電子機器におけるノイズ対策の基礎と製品への応用およびそのポイント ~ 1人1台PC実習付・アナライザによる実演付 ~
~ EMCの基礎知識、EMCと電磁界シミュレータ、低周波と高周波ノイズの違いを理解、シールドと関連技術対策のポイント、EMC対策技術と講師による実機実演 ~
・電子回路・電子機器におけるEMC対策技術の具体的ノウハウやコツ、ポイントを修得するための講座
・低周波・高周波のノイズ発生メカニズムをきちんと理解し、回路・部品レベルの具体的なEMC対策技術までを修得し、信頼性を確保したノイズ対策に活かそう!
・実務経験豊富な講師によるEMC対策技術のポイントを実践的に学び、シミュレーション、スペクトラム・アナライザ、ネットワークアナライザ、の実機による実演でのEMC対策・EMCの具体例までを修得する特別セミナー!
*PCは弊社で用意します
講師の言葉
EMC対策は低周波から高周波の幅の広い知識が必要とされます。低周波と高周波でのノイズ発生メカニズムの基本的な差をしっかり理解することがまず必要です。 本講義ではその違いについて整理して説明します。特に高周波のノイズは回路図には現れない空間的な電磁気結合のメカニズムを理解することが重要です。
本講義ではフリーの電磁界シミュレータを使って空間経由の電磁界の様子を把握する方法について実習を交えて紹介します。さらに測定機器を使って実際の回路でのEMC対策の様子も実演で紹介します。
セミナー詳細
開催日時 |
- 2024年07月02日(火) 10:30 ~ 17:30
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開催場所 |
日本テクノセンター研修室 |
カテゴリー |
PC実習付きセミナー、電気・機械・メカトロ・設備 |
受講対象者 |
・EMC(EMI+EMS)対策が必要になった回路設計者
・EMC対策技術をレベルアップしたいEMC関連エンジニア
・効率良くノイズ対策を行う技術/知識が必要なエンジニア
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予備知識 |
・一般的な電気電子回路の知識
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修得知識 |
・低周波と高周波のノイズ発生の基本的なメカニズムの理解
・電磁界解析ツール(シミュエータ)のEMC対策への応用技術
・回路/部品レベルの具体的なEMC対策技術
・測定器を使った基本的なEMC対策の技術
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プログラム |
1.EMCの基礎知識
(1).EMCにはEMIとEMSがある
a.EMIは電子機器から出るノイズ
b.EMSは外来ノイズに対する電子機器の耐性
(2).機器が対応すべきEMC試験の概要
a.EMI(機器から放出のノイズ)試験の種類
b.EMS(外来ノイズへの機器の耐性)試験には多くの種類がある
2.3D電磁界シミュレータでEMCノイズを見る
(1).EMCと電磁界シミュレータ
a.高周波回路計算(回路シミュレータ)ではEMC現象は扱いにくい
b.3D電磁界シミュレータの概要
(2).3DRF電磁界シミュレータ(フリーソフト)で電磁波ノイズを見る(受講者実習と講師実演)
a.空間に広がるノイズを見る
b.3DRF電磁界シミュレータをEMC対策に活用する際のポイント
(3).3D低周波電界/磁界シミュレータ
a.低周波の電界と高周波電磁界の関係
b.低周波電界/磁界シミュレータとEMC対策への活用
3.低周波と高周波ノイズの違いを理解する
(1).低周波ノイズと高周波・高速信号ノイズの伝わり方は異なる
a.低周波ノイズは導体線路全体が一様に変化する
b.高周波ノイズはほぼ光速で導体線路を伝わる
c.コモンモードノイズは低周波と高周波でメカニズムが異なる
(2).伝送線路間のノイズ結合
a.伝送線路間のクロストークメカニズム
b.クロストークを減らすポイント
(3).シングルエンドと差動伝送のEMIノイズレベル差
a. シングルエンドと差動伝送
b.ノイズ放出レベルに与えるベタ層の効果
4.シールドと関連技術および対策のポイント
(1).導体ケースによるシールド
a.導体ケースによるシールドの基礎
b.ケースシールド対策の実際
(2).ケーブルのシールド
a.ケーブルシールドのメカニズム
b.ケーブルシールド対策のポイント
(3).ツイスト線による干渉の低減
a.ツイスト線によるノイズ対策効果のメカニズム
b.ツイスト線による対策実装上のポイント
5.回路に適用するいろいろなEMC対策技術とそのポイント
(1).EMC対策部品と適用ノウハウ
a.市販EMC対策部品と適用ポイント
b.フィルタ類の適切な使い方
(2).アナ・デジ混在回路のノイズ対策設計ポイント
a.アナログ・デジタル混在基板がノイズに弱くなるメカニズム
b.ノイズに強いAD/DA基板パターン
(3).基板ベタ層の共振と対策(パワーインテグリティー)
a.ベタグランド層が高周波で共振するメカニズム
b.基板電源系の共振を抑える技術
6.EMC対策技術(講師による実演あり)
(1).スペアナを活用したEMIノイズ対策技術
a. スペアナ(スペクトラムアナライザ)の説明
b. 近傍電磁界検出用電界ローブと磁界プローブ
c. EMIノイズ発生源をスペアナで効率よく探る方法と実演
d. EMIノイズ対策のポイント
(2).対外来ノイズ(EMS)対策技術
a. EMI対策とEMS対策の違い
(機器自体ではEMSで問題となる周波数を発生していない)
b. EMS簡易誤動作試験
c. ネットワークアナライザとEMS対策への活用
7.まとめ、質疑応答
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キーワード |
EMC EMC対策 高周波 電磁界シミュレータ パワーインテグリティー コモンモード EMI EMS イミュニティー ノイズ 電磁波ノイズ グランドバウンス 基板設計 CEマーキングシールド 共振 コモンモードフィルタ 差動パターン 回路設計 筐体 ユニット スペアナ シミュレーション スペクトラム・アナライザ ネットワークアナライザ |
タグ |
精密機器・情報機器、ノイズ対策・EMC・静電気、プリント基板、医療機器、回路設計、車載機器・部品、精密機器、電子機器、電子部品、電装品 |
受講料 |
一般 (1名):59,400円(税込)
同時複数申込の場合(1名):53,900円(税込)
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会場 |
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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