トライボロジー (摩擦・摩耗・潤滑) の基礎と摺動性制御技術および摩擦・摩耗の低減策 【弊社研修室】

~ トライボロジーの基礎と固体潤滑、凝着摩耗、アブレッシブ摩耗、腐食摩耗、疲れ摩耗、フレッティング摩耗、潤滑剤、トライボマテリアルと耐摩耗性向上 ~

トライボロジーの基礎と摺動性制御技術を修得し、高品質で信頼性の高い製品開発に応用するための講座

トライボロジーの基礎と活用技術を学び、製品の摩擦・摩耗の低減とトラブル対策に活かそう!

講師の言葉

 トライボロジーとは摺動部の摩擦・摩耗・潤滑に関わる科学技術の1分野で、摩擦や摩耗の影響を受ける摺動部や金型などを扱う技術者に取って、非常に大切な知識です。しかし、一般的に、摺動部品や金型の設計等に従事している人は、摩擦低減・摩耗低減と行った課題に対し、トライボロジーの原理を理解しないまま、従来の技術を踏襲し、摺動部品の設計を行っているため、トラブルが頻発するケースがとても多いです。高品質で高信頼性の摺動部品や金型等の開発・設計を行うためには、トライボロジーの基礎知識を学び、原理・原則に乗っ取って、最適な表面処理を施すことが必要不可欠であると思います。当研修において、トライボロジーの基礎知識や関連する表面処理の基礎知識を学んで頂く事で、失敗のない摺動部品や金型などの開発・設計に役立てていただくことを狙いとしています。

セミナー詳細

開催日時
  • 2024年10月10日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備加工・接着接合・材料品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・摺動部品や金型などに関わる業務に従事している方、または関心を抱いている方
・自動車、機械、輸送機器その他の関連部門の技術者の方
予備知識 ・予備知識は特に不要です。但し、当研修への参加目的は持って、ご参加お願いします。
修得知識 ・トライボロジー(摩擦・摩耗・潤滑)に関わる基礎知識を習得できる
・摩擦、摩耗を適正に制御するための表面処理の知識が修得できる
・トライボロジーに関わる具体的な応用製品とその活用方法を学べる
プログラム

プログラム

1. トライボロジーとは

(1).トライボロジーの定義

(2).トライボロジー技術の応用事例

a.自動車分野への活用事例

b.自動車の高効率化に向けて

c.摩擦や摩耗のトラブル

d.ねじ締付けに与える摩擦の影響

e.各種金型の活用事例

(3).トライボロジーの概要

a.相対運動の種類

b.潤滑の形態と摩擦

c.用途と留意点

d.トライボロジー最適制御による効用

2. 固体潤滑の基礎:スティックースリップと異音の低減技術

(1).摩擦・摩耗・潤滑を理解するために

(2).固体摩擦を引き起す要因

a.真実接触面積

b.金属表面の構造と清浄

(3). アモントンークーロンの摩擦の法則

(4).固体摩擦について

a.固体摩擦のメカニズム

b.摩擦の発生原因の全体概要

c.凝着摩擦とは

d.掘り起こし(アブレッシブ)摩擦とは

(5).アモントンークーロンの法則の限界

(6).摩耗の速度特性とスティックースリップ

a.事例

b.バイオリンが音の出る理由

c.スティックースリップの原理

d.スティクースリップ発生の条件

e.異音の低減事例

 

3. 境界潤滑と混合潤滑技術と潤滑状態の改善方法

(1).境界潤滑と混合潤滑の関係

a.ストライペッグ線図

b.混合潤滑のモデル

c.境界層の構造(化学吸着の状態)

(2).境界膜の役割

(3).境界摩擦への速度・温度の影響

a.速度の影響

b.温度に対する吸着膜の挙動

(4).境界潤滑膜の破断

a.破断に至る状況

b.潤滑状態の改善方法

c.添加剤(油性剤、極圧剤)による潤滑改善

(5).各潤滑状態の摩擦への貢献

 

4. 摩擦の種類、特性と表面損傷対策

(1).表面損傷の種類

(2).摩耗の種類(凝着摩耗、アブレッシブ摩耗、腐食摩耗、疲れ摩耗、フレッティング摩耗)

