効果を上げる生産管理システムの基礎と正しいシステムの活用方法【弊社研修室】

~ 代表的な生産管理手法と管理のポイント、生産管理システムの役割と活用目的、事業環境変化の原因と対策、生産管理システムを効果的に活用するためのポイント・例 ~

・生産管理のポイントから適切なシステム活用法までを修得し、生産性向上に応用するための講座

・生産管理システムやERPを正しく活用するためのポイントを修得し、効率的な生産管理の実務に応用しよう!

・講師が様々な実際の工場現場を見て、具体的な問題点と対策について改善事例を交えて解説します

講師の言葉

 中堅クラス規模以上の工場で生産管理システム(ERP生産管理モジュール)を使っていない企業は殆どありません。ところが、近年の事業環境変化の中で生産管理システムが十分に機能せずに、現場の個別独自判断による生産対応や、属人的なEXCEL利用が蔓延化している工場が増えています。こうした部分最適状態の工場の生産システムが充分な経営効果をあげているかというと、自信をもってイエスと云える企業は少ないのではないでしょうか。実際に各工場を回っても製造指示書や注文票などの生産伝票発行にしかシステムを使っていない工場が大半です。

 特に最近の日本工場は人手不足の深刻化や材料や部品の調達納期遅れが重なり、生産計画の作成、納期管理や製造能力の調整などが従来通りのやり方では通用しなくなってきています。自社や取引先、協力会社の製品や製造方法、SCM方針にあった生産管理システムを活用しないと効率的な生産が行えない時代といえます。

 本セミナーでは日本の製造業を取り巻く事業環境変化の中で、日本工場が生産管理システムやERPを正しく活用していくために何をすればいいかを事例を交えて紹介します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2025年09月10日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・生産管理(ERP)システムが、自社の業務形態や事業環境変化に対応できずにいる生産管理関係者
・ERPや生産管理システムの使い勝手が悪く感じている方(EXCEL依存になっているなど)
・自社および取引先の計画変動が激しく、工場の生産計画作成に支障が出ている企業の方
・製品生産に用いる部品・材料の納期遅延や人手不足により生産に混乱が生じている企業の方
・生産技術部門、生産管理業務、生産管理システムの導入作業に携わっている方
予備知識 ・実際に生産管理業務に携わっていると理解が深まります
修得知識 ・自社のERPや生産管理システムが活用できていない理由を整理し、今後の方向性を検討出来ます
・人手不足や部品調達難環境に対応するための生産管理やSCMの管理ポイントを修得できます
・正しいシステムの活用法を修得することで、生産業務の改善や業務の高度化に応用できます
プログラム

1.生産管理の基礎知識

  (1).最初に自社の生産方式、生産業務フロー、サプライチェーンを整理する

    a.受注生産、計画生産、ハイブリッド生産を分けて考える

    b.サプライチェーンの変化とサプライチェーンマネジメント(SCM)の変遷

  (2).生産管理の基礎用語

    a.主な在庫の種類とリードタイムとの関係

    b.安全在庫にはリスク対策に応じた二種類がある(需要変動対策と生産変動対策)

    c.誤解が広がるトヨタ生産の「在庫は悪」

    d.工場形態によってBOM(部品表)とBOP(工順表)を使いわける

  (3).生産管理システムの主な機能と活用ポイント

    a.BOMを用いた部品展開計算、部品在庫の引当処理

    b.BOPを用いた工程製造指示、進捗管理、スケジューリング

  (4).代表的な生産管理手法と管理ポイント

    a.在庫補充方式の生産指示(発注点、定期発注、MRP、かんばん)

    b.生産手配順による生産指示(製番管理、製造ロット番号管理、流動数曲線管理)

    c.MRP(資材所要量計画)の概要と課題(日本企業が上手く使えない理由)

 

2.生産管理システムの構築目的とそのポイント

  (1).生産管理システムの役割と活用目的を整理する

    a.生産管理システムを使って生産伝票を発行する

    b.大企業工場に属人的なExcel利用が蔓延している背景

  (2).リードタイムを短縮して納期対応力を高める

    a.リードタイムの定義と管理ポイント

    b.滞留時間の見える化で製造リードタイムを短縮する

    c.個別受注生産企業のスケジュールを管理する

    d.工程追っかけマンをMESシステムに置き換える

  (3).生産性を高めて利益を創出する

    a.個別原価計算とTOCスループット会計の考え方

    b.内製化と生産平準化でスループットと利益を増やす

 

3.事業環境変化の原因を整理する

  (1).営業部門が作る販売計画が当たらなくなった

  (2).ブルウイップ効果が引き起こした世界的な部品不足状態

  (3).親会社からの注文変動や内示変動が激しくなった

  (4).大企業のERPバージョンアップ問題が生産混乱を引き起こす

  (5).トヨタ式のJIT調達が機能しなくなった理由

 

4.生産管理システムやSCM構築を失敗に終わらせないための対応策とその秘訣

  (1).生産管理システムを活用している企業の現状

    a.混乱する工場の現状とスタッフの不満

    b.なぜかつてのSCMはうまくいかなかったのか

  (2).生産管理システムが機能しない原因とその対策

    a.システムを利用にする前に魂を入れることが求められる

    b.生産管理システム活用するにはマスタの整備が重要だ

    c.注文納期通りに部品が納入されないことを前提に考える

  (3).パッケージ利用の時代からプロトタイプ開発の時代へ

 

5.生産管理システムの活用で効果を上げた改善事例

  (1).現状のままを放置したERP導入による混乱事例

  (2).現場が生産指示通りに動いていなかった工場事例

  (3).Excel利用を見直すことで管理要員の仕事を高度化した事例

キーワード 生産管理 システム SCM BOP BOM 安全在庫 生産変動 製造番号 受注生産 リードタイム 原価 外部環境 工程 改善 安全在庫 在庫管理 進捗 人手 在庫不足 ジャスト・イン・ケース
タグ 業務改善生産管理品質管理
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
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- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
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