破面解析の進め方と破損原因推定のポイント <オンラインセミナー>

~ 破損・破壊の分類と破損要因、破損解析のための事前調査、前処理、マクロ破断面観察、ミクロ破断面観察、破壊原因の推定、試験・分析項目、破損原因の推定、破損品調査と対策の事例 ~

・破損解析の一連の流れを修得し、破損・破壊に至るプロセスを正しくつかむことで、破損原因究明に活かすための講座!

・破壊・破損の分類から、観察前準備作業、マクロ・ミクロの破断面観察、試験項目検討や破損原因の推定方法、対策検討事例までを修得し、金属製品の破壊の再発防止に活かそう!

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講師の言葉

 破損や破壊した金属部品のそこに至ったプロセスや原因の特定・対策には、技術者が保有する技術・経験知を最大限に活用した対応力が必要であるとされ、破損解析になじみのない一般の技術者にとっては、ハードルが高いと感じるかもしれません。しかし、多くの機械・構造物の破損・破壊の大部分は、一般的な脆性破壊、延性破壊、疲労破壊などであり、適正な基本的解析手法を適用すれば、正しく結論を導き出すことが可能です。

 このセミナーでは、破損解析に関する知識と経験がない技術者の方でも理解できるよう、金属学的破損解析手法の解説を通じて、具体的な対策を講じられる基礎力を習得することを目指します。また、私の自動車メーカーでの失敗、改善の経験談を交えながら、実務に展開できる破損解析事例や対策検討事例などについて解説します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2024年12月02日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー加工・接着接合・材料
受講対象者 解析の対象は金属製品です
・自動車部品、機械、輸送機器、工作機械、設備の設計、開発、品質管理、保守に携わる技術者の方
予備知識 ・金属材料および材料力学の基礎的知識
修得知識 ・金属材料の破損や破壊に関する基礎知識
・金属学的な破損解析の基礎技術を習得し、適確に破損原因特定・対策提案できる能力の取得
プログラム

1.破損・破壊の概要

  (1).破損・破壊の分類

    a.延性破壊

    b.脆性破壊

    c.疲労破壊

    d.環境脆化割れ

    e.高温破壊

    f.座屈

    g.摩耗

    h.腐食

  (2).破損要因

    a.材料選択ミス

    b.メンテナンスミス

    c.設計ミス

    d.製造過程ミス

    e.機能劣化

 

2.破損解析の進め方と破損原因の推定

  (1).破損品調査の全体フロー

  (2).情報収集による事前調査

    a.仕様確認・把握(聞き取り調査、設計図、仕様書等による)

    b.現場確認(使い方の確認・把握)

    c.統計的調査

    d.留意すべき点

  (3).使用状況と仕様との整合性確認 

  (4).破断部の調査手順(観察前準備を含む)

    a.損傷品の取り扱い上の注意点と保存法

    b.破損品の全体および破面周辺の観察(目視、ルーペ、マイクロスコープ等による)

    c.外観写真撮影のポイント

    d.主き裂位置確認

    e.2次き裂解析の要否判断

    f.損傷部の切り出し

    g.破面出し

    h.破面の洗浄技術

    i. 破面除錆技術

  (5).マクロ破断面観察(肉眼、低倍率光学顕微鏡)

    a.破壊形式と負荷応力レベルの推定

    b.破壊起点部の確認方法

    c.き裂の進展方向

    d.き裂進展速度

  (6).ミクロ破面観察(走査型電子顕微鏡(SEM))

    a.破面形態の確認

    b.負荷応力の推定

    c.き裂進展繰り返し数の推定

  (7).破壊原因の仮説・推定【1】

    a.集めた情報と破断部の調査結果の整理

    b.破壊の種類、応力状態の判断

    c.力学条件と材料強度の比較による破損主因の可能性の検討

    d.破壊経過および破損原因の推定

  (8).試験・分析項目の検討

    a.硬さ測定

    b.材料の成分分析

    c.金属組織観察

    d.形状・寸法測定

    e.機械的性質試験

    f.EPMAによる元素分析

    g.蛍光X線分析

    h.X線回折測定

    i.残留応力測定

    j.探傷検査

  (9).試験・分析の実施

  (10).破損原因の推定【2】

    a.試験分析結果と併せた破損原因推定【1】の妥当性検証

    b.原因の特定と恒久対策の検討

  (11).検証のための再現試験

    a.実機または単体による再現試験

    b.比較試験

  (12).報告書作成

    a.すべての検証証拠の提示、結論の導出

    b.推奨対策提案

 

3.破損解析および対策の事例

  (1).ギヤ破損品調査

  (2).シャフト類破損品調査

  (3).クランクシャフト破損品調査

  (4).リーフスプリング破損品調査 

  (5).破損解析での失敗、改善の事例

 

4.その他(同様な破損・破壊を起こさないために)

  ・技術標準・ノウハウの構築、技術伝承

キーワード 延性破壊 脆性破壊 疲労破壊 環境脆化割れ 高温破壊 座屈 マクロ破断面観察 ミクロ破面観察 破損解析
タグ 金属材料破面解析
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
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