のFMEAにおける問題を解決した一例です。消費者問題で生じるサービストラブルの未然防止にも活用できる手法です。

 本セミナーでは、FMEAとはどんなものか、どのように用いるのかを平易に紹介することを意図しています。特にクイズ形式の簡単な演習を行って、解析の一端を体験していただきます。また、国際的に通用しうるFMEA表を設計し、活用するための情報を提供します。基礎的なFMEAの知識を得たい方、業務改善にFMEAを役立てることを意図している方、最新のFMEAについて知識を深めたい方、にお勧めできるセミナーです。

 なお、このセミナーの内容は図書「新FMEA技法」(日科技連出版社)およびJIS C 5750-4-3に準拠しており、短時間にそれらのエッセンスを紹介することを企図しています

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年08月04日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・品質関連部門担当者 ・技術営業、設計・開発、製造技術 ・電機・電子製品の信頼性・安全性問題の未然防止対策に携わっている方 ・国際/国内のFMEA標準化の動向、および新しいFMEAの種類と適用分野など、FMEA の最新知識と実際を学びたい方
予備知識 ・特に必要としませんが、次の知識をお持ちであればより理解が進みます ・簡単な数学知識(代数式の理解、および e^x、lnx などの記号の意味) ・統計学の基本(平均値、確率、確率分布などの意味) ・可能であれば、受講前に下記図書に目を通して頂けると、理解が一層深まります ・書籍:「最新FMEA技法」・JIS C 5750-4-3 故障モード・影響解析(FMEA)の手順
修得知識 ・最新FMEAの基本知識 ・機能FMEA、設計FMEA、プロセス(工程)FMEA、機能展開FMEA ・FMEA、人・環境・人の三要素FMEA、環境安全FMEA ・消費者FMEA、事象モード・影響解析(EMEA)他 ・未然防止のためのリスク評価法 ・信頼性及び安全性の基礎知識
プログラム

1.FMEAとは

  (1).未然防止技術とFMEA

    a. 信頼性七つ道具(R7)とFMEA

    b. 故障、故障モード、故障メカニズム

  (2).JIS C 5750-4-3 FMEAの手順の概要

  (3).FMEAの目的と期待効果

  (4).FMEAの分類

2. FMEAの進め方

  (1).FMEAの実施手順

  (2).問題の把握と解析チームの編成

  (3).対象システムと解析範囲の設定

  (4).基本原則と前提条件の明確化

  (5).故障の原因、影響、および検出方法の解析

  (6).改善対策案の提言

  (7).解析チームの解散とラインへの移管

3. FMEA表の効果的な作成手順

  (1).FMEA表の種類

  (2).FMEA表の設計法

  (3).FMEA表の記入要領

    a. 機能(設計)FMEA表

    b. プロセス(工程)FMEA表

4. FMEA表による解析の留意点

  (1).故障モードの抽出法

  (2).故障原因の推定法

  (3).故障影響の見積り

  (4).FMECAとリスク(致命度)解析

    a.評価法

     ・致命度評点とリスク優先数(RPN)

    b.マトリックス法

5. FMEAの演習(基本)

  (1).致命度マトリックスの作成

     ・FMEA表作成演習(他受講者との相談による作成)

6. FMEAの最前線

  (1).FMEAの三要素

    a.三要素 FMEAについて

    b.潜在危険(ハザード)要因とそれによる危害

    c.サービス信頼性のための人・環境・人の三要素FMEA

  (2).環境安全FMEA

  (3).消費者FMEA

  (4).事象モード・影響解析(EMEA)

7. まとめと質疑応答

キーワード 安全性 未然防止技術 FMEA表 三要素FMEA 環境FMEA  マトリックス作成 消費者FMEA 影響解析
タグ 信頼性試験・故障解析品質管理FMEA・FTA・DRBFM
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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