１．イオン交換反応と吸着分離原理

　　（１）．イオン交換体の用途と分類

　　（２）．イオン交換反応のメカニズム

２．イオン交換樹脂の種類と性質

　　（１）．イオン交換樹脂の構造

　　　　ａ．化学的構造（官能基・高分子母体）

　　　　ｂ．物理的構造（細孔構造）

　　　　ｃ．架橋度と性質

　　（２）．イオン交換樹脂の種類と特徴

　　　　ａ．陽イオン交換樹脂・陰イオン交換樹脂

　　　　ｂ．キレート樹脂

　　　　ｃ．合成吸着材

　　　　ｄ．触媒用イオン交換樹脂

　　（３）．イオン交換樹脂の分類と特徴

　　　　ａ．物理的性質（交換容量、水分、粒径、耐熱性、強度）

　　　　ｂ．化学的性質（イオン交換反応、選択性、再生）

３．イオン交換樹脂の選定から装置化までのステップ

　　（１）．イオン交換樹脂の実験方法と基本操作

　　　　ａ．原液の適用範囲

　　　　ｂ．イオン交換樹脂の選定方法

　　　　ｃ．通液条件設定と操作

　　　　ｄ．実験方法と解析 ～処理液質・実用的交換容量・再生実験～

　　　　ｅ．耐久性の評価

　　　　ｆ．スケールアップ

　　（２）．イオン交換樹脂の取り扱い方

　　　　ａ．イオン交換樹脂の性能低下 ～熱分解、化学的分解、有機物による汚染、破砕～

　　　　ｂ．性能劣化の管理と対策

　　　　ｃ．イオン交換樹脂の再生方法と再生剤

４．イオン交換樹脂の応用のポイント

　　（１）．水処理への利用

　　　　ａ．用水処理（純水・超純水）

　　　　ｂ．環境対策（排水処理、有価物回収、有害物質除去、ＰＦＡＳ除去）

　　　　ｃ．飲用水（軟水器、硝酸イオン、ホウ素の除去）

　　（２）．化学プロセスの利用

　　　　ａ．塩水精製技術（食塩電解の前処理としての利用）

　　　　ｂ．電子材料の精製、高純度薬品精製、溶剤の回収再利用

　　　　ｃ．金属回収・金属の高純度精製

　　　　ｄ．触媒としての利用（特徴、種類、反応例）

　　　　ｅ．リチウムイオン二次電池（電解液精製、溶剤回収）、燃料電池の水処理

　　（３）．食品・医薬工業への利用

　　　　ａ．分離剤の選定と精製方法（脱色・脱塩・吸着溶離、クロマト分離）

　　　　ｂ．機能性食品の分離精製（糖類、ポリフェノール、アミノ酸など）

　　　　ｃ．食品の風味改善（果汁、酒類など）有害物質の除去（重金属、ホルムアルデヒドなど）

　　　　ｄ．医薬産業への利用（抗生物質精製、ペプチド精製、核酸精製）