機械の構想設計に不可欠な「リスクベース設計」の基礎と実例および設計実務への活かし方 <オンラインセミナー>
~ 国際安全規格に学ぶ機械設計における危険回避対策、リスクの定量化・見える化と「リスク有りき」設計、リスクベース設計の実例と設計への活かし方のポイント ~
・リスクを事前に具体的に想定し、その結果を設計に反映するリスクベース設計とそのポイントを修得し、構想設計に活かすための講座
・従来の安全設計とは異なり、製品のライフサイクルにわたり関わるすべての人のリスクを考慮したリスクベース設計を学び、事故の未然防止に活かそう!
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講師の言葉
リスクベース設計は、①リスクの定量化・見える化、②“リスク有りき”の設計への気づきの二つが要点となる。①は信頼性工学やリスクアセスメントを基礎とする設計方法論であり、一般的には破壊や災害の被害の程度と発生の確率からリスクを定量化して、設計に使われる計算式にリスクの式を組み込むことである。②は設計者の意識の問題と理解される。設計時の仕様の検討から始まり、材料や構造・動きについての構想、強度計算や動作分析、生産設計による構想の具現化という流れの根底に「リスク有りき」という意識を持ち続けることであるが、実はこれができていない。
我国は危険検出思想があり、常に安全バイアスが働いてリスクが見えない(見ようとしない)傾向があるためである。しかし、常にリスクに対する理解を持続することは努力を必要とする。そこで、本講座においては,従来のように設計の最後に安全性を確かめるのではなく、安全性を確保してから設計を展開する設計方法について紹介する。
セミナー詳細
開催日時 |
- 2025年01月07日(火) 10:30 ~ 17:30
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開催場所 |
オンラインセミナー |
カテゴリー |
オンラインセミナー、電気・機械・メカトロ・設備 |
受講対象者 |
・中堅クラスの機械系・プラント系・電気系設計・製図実務担当者の方
・設計、品質管理、保全、製造関連の管理者の方 |
予備知識 |
・基礎的な工学知識の実務知識があれば、特に必要な予備知識は御座いません |
修得知識 |
・リスクベース設計の具体的内容と既存の設計実務への導入の仕方が修得できる
・経済産業省の提唱する製品安全4法や製造物責任法などが要求する安全設計の方針について把握ができる
・設計者が参照する既存の安全設計マニュアルに潜む危険性について知識だけではなく、気づく視点が芽生える
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プログラム |
1.RBEとは、リスクベース設計とは何か
(1).今、リスクベース工学が叫ばれる理由
(2).リスクの種類と発生源
a.機械に生じるトラブル
b.製品に生じるトラブル
c.人に生じるトラブル
(3).リスクベース設計の基本的な考え方
a.リスクの定量化・見える化
b.“リスク有りき”の設計への気づき
2.リスクベース設計と安全設計との違い
(1).安全設計の落とし穴(本当は危険な安全設計)
(2).従来の安全設計とリスクベース設計の比較
a.設計方法
b.安全設計の基準
c.安全の考え方
d.危険性の予測
e.安全を確保すべき時期
f.安全対策の基盤となるもの
g.災害責任
(3).リスクベース設計が解決するもの
3.国際安全規格に学ぶ機械設計における危険回避対策
(1).費用対効果から検討する信頼性と安全性
・リスクの重み付けに応じた安全対策
(2).エシカル・リスクアセスメント
・環境的、倫理的なリスクを特定、評価し、管理するプロセス
4.忘れてはならない人間工学とアクセシブルデザイン
(1).行動の多様性に対応できる設計とは
(2).アクセシブルデザインに見出す安全設計手法
a.機械装置の危険区域を隔離するとき、その隔離寸法はどんな基準で定めるか
b.多様な誤操作が考えられるにもかかわらず、本質安全化は可能か
c.年齢・性別などさまざまな作業者に対応したリスクアセスメント策定は可能か
d.アクセシブルデザインの具体的方法
5.本質安全と安全率の神話
(1).費用対効果から検討する信頼性と安全性
・信頼性設計と安全設計の包括範囲
(2).安全装置の安全性は
a.機械装置・安全装置が故障しても災害にならないようにするにはどうすればよいか
b.安全装置をさらに付加すれば安全は確保されるか
c.安全装置さえ故障しなければ本当に安全か
d.そもそも設計方針そのものが間違っていないかをいつチェックするのか
e.信頼性解析技法とはなにか、安全性まで解析できるのか
6.失敗事例から学ぶリスクベース設計の実例と設計への活かし方のポイント :分析と改善策
(1).大型減速機での事故事例
・リスクアセスメントの際にオペレーターへの安全対策は行っていたが保全員の行動が予測でいなかったことによる事故
(2).自動生産設備における事故事例
・「従業員は違反をしない」という性善説の前提で行われたことによるリスクの見逃しによる事故
(3).設計実務への活かし方のポイント
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キーワード |
リスクベース設計 危険回避 エシカル・リスクアセスメント アクセシブルデザイン 本質安全 安全率 安全装置
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タグ |
リスク管理、安全、品質管理、機械、機械要素、強度設計、工作機、構造物、自動車・輸送機、設計・製図・CAD |
受講料 |
一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
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会場 |
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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