組込みソフトウェア設計における不具合・トラブル未然防止と対策のポイント<オンラインセミナー>

~ 産業用PCにおける組込みソフトウェア開発、ソフトウェア設計・デバッグツールの活用・プログラムの処理時間、不具合防止のためのソフトウェアテスト、発生するトラブル例と対策のポイント ~

・組込みソフトウェアのトラブル未然防止や対策を盛り込んだ設計方法を修得し、信頼性の高いシステム開発に応用するための講座

・経験豊富な講師から不具合を未然に防ぐための組込みソフトウェアの開発方法を修得し、信頼性の高い製品開発に応用しよう!

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講師の言葉

 組込み向けソフトウェアは、大きく二つの分野に分類されます。一つは、スマートフォン、カーエレクトロニクス、情報家電など、数万台から数百万台の製品出荷を想定した分野です。もう一つは、工作機械、半導体製造装置、検査装置などに代表される、比較的規模が大きく、多品種小ロット(年間数百台~数千台)の産業装置向け分野です。

 前者では、製造コストを極限まで削減するためのコスト効率と生産性、低消費電力、そして優れたユーザーインターフェースが求められます。一方、後者では、製造タクトタイムに直結する緻密なリアルタイム性能、高信頼性、耐久性、安全性が重要な要件となります。

 本講座では、産業装置向けの組込みソフトウェアに焦点を当て、産業用PCにソフトウェアを搭載して装置に組み込むための要素技術を解説します。また、実際のトラブル事例を通じて、不具合を防止するためのソフトウェア設計・デバッグ・テスト方法についても詳しく紹介します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2025年06月16日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナーソフト・データ・画像・デザイン
受講対象者 ・産業装置向け組込みソフトウェアの開発に興味のある方
・組込み開発のテスト工程で、高品質なテスト設計手法を習得したい方
・組込みソフトウェアの設計、開発、デバッグ、テストに関わる予定の方
予備知識 ・プログラミング言語の経験がある方(特にC/C++言語の知識が望ましい)
修得知識 ・不具合を防止するための組込みソフトウェア作成方法とテスト方法
・産業用PCにソフトを搭載して装置に組み込むための要素技術
プログラム

1.組込みソフトウェアの概要

  (1).組込みソフトウェアの基本概念

    a.組込みソフトウェアの定義

    b.組込みシステムの使用例

    c.一般的なソフトウェアとの違い

    d.組込みシステムの構成要素

  (2).産業装置向け組込みソフトウェアの特徴と要求事項

    a.組込みソフトウェアの特徴

    b.組込みソフトウェアの要求事項

    c.産業用途に求める要件

  (3).現場でよく求められる仕様や課題の具体例

    a.長時間稼働の安定性

    b.耐環境性と故障耐性

    c.操作ミスや予期しない動作への対応

 

2.産業用PCにおける組込みソフトウェア開発とその他の組込みシステムの違い

  (1).「組込み」の違い

    a.組込みの規模

    b.臨機応変さ

    c.統合化

  (2).構成要素

    a.産業用PCの選定基準と特性

    b.外部入出力(D/I、D/O、A/I、A/O、カウンタ、モーション制御)

    c.ネットワーク(フィールドバス通信、コントローラ通信、上位通信)

    d.外部機器

    e.HMI(Human Machine Interface)

    f.OS(operating system)

    g.ユーザーアプリケーションプログラム

  (3).適用範囲

    a.ソフトウェアの対象(外部入出力、ネットワーク、外部機器、HMI)

    b.ソフトウェアの分類(プログラム言語(VB・C#、C言語、PLC言語)、市販ソフト)

    c.現場事例に基づいた実際の使用例

 

3.ソフトウェア設計と開発

  (1).モジュール設計と再利用

    a.モジュール化の利点

    b.コードの再利用性を考えた設計

    c.実際のプロジェクトで起きたモジュール化の失敗例

  (2).コードの効率化と最適化

    a.パフォーマンス向上のための考え方

    b.リソースの効率化

    c.コンパイラの最適化による影響

    d.実際に発生した最適化による悪影響例

  (3).統計機能とログ機能について

    a.データ収集と分析手法

    b.システムパフォーマンスとエラートラッキング

    c.ログ管理における効果的な手法

  (4).デバッグツールの活用

    a.デバッグツール

    b.問題が起きた時に必要になる情報

    c.コード位置情報の埋め込み

    d.そのツールはエンジニア向けか、保守員向けか

  (5).プログラムの処理時間について

    a.想定した処理時間内に収まっているか

    b.ボトルネックの特定と解消案

    c.マルチスレッドによるタスク分散化

    d.物理メモリ構成と処理時間の関係性

  (6).ソフトウェアの機能安全について

    a.ソフトウェアにおける機能安全

    b.機能安全の設計と実装

 

4.不具合防止のためのソフトウェアテスト

  (1).テスト設計について

    a.マニュアルに沿った確認

    b.想定したシナリオ

    c.テスト環境の定義(可能な限り実環境で)

    d.運用時間に基づいたロングラン

    e.運用中に発見されたバグとその再現手順の例

  (2).テストの種類

    a.単体テスト

    b.性能テスト

    c.結合テスト

    d.総合テスト

  (3).テストの自動化について

    a.自動化の目的

    b.自動化するテスト項目

 

5.実際のトラブル事例と対策

  (1).事例1:起動から1ヶ月くらいで動作が鈍くなる

    a.分析と教訓 – メモリ管理の重要性

    b.対策 – 納入前のメモリリーク監視

  (2).事例2:ある日からシステムが起動しない

    a.分析と教訓 – システム構成の固定化

    b.対策 – 自動更新の停止、更新ファイルの検証

  (3).事例3:1週間に数回、入出力が失敗する

    a.分析と教訓 – ソフトとハードの両面から調査

    b.対策 – 発生症状を俯瞰して列挙

  (3).事例4:組み合わせ試験で通信エラー

    a.分析と教訓 – プロトコル仕様と範囲外

    b.対策 – 実機での事前テスト

  (4).トラブル発生時の復旧について

    a.最優先は「復旧」と「復旧するまでの時間の短縮」

    b.遠隔からの復旧案

    c.実際の現場に導入された復旧方法

キーワード 組込み ソフトウェア 産業用PC IPC テスト 信頼性 モジュール コード パフォーマンス リソース コンパイ トラッキング デバッグ マルチスレッド 自動化
タグ 組み込みソフト
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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