電子部品における信頼性の基礎と故障解析技術および信頼性向上へのポイント【弊社研修室またはオンライン】

電子部品における信頼性の基礎と故障解析技術および信頼性向上へのポイント  【弊社研修室またはオンライン】

~ 信頼性作り込みと検証技術、工法と欠陥発生リスク、信頼性向上のための信頼性物理、電子部品の故障を顕在化する信頼性試験技術、電子部品の故障メカニズムを解明する為の物理的故障解析技術 ~

講師の言葉

電子部品は製造直後の構造及び特性をいくら詳細に観察・計測しても、故障率や寿命といった信頼性は判らないことが一般的であります。つまり信頼性工学が必要となり且つ発展してきたのは、集積回路に代表される小型・高性能電子部品の開発が背景にあったと言えます。近年ではインターネットの普及により製品・システムの規模も非常に大きくなってきており、自動車でさえも自動車間の通信や、交通インフラシステムを運行する一つのモジュールとなる時代も近未来に想定されております。その時代に必要な信頼性技術とは信頼性試験や故障解析等により、ミクロ的故障原因を明らかにし未然防止をはかる”信頼性物理的アプローチ”と、システム全体をマクロ的な律速部品や設計を明らかにし”統計・数理的アプローチ”が必要となります。

私は信頼性工学の基本と電子部品の信頼性向上について特に物理的な側面を中心に講義させていただきます。従来多数の故障解析事例を知識・ノウハウとして保有し、それらを基に故障メカニズムを想定して評価・解析することに未然防止を図る方法がとられてまいりました。今後においてもこのアプローチは決して否定されるものではありませんが、新規に開発される電子部品の故障を根本的に未然防止するためには、故障を物理現象と捉えたうえで現実の市場ストレスを考察し、故障メカニズムを推定しながら評価解析を行い未然防止することが必須であると考えております。本講座では電子部品の信頼性物理を基とした信頼性向上アプローチについて、皆様にご紹介させていただきたく考えております。

※本セミナーは弊社研修室で実施しますが、オンラインでご受講いただくことも可能です

セミナー詳細

開催日時
  • 2025年09月29日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・品質保証(特に試験や解析部署)といった機能をもった部署の業務に携わっている技術者の方
・電子部品のメーカーの方でも、電子部品ユーザーであるシステムメーカーの方でも本講座の内容は有効
予備知識 ・QAステップに関連した業務を数年間担当している理科系出身の技術者であればほぼ問題なく理解できる
・日常的に様々な電子部品に触れている方が望ましい
修得知識 ・本講座では単なる事例や知識ではなく、電子部品の故障を原理原則である信頼性物理から考察することを学んでいただき、実務でそれを応用していただけることを目的にしております
プログラム

1.信頼性概論

(1).品質と信頼性

a. 品質における信頼性と安全性及び信頼性工学体系

(2).信頼性用語と代表的特性値

a. 信頼性用語と特性値

(3).信頼性目標の重要性

a. 信頼性目標の意味と実際の信頼性目標の運用

 

2.信頼性作り込みと検証技術

(1).信頼性創り込みと信頼性検証技術

(2).統計的基礎

a. 指数分布とワイブル分布の意味と数理

(3).ワイブル分布解析

(4).物理的検証技術

a. 物理的検証技術全体像

b. 故障メカニズムと故障モード

c. 信頼性試験と信頼性物理の関連

d. 信頼性試験と信頼性物理の関連

e. 物理的検証技術のまとめ

 

3.電子部品の代表的な基本的プロセス、工法と欠陥発生リスク

(1).真空成膜、エッチング技術

   a. 真空プロセスの基礎と欠陥発生リスク

(2).厚膜、塗膜技術

a. 膜形成技術と欠陥発生リスク

(3).実装技術

a. 半田付け ボンディング技術のストレスと欠陥発生リスク

 

4.信頼性向上を狙うための基本的な信頼性物理

(1).故障発生を加速する要因とモデル

a. 劣化に関する基本モデル

b. 温度、湿度、応力による加速反応

(2).故障メカニズムの物理/化学反応

a. 表面と界面の特性

b. 拡散と酸化・腐食

c. 金属 半導体材料/デバイス 誘電体の電気特性

(3).主な故障メカニズム

a. LSIチップと実装の故障メカニズム

 

5.電子部品の故障を顕在化する信頼性試験技術

(1).信頼性試験の概要

a. 信頼性試験の体系と目的

b. 信頼性試験の基本モデル

(2).実際の市場環境・ストレスを再現する複合環境試験とHALTの有効性

 

6.電子部品の故障メカニズムを解明する為の物理的故障解析技術

(1).電子部品の故障解析フロー

(2).故障解析基礎技術の深堀

 

7.今後の故障メカニズム解明への取り組みポイント

(1).電気的、化学的、機械的ストレスの複合要因

(2).電気的故障における応力影響の見直し

(3).すべての故障の起源が機械的ストレスによる破断

 

8.今後の故障メカニズム解明への取り組みポイント

キーワード 電子部品 信頼性検証技術 信頼性試験 信頼性物理 故障解析 ワイブル分布 
タグ 精密機器電子機器電子部品
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
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