MOT(技術経営)の基礎と技術開発への効果的な活かし方

〜 技術開発を成功に導くナレッジと方法、事業化への5段階プロジェクトマネジメント、MOTの効果的な活かし方 〜

  • MOTの技術戦略を基礎から修得し、技術開発をビジネスに導くための講座
  • MOTと日本のものづくり手法を統合させ、技術開発の戦略的成功に役立てよう!

講師の言葉

 まずは、ソニーを創業した井深大の最後の講演(2016年3月3日日刊工業新聞)を紹介します。「デジタルだ、アナログだなんていうのは道具立てにしか過ぎない。これは技術革新に入るか入らないかくらい。デカルトは「もの」と「こころ」は2元的で分離独立すると表現したが「もの」と「こころ」は表裏一体だ。物質だけという科学は次の時代では成立しない。顧客満足とは心の問題。人間の心を満足させるために科学がありものづくりがある。そこを考えないと21世紀は通用しない」。

 MOTの技術戦略も人間のこころとものを一体化する「ものづくり日本の手法」で統合することが重要であると思います。又、顧客と接する営業部門の開発段階での参画など全社横断の組織マネジメントの重要性にも力点を置きます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年09月15日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 品質・生産管理・ コスト・安全研究開発・商品開発・ ビジネススキル
受講対象者 ・企業の本社研究部門、事業部門の研究開発部の研究者 ・研究開発管理、研究開発部門の企画担当者 ・将来の事業開発をどうすべきか考えている経営者 ・技術担当の役員、事業部長、プロジェクト責任者 ・経営戦略の責任をもつ経営企画室長
予備知識 ・「企業家精神とイノベーション」(ピーター・ドラッカー、ダイヤモンド社)、「技術とイノベーションの戦略的マネジメント」(ロバート・A・バーゲルマン他、翔泳社)を事前に読んで頂ければ、理解が深まります
修得知識 ・技術開発を成功させるために何を重視して行動するか、そのナレッジと方法が学べます
プログラム

1.米国式MOT・MBA

 (1).MBAの補完としてのMOT(技術経営)

 (2).技術と経営戦略

   a.自動車関連

   b.IT関連(IBM、マイクロソフト、デル、シスコ)

   c.医薬・化学

 (3).技術とイノベーション

 (4).イノベーション成功の指標

2.技術とプロセスを連鎖でモデル化するサプライチェーンマネジメント

 (1).研究開発と製造のコンカレントエンジニリング

 (2).品質工学(タグチメソッド)とトヨタ式生産方式の本質

 (3).タイムベース戦略

 (4).エコシステムとしてのダイナミックネットワーク連鎖

3.技術を事業化するための5段階プロジェクトマネジメント

 (1).望み・願い(Desire)

   a.思い(こころ)ありき

   b.自分は何者か

 (2).観察(Observation)

   a.自然科学の知・時代を俯瞰する

   b.先行事業・先行技術の調査

   c.経済社会の動向の観察

   d.存在しない商品ニーズは市場調査で分からない

 (3).方向づけ(orientation)

   a.観察と洞察による方向づけ

   b.アリストテレスの帰納法・演繹法

   c.川喜田二郎W型発想法

   d.野中郁次郎SECIモデル

 (4).決定(Decision)

   a.ロードマップ作成

   b.コンセンサスづくり

   c人的資金的制約と対策

 (5).Action(実行)

   a.実行と動機づけ

   b.フィードバック軌道修正

4.ものづくり日本の手法

 (1).宮本武蔵「五輪の書」に見る兵法とものづくり

 (2).ストラジ―とオペレーションを統合する日本のものづくり

 (3).TQC・TQM・シックスシグマ・ジャストインタイム・TOC

 (4).ものづくりは「いのち」の創造:欧米の「もの(自然科学)とこころ(精神)分離」のデカルトの2元論からの脱却

 (5).「精神」「戦略」「実践」のピーター・ドラッカーと「アート」「サイエンス」「クラフト」のヘンリー・ミンツバーグ

5.MOTの知見に基づいた技術開発への効果的な活かし方

 (1).技術ポートフォリオ戦略

   a.精神軸 社会的価値、緊急性、興味

   b.戦略軸 市場性、競合、自社の強み、冷徹な観察

   c.実践軸 実行可能性、段取り力、プロジェクトマネジメント

 (2).イノベーション成功の指標

   a.目的の階層化(目的ー手段連鎖)

   b.研究開発進捗度(マイルストーン、クリテカルチェーン)

   c.既知と未知の区分

 (3).ステージ別GO/STOP判定・ステージゲート法

   a.研究段階/開発段階/パイロット事業/本事業へのステージアップ

   b.技術ポートフォリオ軸の評価見直し判断:勝ち目はあるか

   c.断固継続/仕切り直し/中断/廃止

キーワード MOT MBA イノベーション ドラッカー タグチメソッド トヨタ式生産方式 ロードマップ  ステージゲート法
タグ マーケティング特許・知的財産技術経営技術伝承教育研究開発新事業生産管理
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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