機械振動・騒音の基礎と振動騒音低減技術およびそのポイント 【弊社研修室】

~ 実振動・騒音の調査方法、機械の防振装置の計画と設計、異常振動・騒音の判定、監視、トラブルシューティング事例 ~

・機械・設備の振動制御や防止技術を修得し、振動・騒音トラブルを解決するための講座

・異常振動・騒音の計測、判定および監視技術を修得し、振動・騒音低減対策技術に活かそう!

 

講師の言葉

 振動は、可動部を持つ機器ばかりでなく、可動部を持たない機器・設備および静的構造物でも振動は観測され、我々は日常無意識に音・振動と触れ合っている。振動は、その状態や使用目的に応じて、それぞれ異なった“評価方法や許容値”を用いて評価している。例えば、IC工場の様な 数nmを取り扱う超精密機械を使う工場では振動許容値もそれなりに小さくなるであろう。
 本講演では、特別な場合を除いた一般機械振動を対象に解説する。機械および各種設備の振動は物理的にゼロにすることは不可能であるので、通常、機械・設備等は使用目的に沿った振動状態に設定されている。基本的調査の第一歩は、正常時の振動と異常時の振動を比較することから始める。

(1)機器設備の振動制御や防止技術に結びつく技術を習得する

(2)振動の計測技術の基礎を習得し、振動現象を数値で捕らえ、物理的に理解出来る様にする

 騒音規制法が施行され、56年が経過し、工場や事業所周辺からの騒音問題は殆ど少なくなったが、2000年前後から風力発電と家庭用給湯器の騒音問題が発生し、社会問題となっているが、ほぼ25年も経過するにも拘わらず、未だ明快な解決方針が示されていない。騒音公害は感覚公害とも呼ばれており、数値だけでは解決出来ない所に困難さがある。“人の心に左右される“心理や生理に係わる問題であることを考えながら解説する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2024年12月26日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・工場管理者・工場設備管理者・機器・設備設計者
・機器・設備トラブルシューティング等の業務者
・各種振動・騒音技術に興味を持っている方
予備知識 ・機械工学や物理学の基礎
修得知識 ・簡単な1自由度系及び2自由度系振動の基礎理論の理解
・実振動・騒音の調査方法の修得
・振動・音を物理的現象として理解出来るようになる
・機械の防振装置の計画と設計
・振動・音に興味を持って振動・音現象を観察する様になる
・異常振動・騒音の判定及び監視
・振動・音の計測ができるようになる
プログラム

1.序 (振動・音とは):音は振動から発生する

  (1).振動とは!:振動はどうして発生するのか(各種復元力)

  (2).騒音とは!:音に変わりは無い、単なる嫌われる音!

  (3).超低周波音とは!:単なる名称で特別な音ではない!

 

2.いろいろな振動

  (1).自由振動

  (2).強制振動

  (3).過渡振動

  (4).自励振動

  (5).係数励振振動

  (6).不規則振動

 

3.振動・音の表現

  (1).単振動と振動の数式による表現

    a.三角関数による表現

    b.回転ベクトルによる表現

    c.複素ベクトルによる表現

  (2).線形振動における運動方程式とエネルギー保存則

  (3).単振動系の自由振動

    a.不減衰自由振動と固有振動数

    b.減衰自由振動と減衰固有振動数

  (4).単振動系の強制振動

    a.周期的外力による強制振動

  (5).減衰

  (6).共振

    a.不減衰振動系の共振

    b.減衰振動系の共振

  (7).多自由度系の振動

    a.2自由度系の振動

  (8).防振:機械の振動減衰

    a.1自由度系の力の伝達

    b.2自由度系動吸振器

    c.弾性支持の手法

 

4.振動及び騒音に関するトラブルシューティング

  (1).多数音源を備えた工場の騒音予測手法

    a.なぜ騒音予測は現実と予測計算値が一致しないのか?

    b.計算時の考慮点は何か?

    c.ゴミ処理場の騒音予測と対策事例

  (2).2重壁による高遮音構造(透過損失)の浮き壁遮音構造

    a.戸境壁、間仕切り壁の高遮音化事例

      ・高遮音構造のポイントは何?

    b.その他応用事例:高遮音ラギングや高遮音カバー、小型無居室等

  (3).星形レシプロ圧縮機の防振、吊り下げ防振

    a.超低周波音及び地盤振動による建築構造物のビビり振動防止事例

    b.縦型ミルの制御盤内の電子基板に生じた振動による接点トラブル事例

キーワード 自由振動 強制振動 過渡振動 自励振動 係数励振振動 不規則振動 減衰 共振 防振 遮音構造
タグ 機械機械要素強度設計工作機構造物実装自動車・輸送機振動・騒音精密機器
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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