機械学習によるサロゲートモデル構築の基礎とCAE解析・設計への応用 ~デモ付~ <オンラインセミナー>

~ 学習データと検証データの作成と使い分け、サロゲートモデル構築のための機械学習適用に関する留意事項、早く収束させるための正則化技術、CAE(材料力学)によるデータ生成 ~

・サロゲートモデルの実践的な構築法と応用するためのポイントを学び、設計や解析の高速化に応用するための講座
・計算コストを劇的に削減しながら高精度な予測を実現する、「機械学習によるサロゲートモデルの構築手法」を修得し、設計や解析の効率化に活かそう!
・モデル構築の基礎から、精度を高める実践的なポイントまでを分かりやすく解説いたします

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・WEB会議システムの使い方がご不明の方は弊社でご説明いたしますのでお気軽にご相談ください。

講師の言葉

 工学分野では、シミュレーションを通じて現象を数値的に予測することが日常的に行われています。近年のCAE技術の進化により、複雑な問題にも対応できるようになりましたが、一方で解析に要する時間や試行回数の増加が課題となっています。
 そこで注目されているのが、「機械学習によるサロゲートモデル」です。一度モデルを構築すれば、数秒未満で予測可能となるため、設計や解析の高速化に大きく貢献します。しかしながら、「機械学習に興味はあるが、実際にどう始めたらよいか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
 本講習では、サロゲートモデルの基本的な考え方から、実習を通じたモデル構築までを丁寧に解説します。内容は初心者向けに厳選しつつも、応用につながる道筋が理解できる構成としています。
 エンジニアリングの生産性を高める「データサイエンスの切り札」を、ぜひこの機会に体験してください。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

セミナー詳細

開催日時
  • 2025年10月17日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・工学問題に機械学習を取り入れてみたい方
・実例から機械学習の可能性を理解したい方
・設計業務の時間コスト削減に課題を感じている方
・画像処理以外(回帰問題など)の応用を学びたい方
・機械学習に興味があり、どこから始めてよいか分からない方
予備知識 ・Pythonで簡単なプログラムを作ったことがある方
・材料力学の梁のたわみの基礎、構造CAE経験者、機械設計のいずれかの経験者(初学者でよい)
 (Pythonの未経験者は、講習までに実行方法、sin関数などの関数のグラフ化を行ってください)
修得知識 ・機械学習を工学(特に回帰問題)へ応用するための基本的な考え方
・教師データの準備方法と精度向上のための工夫
・実務応用へつながるサロゲートモデル構築スキルの基礎
・機械学習の工学問題への適用
プログラム

1.サロゲートモデル構築の基本
  (1).サロゲートモデルとは何か?
  (2).代表的なモデル(多項式回帰、ニューラルネットワーク、決定木)
  (3).サロゲートモデルの適用例と導入効果
  (4).モデル化に必要なステップ(データ取得 → 前処理 → モデル選定 → 検証)
  (5).工学設計業務における利点と限界

2.ニューラルネットワークとはなにか
  (1).ニューラルネットワークの構成と学習の仕組み
  (2).活性化関数(ReLU、tanh、sigmoid)
  (3).最適化手法(SGD、Adamなど)
  (4).損失関数と評価指標(MSE、MAEなど)
  (5).ハイパーパラメータの役割と調整方法

  ・MLPとCNN、その他基本用語(分類・回帰問題、SoftMax・恒等関数、活性化関数、最適化、正規化、正則化、ハイパーパラメータ)などを学習

3.三角関数の学習(実習): sin関数とtan関数を学習する
  (1).配布プログラムの読み方と構成の理解
  (2).入力層・隠れ層・出力層の構成と調整
  (3).パラメータ変更による学習挙動の変化の観察
  (4).学習データと検証データの作成と使い分け

  ・この実習ではMLP、Kerasを前提とします、プログラムは配布、ネットワーク構成とプログラムの対応付を説明してパラメータを調整してもらいます、またデータ作成の方法も合わせて説明いたします。

4.サロゲートモデル構築のための機械学習適用に関する留意事項
  (1).表現できないことがある、対象を正しく写像する必要性
  (2).正規化の意味と重要性
  (3).活性化関数や最適化の選び方
  (4).対象の性質や変化の様子に対する理解の重要性

5.早く収束させるための正則化技術
  (1).正則化とは何か(L1、L2、Dropoutの概念と違い)
  (2).過学習とは? その兆候と検出方法
  (3).正則化が学習曲線や予測精度に与える影響
  (4).過学習の防止だけでなく、収束性向上への寄与
  (5).精度を犠牲にしないための調整の工夫

  ・正則化とは過学習を防ぎ精度を高める可能性のある技術です。過学習の防止≠高精度ではない、精度が悪いところで収束してしまうこともある(この場合が多い!)。

6.最も重要なデータ拡張
  (1).データ拡張の目的(過学習防止と汎化能力向上)
  (2).どれくらいの拡張が適切か?(量と多様性)、意味のある拡張とは?(ノイズ vs 情報)
  (3).拡張データの統計的特性を維持する工夫
  (4).拡張の限界と注意点

  ・データ拡張のポイント(どのくらい増やすのがよいのか、意味のある拡張、統計的性質を維持)を体験

7.サロゲートモデルの実際 ~CAE(材料力学)によるデータ生成~
  (1).データの作り方
  (2).入力パラメータ(因子)設計の考え方
  (3).データの出現頻度と予測精度
  (4).実習

  材料力学の例題(両端支持梁)を題材として学習を行う。
  答えが分かっている問題に絞ることにより機械学習による精度低下や高精度予測を行うための試行錯誤が明確に理解できる。また、あえて間違ったデータを入れたときに学習結果はどのように変わるのかを知ることも大切です。

キーワード サロゲートモデル ニューラルネットワーク 活性化関数 最適化手法 損失関数 ハイパーパラメータ 学習挙動 正規化 正則化技術 データ拡張
タグ AI・機械学習データ解析機械機械要素最適化・応力解析材料力学・有限要素法設計・製図・CAD
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日