ロバスト設計の基礎と効果的活用法

〜 品質工学の考え方、SN比の計算方法、パラメータ設計の手順〜

・信頼性を開発段階で確保できるロバスト設計手法を基礎から学び、応用するための講座

・効率よく最適条件を見出し、膨大な信頼性試験を不要にするロバスト設計手法を修得し、信頼性の高い製品開発に活かそう!

講師の言葉

 田口玄一氏は社会の損失を減らすことを常に念頭におかれ、ばらつきがあれば使用者に損失を与えるとして、ばらつきを金額で表わすために損失関数を考案された。その考えに基づき、オンライン品質工学を完成させた。一方、オフライン品質工学として、パラメータ設計手法を考案された。パラメーター設計は実験計画法を用いて効率よく最適設計条件を見出すことと、使用者の使用条件に対する信頼性を開発段階で確保できるようにした。その方法として使用者の使用条件を誤差因子としてとりあげ、統計学の数値SN比をばらつき尺度として誤差因子の影響の少ない設計条件を見出す割付を考案した。その結果、膨大な信頼性試験を不要になった。統計学に詳しくなくても実行できるような方法論を確立された。その方法の詳細を紹介します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年07月12日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・品質工学を導入、もしくはより理解したい企業の推進者、開発研究者・設計担当者、管理職の方(専門は問いません)
予備知識 ・特に必要ありません
修得知識 ・品質工学の考え方、SN比の計算方法、基本的なパラメータ設計の仕方
プログラム

1.ロバスト設計
  (1). ロバスト設計とは
  (2). 代表的なロバスト設計
     a.理論式や実験式の数理を使う方法
     b.統計的数値を使う方法
  (3). 品質工学の推進
     a.科学と工学のちがい2.品質工学
     b.製品開発の流れ
     c.製品開発のスピードアップのための技術開発
     d.技術開発の要件(動特性の利点)
     e.技術開発の要件を満たす品質工学的実験
     f.日米の研究開発の差
     g.製品開発と技術開発
     h.品質工学による開発

2.品質工学の成り立ち
  (1). QS9000とタグチメソッド、実験計画法
  (2). 生産性向上と品質工学
  (3). タグチメソッド(品質工学)で何が出来るか
  (4). タグチメソッドのツールとしての実験計画法の移り変わり

3.品質工学とパラメータ設計
  (1). 品質工学とは
     a.品質工学とタグチメソッド
     b.品質工学の定義
     c.品質工学の大系
  (2). 製品開発に於けるノイズとの戦い
     a.品質の良い製品とは
     b.ノイズ退治
  (3). パラメータ設計
     a.パラメータ設計とは
     b.理想機能
     c.技術の評価
     d.SN比の導入
     e.SN比の種類
     f.因子の種類
     g.最適設計

4.基本機能
  (1). 機能の種類
  (2). 基本機能の考え方
  (3). 目的機能・基本機能の例

5.SN比の計算
  (1). SN比の種類
     a.機能性の測度SN比
     b.静特性のSN比
     c.動特性のSN比
     d.開発段階における評価測度の選択
  (2). 動特性のSN比の計算式
     a.ゼロ点比例式の場合
     b.一次式の場合
     c.入力・出力が計量値・デジタルの組み合わせの場合
  (3). 静特性のSN比の計算式
     a.望目特性
     b.ゼロ望目特性
     c.望小特性
     d.望大特性の例

6.パラメータ設計の手順
  (1). パラメータ設計の手順
  (2). パラメータ設計の詳細手順

7.動特性の実施例
  (1). インタークーラー気流音の低減(日産自動車)
  (2). 外側実験が直交表の例: センサーの環境特性の改善
  (3). 計算による動特性の事例の場合: 電流出力回路の温度特性改善

8.静特性の実施例
  (1). 簡単な電気回路計算実験の例
  (2). 錠剤の最適成分検討
  (3). 機能窓法

キーワード ロバスト設計 品質工学 SN比 ノイズ タグチメソッド 最適設計 動特性 静特性
タグ 精密機器・情報機器商品開発実験計画・多変量解析センサ品質管理品質工学医療機器回路設計機械自動車・輸送機設計・製図・CAD電子機器
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
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