「差別化」のためのサウンドデザイン技術と製品への応用

〜 心理音響評価技術と音質設計、サウンドデザインの具体的アプローチ 〜

・音による付加価値向上の具体的なアプローチと製品開発への実践手法が修得できる講座

・物理と心理を統合した最新の解析技術からサウンドデザインの方法までを修得し、感性価値の高い製品開発に応用しよう!

・豊富な事例とサウンドのサンプルを聴いて確認しながら、具体的な問題解決やデザインアプローチの実践方法を知ることができます

講師の言葉

 メーカが生産する家電、OA機器、自動車などのプロダクトは、使用時にその稼働状態に合わせて音が発生します。
 自動車のエンジン音や、ドア閉め音は、コンセプトにあった音創りがされていることが知られています。洗濯機や冷蔵庫は、低騒音であることは当然と思われ、もはや低騒音は差別化の要素としては希薄になっています。使用感が気もちいいドア開閉音や、さまざまな稼働状態(モード)が気配として伝わる音など、音をユーザに伝えることで新たな価値を製品に付与することが差別化の重要な要素になりつつあります。低騒音は、一律に騒音レベルなどで数値化した指標で評価されるため、より低くすれば製品価値が高いとされていました。しかし、静かすぎることで、室内が無味乾燥な音環境になることがあり、むしろ自動車と同じように、製品のコンセプトに合わせた音創りが製品価値をつくる時代になっています。いわゆる製品の機能価値から感性価値へのシフトです。ユーザは、同じ価格を払うなら、機能が多い製品より、使って気持ちがいい製品を選び始めています。
 今回の講習は、数値化が困難な感性設計について、最新の音質評価技術と主観評価の統合解析によって実現する方法を紹介し、今後サウンドデザインによる差異化、価値向上を目指す企画・開発者やエンジニアにとって有用な情報をご提供します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年04月08日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備ソフト・データ・画像・デザイン研究開発・商品開発・ ビジネススキル
受講対象者 ・工業製品(自動車、機械、OA機器、IT機器)の企画・設計・開発デザイナー/エンジニアの方
予備知識 ・特に予備知識は必要ありません ・広い対象において音による価値化を模索している人、音に興味のある人が望ましいです
修得知識 ・音の基礎、音質評価技術から、製品のサウンドデザインまでの広い範囲の音の知識が得られます。 ・豊富な事例とサウンドのサンプルを聴いて確認して頂くことができるので、具体的な問題解決やデザインアプローチの実践方法を知ることができます。 ・また社会や文化の中での音の価値についても新たな気づきが得られ、製品開発などの実践にも有用な背景知識が得られます
プログラム

1.音の基礎から音質評価まで
  (1). 音の基礎  −図解で学ぶ−
     a.定義、属性、音の3要素とは
     b.物理としての音、感覚としての音
     c.基本的な性質(減衰、回折、干渉、遮音、吸音、残響、拡散)
     d.聴覚の特性と評価量
  (2). 音質評価  −事例から学ぶ−
     a.人の音に対する感覚
     b.心理音響評価技術
     c.心理音響評価量の適用事例

2.サウンドデザインの方法
  (1). サウンドデザイン  −プロダクトを差異化する−
     a.騒音低減と音質改善
     b.音の感覚属性と外的基準
     c.音の評価と差異のデザイン
  (2). 物理・心理の統合解析  −物理と心理を関係づける−
     a.主観評価による心理学的測定
     b.物理解析と主観評価の関係性の構築
     c.音質改善のアプローチ
  (3). 人の感覚のモデル化 −評価構造を可視化する−
     a.評価グリッド法の適用
     b.人の感覚のモデル化
     c.モデル妥当性の検証

3.サウンドデザインの応用と今後の方向
  (1). サウンドデザインの応用  −プロダクトへ適用する−
     a.自動車
     b.家電
     c.OA機器
     d.建築空間、公共空間
  (2). サウンドデザインの方向性  −デザインの新領域を探る−
     a.音の起源と意味
     b.人と機械(製品)のインタラクションの変容
     c.サウンドデザインの新しい領域
  (3). 音の価値と関係性のデザイン  −音の価値を再認識する−
     a.聴覚における「図」と「地」と「場」
     b.「静けさ」と「うるささ」
     c.西洋の音、日本の音

キーワード サウンドデザイン 感性価値 音質評価 評価グリッド法 インタラクション
タグ 精密機器・情報機器コンテンツスマートフォンシミュレーション・解析空調デザイン音声処理画像感性・脳科学・認知工学ロボット人間工学自動車・輸送機振動・騒音
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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