効率的な信頼性加速試験と寿命予測への活かし方実践講座

〜 加速試験の進め方とポイント、解析手法、設計、寿命予測に活かす信頼性確保技術 〜

・実務に活かす加速試験、余寿命予測の手法とポイントを学ぶ実践講座!
・最も過酷な使われ方をする車載電装部品の実例を基にした加速試験による効果的・効率的な実施のポイント、解析手法を学び、製品の信頼性を確保しよう!
・講師の長年の実務経験による泥臭い実務事例、手法を習得し、問題解決、設計、評価に活かそう!

講師の言葉

 

 本講座は、効率的な加速試験の進め方と、そのポイント、解析手法などについて自動車電装部品からの事例に基づいて実践的にわかり易く解説する。
 自動車部品は世の中で最も過酷な使われ方をする部品のうちのひとつである。材料的に見ると車室内では−40〜85℃、エンジンルームにいたってはー40〜120℃でこれはプラスチック、ゴムなどの材料や接合技術から見たらちょうど物性が切り替わる境界付近で限度いっぱいで使うということであり、電気的には車両の電源電圧は5〜13Vまでの変動に対応しうるものでなければならず、結露、雨水、日光、砂塵、振動といった環境条件の厳しさもある。自動車部品ではこれを10−15年ほどの期間、その信頼性を確保することが絶対条件になってくる。

 そういう中ではどういう条件だったら故障するのか、その故障モードは車両としてはどうなるのかといった限界条件の把握をもとに故障時はどれくらいの市場相当時間になるのか、実用条件から見たらどれくらいの余裕があるのかを判断していくことになる。
そのための加速係数の求め方を故障モードをできるだけ固定して多角面からの加速係数の求め方をデータ、写真、図を多用してより実践的な解説をする。

 また、市場でクレームが発生したときの寿命予測のやり方をはじめ、現在、用いている試験は一体何を想定して何年の条件に相当するのかといった試験規格、限界試験の考え方やその試験結果からの評価のあり方までを紹介・解説する。

 さらに、市場でトラブルが起きた時の市場相当年数(回数)の推定のしかたや、市場回収品から余寿命がどれくらいあるかを推定するやり方などについても解説する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年03月27日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・技術、設計、生産技術、製造、品質管理、品質保証の技術者、管理者
予備知識 ・特にないが、ワイブル解析・累計ハザード解析の概念は知っているとより理解が深まります
修得知識 ・加速試験のモデル式とその応用のしかた ・実践的な加速試験の各種のやりかた ・故障モード別故障モデル式 ・加速係数の求めかた ・試験の目的名合わせた正しい試験やり方 ・設計への展開のしかた(規格、設計法、試験法)
プログラム

1.加速試験とは

  (1).特性保証・動作保証・故障モード保証

  (2).市場再現性と加速性

  (3).限界試験

2.加速試験の成り立つ条件と制約条件

  (1).故障モード変曲点

  (2).プラスチック材料・金属材料それぞれの物性と故障モード変曲点

3.加速試験のもとになっている故障モデル

4.加速試験の種類と考え方

  (1).ストレス加速とその制約条件

  (2).頻度加速とその制約条件

  (3).判定加速とその制約条件

5.加速試験と寿命予測のやり方

  (1).劣化の定義

  (2).劣化の測定尺度と測定のしかた

  (3).市場回収品・返却品からの劣化度の測定

6.加速係数・寿命のもとめ方の実施例

  (1).ポリエステル被覆銅線の耐湿寿命事例

  (2).はんだ接続熱疲労寿命

  (3).プリント基板熱疲労寿命

  (4).プリント基板耐結露寿命

  (5).プラスチック樹脂耐熱寿命

  (6).ゴム劣化寿命

  (7).めっきの腐食寿命

  (8).めっきの硫化寿命

  (9).リレー、スイッチの繰り返し動作寿命

  (10).構造体の等価振動6.5乗則による振動加速試験

  (11).半導体劣化寿命

  (12).パワーデバイス繰り返し寿命

  (13).コンデンサ劣化寿命

  (14).セラミック振動子温度サイクル寿命

  (15).バリスタ耐サージ寿命

  (16).センサ温冷浴寿命

  (17).電球寿命

7.試験法の生い立ちと加速データの実用試験への展開

  (1).高温

  (2).低温

  (3).温度サイクル

  (4).湿度

  (5).乾湿サイクル

  (6).振動

  (7).ノイズ/サージ

  (8).電圧変動

  (9).動作繰返し

8.故障モード別モデル式

  (1).プラスチック樹脂/ゴム材料/金属材料における故障モードに対する故障モデル式

  (2).半導体/コンデンサ/抵抗/LEDの故障モードに対する故障モデル式

  (3).モータ/コイル/コネクタ/表示管/電球における故障モードに対する故障モデル式

  (4).半田接続/プリント基板における故障モードに対する故障モデル

  (5).振動・衝撃の市場データ測定と時系列解析、スペクトル解析、頻度解析並びにS−N則、最大値分布

  (6).ノイズ・サージの市場データ測定と時系列解析並びに最大値分布

9.設計への展開

  (1).試験規格

  (2).寿命の定義

  (3).ボトルネックを把握した設計

    a.シングルフェイラーポイント

    b.車両・ユニットから部品・材料への管理点の展開

  (4).余裕度設計

    a.限界試験における故障モードと限界条件の評価

    b.特性保証・動作保証・故障モード保証

    c.Cpk/変動率/安定度

    d.回路の実力余裕の技術的評価法

  (5).信頼性設計と安全設計

    a.長寿命設計と死にざま設計

    b.安全設計レベル

  (6).マイコン暴走予防設計

    a.動作限度値・閾値

    b.ノイズ/サージ

    c.状態遷移図

  (7).熱設計

    a.負荷軽減設計 

    b.放熱設計

  (8).結露予防設計

    a.結露・融霜・融氷

    b.毛細管凝縮・化学凝縮

  (9).振動予防設計

    a.時系列解析・スペクトラム解析・頻度解析

    b.加速度モードによる故障

    c.周波数モードによる故障

キーワード 信頼性 加速試験 加速係数 試験規格 車 自動車部品 故障 寿命予測 プリント基板 疲労寿命 予防設計 放熱設計 安全設計 寿命設計 半導体 はんだ 車載 品質管理 品質保証 樹脂耐熱 劣化 熱疲労
タグ 精密機器・情報機器寿命予測信頼性試験・故障解析品質管理パワーデバイスプリント基板接着・溶着モータリチウムイオン電池腐食・防食基板・LSI設計溶接・接合車載機器・部品絶縁電子機器電装品電池LSI・半導体
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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