ねじ・ボルト締結体における強度設計の基礎と破損・ゆるみ・不具合事例と対策〜演習付〜

〜締結体の不具合現象とトラブル、適正締付けトルクと疲労破壊、締結体の設計事例と不具合事例、ねじ締結部のゆるみ防止技術〜

実務経験に基づく豊富な内容と演習を通してトラブル防止の実践力を身につけるための講座 

ゆるみ・疲労破壊の発生のメカニズム、トラブル事例から対応策を修得し、締結・接合部の事故やトラブルを防止しよう

講師の言葉

 機械構造物において最も荷重が集中しやすい締結部(ボルト締結部、溶接接合部)のトラブルが未だに絶えないのが現状である。
 本講座では機械設計をする上で最低限検討しなければいけない締結理論を基本から習得した上で、講師がこれまで製品開発を行う上で実際に経験した設計事例・トラブル事例とその解決策・実験結果を例にボルト締結理論の理解を深めていただきます。
 これによりねじ・ボルトに関する安全設計を推進し事故防止を図るとともに、トラブル発生時の問題解決力、対応策提案力を修得することを目的とする。
 講義では設計現場に近い実践的な検討手法を議論する。近年ではFEM(有限要素法)等のコンピューターシミュレーションにより詳細に現象をとらえた強度設計が出来るようになっており設計現場で実践できるボルト締結体の計算手法について紹介する。
 更にトラブル対策として実機を用いた詳細実験とFEMを練成することによって、緩み現象・破壊現象の解明と対策事例を紹介する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年08月04日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・機械技術者全般 ・これからボルト締結体を始めから学ぼうとされている方、再度勉強しなおそうとされている  方
予備知識 ・初等材料力学
修得知識 ・締結体設計を基本理論から理解できます。 ・講師の過去のトラブル事例や計算事例から設計現場で利用できる検討手法のポイントが得られます
プログラム

1.ねじの概要
  (1).ねじを締めるとは
  (2).ねじ締結部の不具合現象
  (3).なぜ未だにねじトラブルは発生するのか?

2.ねじ規格、機械的性質
  (1).ねじの規格
  (2).ボルト・ナットの基本寸法
  (3).ボルト・ナットの機械的性質

3.ねじの適正締付け
  (1).締付トルクとは
  (2).締付トルクとボルト軸力の関係
    ・軸力計算演習
  (3).ボルト軸力のばらつき
  (4).FEMを用いたトルク入力に対する軸力予測手法

4.ねじの静的強度
  (1).ボルト軸部に掛かる応力状況
  (2).締付トルクと軸に発生する応力
     ・応力計算演習

5.ねじの内力と外力の関係
  (1).締付時・外力が作用したときの変形と力
  (2).内力係数の算出
     ・内力係数計算演習
  (3).ボルトに掛かる負荷を小さくする手段
  (4).偏心荷重に対するボルト負荷の検討
  (5).FEMを用いた外力入力に対するボルト応力振幅予測手法

6.ねじの疲労破壊
  (1).外力に対するボルト内力と応力振幅
  (2).ボルトの疲労限度
  (3).ボルト応力の測定
    ・ひずみゲージによる方法

7.ねじの緩み
  (1).戻り回転のない緩み
  (2).戻り回転のある緩み
  (3).緩み試験と緩み止め機能

8.ボルト締結体設計と不具合事例
  (1).設計計算事例
     ・FEMによる計算手法と理論計算による評価手法
  (2).トラブル事例とその対策
     ・実験とFEMによる現象解明および対策案の紹介

9.まとめと質疑応答

キーワード ねじ ボルト・ナット 締付トルク 疲労破壊 ネジ緩み 緩み止め機能 疲労強度
タグ 寿命予測金属材料疲労強度設計
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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