相手に的確に伝わる「実用文書の論理構成」(テクニカル・ライティング)の習得講座  ~演習付~

〜 実用文書の論理構成とそのコツ、学校で学ぶ国文法との違い、単語の選び方、文書のまとめ方、段落構成、文書の目的に応じた論理構成と文書の形式の基本 〜

  • 初学者が陥りやすい多くの誤用事例なども交えながら、基本から徹底的に学ぶ特別講座

講師の言葉

 現在はグローバル時代と言われ、当然のことながら、語学(特に英語)を学ぶことが必修と言われています。学生時代から、例えば “TOEIC何点以上が〇〇〇の必修条件です” とか言われ、英語の勉強された人も多いと思います。英会話などできるに越したことはありません。

 しかし会社の中で、十分に仕事をするには、英語、日本語に関わりなく、先ず文書がしっかりと簡潔に書けなければなりません。皆さんもご承知のとおり、仕事の決済は全て文書で行われますので、しっかりしたビジネス文書が書けなければ仕事になりません。しっかりしたビジネス文書というのは、誰が読んでも分りやすい文書です。分かりやすい文書であれば読み手の理解が深まり、それを基に次の行動をしてもらえます。

 分かりやすい文書を書くには、文書の“論理構成”をしっかりと勉強することです。学校では日本語・英語の論理構成を勉強してきた方は、残念ながらほとんどいません。しかし社会にでると、この文書の論理構成が必要になります。

担当講師: 宮崎大学工学部 非常勤講師  小澤 一夫 氏

同志社⼤学⼤学院 ⼯学研究科機械⼯学先⾏修⼠課程修了後、1976 年に三菱⾃動⾞に⼊社。三菱⾃動⾞在籍中に TEP1級を取得後、ミシガン⼤学にてテクニカル・ライティングを習得。実務では開発実験および全社品質関連業務を経て、北⽶駐在し、プロダクトエグゼクティブとして北⽶⾞種の開発・⽣産・販売のとりまとめ役として従事した後に、品質統括業務に携わる。同社を定年退職後、同志社大学の修士課程における科学技術英語の指導のほか、現在は、宮崎⼤学の非常勤講師として、文書の論理構成と科学技術英語の指導に従事している。

セミナー詳細

開催日時
  • 2025年12月11日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 研究開発・商品開発・ ビジネススキル
受講対象者 ・ 技術報告書、提案署、論文、その他のビジネス文書・書類を作成したり、
  発表する機会のある方
・ ご自身の作成した文書が分かりづらいと指摘されて困っている方
・ 社内文書のレビューや後進の指導に携わっている/これから携わる方
・ ビジネス英文書、テクニカル・ライティングに関心のある方(実務文書の論理構成や
基本文法を理解しておくことは、英文書を作成するうえでも必須のスキルです)
予備知識 ・ とくにありません
修得知識 ・ 学校では学べない、実用文に必要不可欠な論理構成
・ 相手に的確に伝えるための基本要素(一語一義、一文一概念、一段落一話題 など)
・ 目的(報知、提案、論文他)に応じた文書の形式と展開方法
・ 誤解なく的確に伝えるための用語の適切な使い分け
プログラム

1. わかり易い文書とは?
 ・30秒でわかる文書の必要性
 ・わかりやすい文書とはどういう意味?

2. 基本要素

 2.1 事実の明確化
   2.1.1 あいまいな表現
   2.2.2 一語一義

 2.2 読者が期待する文章
   2.2.1 パラレリズム、オーダを昔話の簡単な例で説明
   2.2.2 専門用語を適切に使用する
      専門用語は別の言葉に置き換えない。1つの文章の中で
      いったん使用したら最後まで同じ専門用語を使用する。
   2.2.3 言葉の定義方法
      区別+クラスで定義

 2.3 論理構成の基本
   2.3.1 配列順序
      ①重要度順  ②時間順  ③空間順  ④アイウエオ順
   2.3.2 一文一概念
      長文は書かない、接続助詞で文をつながない
   2.3.3 段落(パラグラフ)構成
      ⼀段落⼀話題:⼀つの段落が⼀つの話題によって構成
      「起承転結」は不向き:特に「転」はパラグラフの⼀貫性が喪失

3.論理構成

 3.1 総論から各論へ
   まず総論を記載し、それらをサポートする各論を記載。
   総論:書き⼿の言いたいことをまとめる。具体的に書く。
   各論:総論を⽀えるデータで構成。オーダに注意が必要。

 3.2 論理構成の3つのパターン
   並列型:主語は全て同じで、製品紹介などに適す。
   直列型:前文の述部のキーワードが次の文の主語になる。
   並直混載型:並列型と直列型を混ぜたパターン。

 3.3 序文、本文、結論の構成
   序文には必ず目的を記載。
   目的:➀問題点 + ➁技術上の目的 + ➂伝達上の目的

4. 8つの基本公式
文章の展開⽅法は内容面から考え、8つのパターンがある。

 4.1 報知のパターン
   ①分析法:対象物、プロセス、概念を各要素に分けて説明
   ②記述法:装置や地図などを図や表で説明
   ③プロセス・因果関係・指⽰:⾏程など時間を追って説明
   ④調査研究:テストや実験をしながら調査

 4.2 説得のパターン
   ①説得法:結論を⽀持することが目的
   ②問題・解決:問題点を述べる+解決法(重要な順に説明)
   ③原因・結果:原因→結果 A→結果 B→結果 C
   ④比較・対照:様々な選択肢から一つを選んだ理由を述べる

キーワード 実用文書 伝達文法 一語一義、一文一概念、一段落一話題、一書類一目的、論理構成 ロジカルライティング テクニカルライティング
タグ 企画書・提案書文章の書き方
受講料 一般 (1名):53,900円(税込)
同時複数申込の場合(1名):48,400円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
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