電動化モビリティの高電圧化に向けた各要素部品の絶縁対策および熱対策と評価技術およびそのポイント <オンラインセミナー>

~ 放電現象の発生と材料の劣化メカニズム、部分放電の計測法、国際規格によるPDIV計測と寿命試験方法、インバータ駆動モータのインパルス絶縁評価試験の具体例、部分放電を発生させないためのポイント ~

・電動化の実現において最も重要な技術である熱と絶縁対策技術および品質の認証評価と計測技術を修得し、信頼性の高い要素部品の開発に応用するための講座
・小型、高電圧、高周波が進む電動化の各要素部品における放電現象の発生と材料の劣化メカニズムを学び、効果的な対策技術を確立しよう!

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講師の言葉

 カーボンニュートラルに向けて幅広い産業分野において電動化が進められている。モビリティ分野では世界中で電気自動車(EV)の市場競争が過熱しており、さらに、電動化航空機や空飛ぶクルマの実現に向けた研究開発が加速している。車載のバッテリー、インバータ、電子機器、駆動モータなど、各構成要素部品の高パワー密度化かつ高効率化に向けた小型化、高電圧化、高周波化設計が進められている。例えば、最近では高速充電のためにバッテリー電圧が高電圧化され、モータの駆動電圧も800V以上になって来ている。そのため、熱と電気的絶縁の問題がより厳しくなり、その対策とマネジメント、品質の認証評価と計測が最も重要な技術となっている。各要素部品の高電圧化による熱の上昇は絶縁性能を著しく低下させ、部分放電や沿面放電が発生し易くなる。絶縁弱点箇所や放電発生メカニズムを十分理解をした上で高耐熱性の各種樹脂材料の開発と適用がポイントである。
 本講演では、モータ用マグネットワイヤ、パワーモジュールの基板材料と封止材、パワーコントロールユニット(PCU)等のバスバー、バッテリーパッケージ、等々に関して、放電と絶縁技術の基礎から徹底解説し、原理から理解することで、それらの概念設計と評価法を習得することを目的としている。

セミナー詳細

開催日時
  • 2024年10月28日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・EV/HEV/FEV、航空機、船舶、空飛ぶクルマ、建設機械、家電・民生機器関連の技術者の方
・産業システムや電力システム関連機器に携わる技術者の方
予備知識 ・特に必要ありません
修得知識 ・モビリティ電動化の最近動向
・高電圧絶縁技術の基礎
・高分子樹脂材料の開発動向
・モータ用マグネットワイヤや絶縁紙
・ワニスの開発に役立つ知識
・各要素機器の絶縁対策
・冷却と熱マネジメント技術
プログラム

1.電動化モビリティの絶縁対策と評価技術の最新動向と課題
  (1).電動化モビリティ用モータの小型軽量化、高電圧化に向けた技術動向
  (2).構成要素部品(マグネットワイヤ、バッテリー、パワーモジュール、回路基板等)の熱対策・絶縁技術の動向
  (3).高機能性樹脂材料の高耐熱性、高熱伝導化に向けた技術開発動向
  (4).電動航空機用高温超電導モータの開発動向

2.高電圧絶縁技術の基礎と応用 -放電現象の発生と材料の劣化メカニズム-
  (1).絶縁破壊につながる部分放電(PD)、沿面放電とは何か?
  (2).高電圧化、高周波化による熱・絶縁破壊トラブルの危険性
  (3).使用環境(温度、湿度、気圧)で変化するPD発生メカニズム
  (4).樹脂材料の熱劣化が引き起こす絶縁破壊メカニズム
  (5).絶縁の弱点部位を重点対策
  (6).交流と異なるインパルス電圧波形による絶縁評価試験の必要性
  (7).絶縁破壊電圧よりPD発生電圧(PDIV)の計測が必須
  (8).PD発生の予測が絶縁設計に必須

3.絶縁性能を認証評価するための部分放電の計測法
  (1).AC試験器とインパルス試験器との違い
  (2).インパルス電源、各種PDセンサーの製品紹介
  (3).インパルス電圧波形とPD特性との相関性
  (4).センサー感度、ノイズレベル、判定閾値で大きく変わるPD計測値
  (5).PD発生有無を正確に見極めるため、PDIV値のばらつきを低減する方法
  (6).インパルス電圧の印加方法、計測データ収集と処理方法
  (7).恒温恒湿槽を使った高温環境下での各要素部品のPDIV計測のノウハウ

4.電動化モビリティの各要素部品の熱対策・耐電圧化対策と評価方法
  (1).モータ用マグネットワイヤの絶縁性能の評価
    ― 国際規格によるPDIV計測と寿命試験方法 ―
  (2).高温条件での高機能性樹脂フィルムのPDIV温度特性の評価試験
  (3).ナノコンポジット絶縁材料による熱伝導性と寿命特性の改善
  (4).高周波化する回路基板のPD計測と熱・絶縁対策
  (5).高電圧化するバッテリーパッケージの熱・絶縁対策
  (6).PCUバスバーの熱・絶縁対策
  (7).サーマル界面材料(TIM)のPD計測と絶縁

5.主機モータのインパルス絶縁評価試験の具体例とポイント
  (1).インバータ駆動モータのインパルス絶縁評価試験
  (2).モータ内部におけるサージ電圧の伝搬特性
  (3).インパルス試験電圧波形とモータ結線方法
  (4).国際規格(IEC)の評価試験の課題点
  (5).様々なインパルス電圧波形に対するPDIV特性
  (6).PDIV特性の周囲環境依存性
  (7).実機でPDを発生させないためのポイント

6.まとめと今後の課題

7.質疑応答

キーワード 電動化モビリティ マグネットワイヤ パワーモジュール 放電現象 部分放電(PD) 沿面放電 絶縁破壊 インパルス電圧波形 絶縁設計 PDセンサー 寿命試験方法 ナノコンポジット絶縁材料 バッテリーパッケージ サーマル界面材料 インパルス絶縁評価
タグ センサパワーデバイスモータ回路設計自動車・輸送機車載機器・部品絶縁電子部品熱設計
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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