(3).凝着摩耗とは

a.摩耗の時間的変化

b.摩耗の形態

c.摩耗の時間的変化

d.比摩耗量の速度特性

e.事例

(4).アブレッシブ摩耗とは

a.摩耗の形態

b.アブレッシブ摩耗のモデル

c.特性

(5).腐食摩耗について

(6).表面疲れについて

a.軸受けの損傷事例

b.表面疲れのメカニズム

c.表面疲れの低減策(考え方、改善事例)

(7).フレティング摩耗について

a.事例

b.フレッティングとは

c.ミンドリンスリップ現象

d.フレッティング疲労

e.フレッティングの防止策

(8).その他の摩耗

a.キャピテーション摩耗

b.液体エロージョン摩耗

 

5. 潤滑剤とグリースおよび摩擦・摩耗の制御

(1).自動車の潤滑剤とは

a.概要

b.潤滑剤(潤滑油・グリース・固体潤滑剤)の作用

c.潤滑剤の形態別分類

d.潤滑剤の添加剤

e.代表的な添加剤の効果

f.潤滑剤の性質

g.潤滑油の粘度による分類

h.耐荷重能試験機と試験条件

i.潤滑油の寿命

j.油により潤滑法

(2).エンジン油について

a.エンジンシステムの構成

b.必要な性質と組成

c.エンジン油と他の潤滑油の違い

d.自動車用オイルフルター

(3).電気接点について

a.電気接点の摩擦・摩耗と潤滑処理

b.コンタクトオイルの役割

c.封孔処理のメカニズム

d.摩擦・摩耗の制御

(4).グリースについて

a.グリースとは

b.潤滑油・用途による分類

c.グリースの性状

d.異種グリース混合の影響

 

6. トライボマテリアルと表面処理技術:エンジン部分の摩擦低減と耐摩耗性向上

(1).トライボマテリアルに求められる性質

a.求められる性質

b.硬度の影響

c.表面性状の影響

d.非凝着性と固体潤滑性の関係

(2).固体潤滑剤について

a.固体潤滑剤の種類と材質

b.層状構造化合物(黒鉛、MoS2)

c.高分子材料

(3).高分子材料について

a.熱可塑性樹脂の特徴(POM、PA、PTFE等)

b.熱硬化性樹脂の特徴(エポキシ樹脂、フェノール樹脂など)

c.高分子材料の摺動特性

d.粘弾性特性について(クリープ特性、応力緩和)

e.摺動材料に必要な特性

f.固体潤滑剤の使い方

(4).表面処理について

a.分類

b.表面処理の方法

c.高分子材料の摺動特性

d.コーティング方法(化学蒸着CVD、物理蒸着PVD)

e.機械的処理法(ショットピーニング、表面テクスチャリング)

f.ダイヤモンドライクカーボン(DLC)

(5).エンジン部品の摩擦低減と耐摩耗性向上について

a.カムとバルブリフター

b.摺動部の状況

c.各種潤滑領域に対する摩擦低減策

d.摺動部の摩擦低減の対策 

e.代表的な適用例

 

7. 流体潤滑(すべり軸受・転がり軸受)と潤滑のポイント

(1).流体潤滑の理論

a.レイノルズの基礎方程式

b.潤滑油膜内の速度分布

c.圧力分布と流体流れ

d.三次元のレイノルズの基礎方程式(くさび膜効果、伸縮効果、絞り膜効果)

e.粘性流体のくさび効果と絞り効果を使う潤滑方法

(2).すべり軸受けと転がり軸受け

a.概要

b.すべり軸受け(ジャーナル軸受け)の特徴

c.ジャーナル軸受けの流体潤滑

d.エンジンへの適用例(コンロッド軸受けの構造、軸受けメタルの材料)

e.すべり軸受けの種類と懸念点

f.転がり軸受けの概要

g.種類と構造

h.転がり軸受けの流体潤滑(役割、グリース&潤滑油の比較)

i.転がり軸受けの状況と考慮のポイント

キーワード トライボロジー 摺動性 すべり軸受け 転がり軸受け 境界潤滑 混合潤滑 表面損傷 トライボマテリアル グリース
タグ 信頼性試験・故障解析金属トライボロジー金属材料表面処理・めっき軸受け自動車・輸送機車載機器・部品振動・騒音
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
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