図解でわかりやすく学び実践で活用するための「光学の基礎」特別速習講座 <オンラインセミナー>

~ 光の波動性、媒質中の光の伝搬と界面における振る舞い、干渉・回折の原理と発現のプロセス ~

・光の偏光、透過、反射、屈折、干渉、回折などの光学現象の基礎を体系的に修得し、より高度で専門的な光学製品に応用するための講座

・独学するには数式が難解すぎる光学について、最低限の数式と豊富なカラー図を用いてわかりやすく原理を解説し、応用に繋がる光学の基礎を網羅的に修得するための特別セミナー!

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講師の言葉

 光学の授業では、光学現象や光学法則の基礎知識、例えば、「高屈折率ほど光の速度は遅い」、「屈折で光は曲がる」、「屈折角はスネルの法則に従う」など現象によって引き起こされる結果について教わりますが、「どのように物質中の光の伝搬速度が決まり屈折が生じるのか」といった現象の本質はブラックボックスのままです。

 本講座の目的は、知識を増やすことではなく、光学現象の本質を光と電子のやり取りまで掘り下げて考察し、バラバラな知識を紡いで光学全体を俯瞰できるようにすることです。そのため、本講座では、透過、反射、屈折、干渉、回折など光学の基礎に話題を絞り、光学現象を「法則ありき」ではなくその発現プロセスから解き明かしていきます。加えて、豊富なカラー図により現象の物理イメージ作りを助け、物理的イメージと数式の関連性を理解できるよう配慮しました。

 本講座で光学の基礎を固め、より高度で専門的な光学分野に応用展開してください。

セミナー詳細

開催日時
  • 2024年11月19日(火) 10:00 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・光学の初学者:光学関係企業の新入社員教育や若手技術者育成向け
・偏光、回折、干渉の基礎を学びたい方
・光学分解能の物理的な意味を知りたい方
・光学の教科書で独習して挫折した経験を持つ方
・光学現象を本質から理解したい方やバラバラな光学の知識を体系立てて理解したい方
・最低限の数式で光学を理解したい方
・教科書によって異なる座標定義、位相定義、光学定数定義に混乱している方
予備知識 ・高等学校の物理や数学が理解できる程度の知識
 ただし、複素数、行列、微積分式などは講義中でも説明します
・参考文献
 1)田所著:「ビジュアル解説 光学入門」、朝倉書店(2024)
 2)大津監修、田所・石川共著:「イラストレイテッド 光の科学」、朝倉書店(2024)
・参考サイト:徒然「光」基礎講座
 http://www.techno-synergy.co.jp/opt_lectures/towa_top.html
修得知識 ・波動光学を中心とする基礎的な光学全般の知識が身につきます
・バラバラに学習してきた「屈折」、「反射」、「干渉」、「回折」など光学現象を体系立てて統合的に一つのスコープで理解することができます
・通常の光学授業ではブラックボックス化されている誘電関数・屈折率分散の起源を理解することにより光学現象の本質を知ることができます
・応用につなげられる光学の基礎力が身につきます
プログラム

1.波動としての光の性質

  (1).電磁波としての光の性質(光の周波数と波長、平面波と球面波)

  (2).波動の加算(重ね合わせの原理、線形応答)

  (3).伝搬する波動の表し方(波動の複素表示、オイラーの公式、複素共役、位相子、波動関数、光学定数定義、波動の加算)

  (4).波動状態をビジュアルに理解する(波動の伝搬と位相子の回転、位相子を使った波動の加算、コヒーレント和/インコヒーレント和)

  (5).ポインティングベクトルと光強度(電磁波のエネルギー密度、ポインティングベクトル、sinc関数、光の強度)

  (6).偏光の記述(直線偏光・円偏光・楕円偏光、位相と振幅、ジョーンズベクトル、偏光のポアンカレ球表示、ジョーンズ行列、偏光子、波長板、マリュスの法則、光学異方性)

