(ヒトの)認知機能の基礎と産業応用・最新技術

〜 ヒトの認知機能とオノマトペによる多感覚情報の伝達、BMIの開発 〜 

複数の講師陣が認知機能の基礎からBMIの開発と産業応用、オノマトペによる情報伝達まで解説する講座

・認知機能のメカニズムを解き明かし、消費者・生活者の要望にあった新商品・新サービスを開発するための特別講座!

講師の言葉

第1部

 近年、「脳を理解する」ための脳科学(ニューロサイエンス)の知見に基づいた「脳を活用する」ためのニューロテクノロジーの研究開発が盛んになっています。
本講義の講師は、認知機能の脳内基盤に関する基礎研究の成果を活かした脳科学応用技術の開発を目指し、国内で初めて「ニューロテクノロジー」の名前のついた研究室を立ち上げました。その代表的成果が、脳波による意思伝達装置「ニューロコミュニケーター」の開発です。
 本講義では、ニューロコミュニケーターの開発につながった認知神経科学的研究事例に加え、脳波BMI技術の動作原理をわかりやすく紹介しつつ、その産業応用への取り組みをご紹介したいと思います。これらの開発で私が体験した「驚きと感動」を皆さんと共有できれば幸いです。

第2部

 近年、ヒトが社会の中で生きていくために、どのように認知機能が使われているか明らかになってきました。それは、ヒトが何を好み、どのような判断から、商品を購入するかといった行動選択のメカニズムについても様々な知見がそろってきています。
 今後、消費者が求めているもの、消費者が理解しやすい視点からのマーケティングを行う時代になってくると予想されます。
 本セミナーでは、ヒトの認知機能とともに、多感覚情報を伝えることができるオノマトペ、脳機能計測と計測データの解釈などについて致します。商品開発やマーケティングへの応用を考えるきっかけをつくれることを目指します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年06月16日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー ソフト・データ・画像・デザイン研究開発・商品開発・ ビジネススキル
受講対象者 ・業種は問わずヒトの認知機能を活かした商品の研究開発、商品企画、マーケティング、営業技術などに関わる方
予備知識 ・特にございません
修得知識 ・脳情報を解読するためのノウハウや、脳情報を活用したアプリケーションの開発ストラテジー ・ヒトの認知機能のメカニズムの理解と、それが社会の中でどのように使われているのか?「人間行動はどういった判断のもと行われているのか」についての理解
プログラム

第1部 認知機能の評価手法とその産業応用

1.こころを探すニューロサイエンス
  (1). 自然界に広く存在する知的システム
  (2). 脳の情報処理単位「ニューロン」の活動が示すこころの働き
  (3). 研究例:心の黒板「ワーキングメモリー」の正体を探る
  (4). 研究例:衝動を抑制する前頭葉の働き
  (5). 研究例:視空間注意と定位行動
  (6). 研究例:感情コミュニケーション
  (7). 研究例:モチベーションのコントロールとモニタリング

2.こころを使うニューロテクノロジー
  (1). ニューロテクノロジー開発競争時代の幕開け
  (2). 医療分野における先行技術
  (3). 福祉分野における先行技術
  (4). 教育・スポーツ分野における先行技術
  (5). 娯楽分野における先行技術
  (6). マーケティング分野における先行技術

3.認知機能に着目したBMI技術の開発
  (1). 脳波による意思伝達装置「ニューロコミュニケーター」の開発とその背景
  (2). 注意の高まりを反映する事象関連電位の特性
  (3). 事象関連電位に着目した脳波スイッチの原理
  (4). パターン識別による事象関連電位の検出
  (5). 脳波BMI技術の性能評価
  (6). 臨床応用に向けた課題

4.認知型BMI技術を用いた各種産業応用
  (1). 脳波によるCGアバターの感情表出
  (2). 脳波によるロボットアバターの遠隔制御
  (3). 脳波による認知機能訓練(ニューロトレーニング)
  (4). 脳波による「脳トレ」課題(ニューロフィードバック)
  (5). 脳波による感性評価(ニューロマーケティング)
  (6). 脳波による個人認証(ニューロメトリクス)

第2部 ヒトの認知機能を理解した商品開発

1.ヒトの認知機能
  (1). 感覚情報処理のメカニズム
      a. 視覚情報処理
      b. 聴覚情報処理
      c. 錯視・錯覚から理解する認知機能
  (2). 記憶・学習のメカニズム
      a. 記憶の過程と記憶の種類
      b. 神経伝達のメカニズム
  (3). 社会認知機能とは
      a. 社会認知とは?
      b. 社会認知の障害
  (4). 意思決定
      a. 価値判断
      b. 社会的意思決定
  (5). 潜在/健在認知機能
      a. 潜在・健在認知とは
      b. 潜在・健在認知の情報処理メカニズム
  (6). 言語処理
      a. 言語情報処理のメカニズム

2. 多感覚情報を伝えることができるオノマトペとは?
  (1).オノマトペとは
      a. 音象徴性
      b. オノマトペのもつ5感覚
  (2). オノマトペが認知に及ぼす影響
      a. 質感とオノマトペ
      b. 認知におけるオノマトペの利点と欠点

3.脳機能計測法
  (1). 視線計測
      a. 視線計測法
      b. 視線計測データの解釈
  (2). functional MRI
      a. MRIの原理
      b. fMRIで可能なこと
      c. fMRIの課題作成と解析法
  (3). 脳波
      a. 脳波の計測法
      b. 脳波計測データの解釈

キーワード ニューロサイエンス 認知機能 BMI ニューロコミュニケーター 感覚情報処理 錯視 錯覚 オノマトペ 脳機能計測 MRI fMRI
タグ 研究開発
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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