粘着・剥離のメカニズムと粘着界面の解析・評価・設計のポイントおよび製品関発への適切な活かし方 <オンラインセミナー>
~ 粘着性の発現メカニズムと力学特性、粘着剤設計のための剥離試験の実践ポイントとトラブル対策、パルスNMRやAFMを用いた最新の粘着特性評価技術と粘着剤設計への活用のポイント ~
・粘着性の発現メカニズムや粘着強さの各種評価・解析手法と、その結果を用いた粘着剤の設計のポイントを修得し、製品開発に応用するための講座
・粘着性能に寄与する剥離時のモルフォロジーを評価するため、パルスNMRやAFMを活用した粘着特性解析技術を修得し、求める性能を有する粘着剤の設計に活かそう!
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講師の言葉
粘着強さは界面の濡れ性と粘着剤の力学特性(弾性率)の積で決まるが、ピール強度やタックはいずれも引き剥がしで評価されるので、両因子の寄与を知ることができない。つまり、ピール強度やタックは、得られた値で粘着剤相互の比較はできるが、粘着性発現の原因は明らかにできない。
粘着性の発現には、被着体に濡れる易動性と剥離に抵抗する凝集力の相反する特性が必要である。これらの寄与の解明こそが重要である。粘着剤は典型的な粘弾性体であるので、弾性率は速度依存性を有し、これが粘着特性に大きく影響している。また、粘着剤は配合でなく、モルフォロジーからのアプローチも必要である。
本セミナーでは、タックの剥離挙動やピール試験の糸曳きのモルフォロジーのin‐situ観察、タッキファイヤのモルフォロジーのパルスNMRによる解析、AFMフォースカーブから粘着の本質を見極めるための手法を紹介し、得られた結果を活用した粘着剤の設計について解説する。
セミナー詳細
開催日時 |
- 2024年08月05日(月) 10:30 ~ 17:30
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開催場所 |
オンラインセミナー |
カテゴリー |
オンラインセミナー、加工・接着接合・材料、化学・環境・異物対策 |
受講対象者 |
・粘着・剥離に関する基本知識を修得したい方
・粘着現象や粘着剤に関わる仕事をされている方
・粘着剤、粘着テープなどを製造しているメーカーの若手技術者や研究者の方
・粘着製品のユーザーである自動車、エレクトロニクスなどの産業分野の企業の方
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予備知識 |
・高校卒業程度の数学、物理、化学の知識
・高分子の基礎知識
・プログラムで分からない単語は事前に調べていただいた方が理解が捗ります
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修得知識 |
・粘着・剥離のメカニズム
・粘着特性の各種評価手法と測定値の見方
・評価/解析結果からの粘着剤設計の考え方
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プログラム |
1.粘着と粘着性発現メカニズム
(1).なぜ粘着性が発現するのか
(2).タッキファイヤ(粘着性付与樹脂)はいかに機能するのか
(3).タッキファイヤのモルフォロジーからの粘着剤の設計
2.力学特性からの粘着剤の設計
(1).ローリングタック試験 ~速度依存性が粘着性発現のキー
(2).ダルキスト基準 ~粘着剤のレオロジーの基準
3.タック試験からの粘着剤の設計
(1).タック試験の重要ポイント
(2).瞬間でどれだけ濡れるかが重要
(3).プローブタック試験による濡れ性の評価
(4).プローブタック試験における剥離挙動の観察
(5).剥離のモルフォロジーも重要
(6).タック試験からの粘着剤の設計~汎用のPBAとP2EHAもこれだけ違う
(7).ボールタック試験を摩擦係数からより定量的に
4.ブロックポリマーの相構造と粘着
(1).秩序状態/無秩序状態
(2).ミクロ層分離構造
a.ラメラ構造
b.ダブルジャイロイド構造
c.シリンダー構造
5.ピール試験における糸曳きの観察と粘着剤設計への応用
(1).ピール試験の被着体の問題
(2).糸曳きの観察手法
(3).糸曳きのモルフォロジーからここまで粘着剤が見える
(4).糸曳きからの粘着剤の設計
6.パルスNMR(核磁気共鳴吸収法)による物性評価と粘着剤設計への活用
(1).緩和スペクトルの活用 ~いかに粘着特性を高めるかを知る
(2).差スペクトルの活用 ~タッキファイヤのモルフォロジーがわかる
(3).パルスNMRの本質 ~最新の成果から
7.AFM(原子間力顕微鏡)を用いた物性解析と粘着剤の設計への活用
(1).界面の相互作用力解析と付着力予測
(2).AFMフォースカーブの測定法
(3).AFMフォースカーブからの粘着性発現メカニズム
(4).AFMフォースカーブからの粘着剤の設計
8.まとめ
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キーワード |
粘着性 剥離 メカニズム解明 粘着界面 高分子材料 樹脂 粘着剤 レオロジー モルフォロジー タック試験 引張り試験 剥離試験 ピール試験 糸曳き 弾性率 粘弾性 パルスNMR AFM |
タグ |
ゴム、ポリマー、プラスチック、化学、化学物質、レオロジー、高分子、接着・溶着、塗装・塗布、破面解析、表面改質、複合素材、包装、最適化・応力解析、材料力学・有限要素法、車載機器・部品、精密機器、電子部品 |
受講料 |
一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
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会場 |
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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