 

2.光は媒質中で何をしているのか(媒質中の光の伝搬)

  (1).分極と誘電率(誘電分極、電気双極子、電気感受率、比誘電率)

  (2).入射光に対する電気双極子の応答(ローレンツ振動子、ローレンツ振動子の周波数依存性、共鳴角周波数、電気双極子放射)

  (3).粒子密度で変わる散乱のようす(レイリー散乱・ミー散乱、希薄な媒質におけるレイリー散乱、高密度媒質の散乱)

  (4).光の位相速度と屈折率(散乱2次波の位相遅れ、透過光の位相と振幅、 透過光の伝搬、複素屈折率と誘電関数、ローレンツモデルの誘電関数、Kramers-Kronigの関係式、SellmeierモデルとCauchyの分散式、広い周波数帯域で見渡した誘電関数)

 

3.媒質界面における光の振る舞い

  (1).反射の法則、屈折の法則(反射の法則、正反射・乱反射、屈折の法則、フェルマーの原理、蜃気楼、フェルマーの原理を位相子で考える)

  (2).振幅反射係数と振幅透過係数(p偏光とs偏光、振幅反射係数・振幅透過係数、透過率と反射率、ブリュスター角の物理的な意味)

  (3).全反射(全反射とエバネッセント波の発生、臨界角、侵入深さ・グース・ヘンシェン シフト、身近で観察できる全反射現象)

 

4.光の干渉

  (1).強め合う干渉・弱め合う干渉(重ね合わせの原理、複素振幅、干渉項)

  (2).代表的な干渉タイプ(波面分割、振幅分割、偏光分割)

  (3).波面分割2光束干渉(時間的コヒーレンスと空間的コヒーレンス、ヤングの実験、ヤングの実験における光の粒子性と波動性)

  (4).振幅分割2光束干渉(自己保持膜の干渉、マイケルソン干渉計、FAIR、マイケルソン-モーリーの実験)

  (5).多光束干渉(薄膜の多光束干渉、ストークスの関係式、ファブリ・ペロー干渉計、基板上1層膜の多光束干渉、ARコーティング、完全反射防止条件、ダイクロイックミラー、ハーモニック・セパレーター、成膜法による膜質の違い)

 

5.光の回折

  (1).ホイヘンス・フレネルの原理(ホイヘンスの原理、フレネルの回折理論、キルヒホッフの回折積分)

  (2).フラウンホーファー回折とフレネル回折(開口からの回折、近軸近似、フラウンホーファー近似とフレネル近似、エアリーパターンとエアリーディスク、バビネの原理、花粉光環)

  (3).フラウンホーファー回折と光学分解能(レンズを使ったフラウンホーファー回折、レイリーの分解能、回折限界、アッベの結像理論、顕微鏡の結像、開口数、コヒーレント照明・インコヒーレント照明、アッベの正弦条件)

  (4).複スリットのフラウンホーファー回折(2重スリットの回折、多重スリットの回折)

  (5).回折格子(透過位相回折格子、反射型回折格子、回折角、ブレーズ角、2次元回折像、分光器)

 

6.参考書・参考資料の紹介

 

※各項目の括弧内は関連するキーワードをピックアップしています

キーワード 光学 電磁波 波動方程式 伝搬 偏光 回折 分極 誘電率 散乱 位相速度 反射 透過 屈折 干渉 スネルの法則 オイラーの公式 ポアンカレ球 ポインティングベクトル
タグ 精密機器・情報機器アクチュエータイメージセンサカメラシミュレーション・解析スマートグリッドセンサノイズ対策・EMC・静電気プラントロボットワイヤレス給電位置決め医療機器液晶回路設計機械要素基板・LSI設計計測器光学工作機構造物自然エネルギー自動車・輸送機車載機器・部品省エネ精密機器設備電子機器電子部品電磁波電装品
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
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