プラスチック劣化分析の基礎と耐久性評価技術および信頼性向上への応用 <オンラインセミナー>

~ プラスチックの劣化評価の必要性、プラスチック材料の特性と添加剤、プラスチックの劣化分析手法とそのポイント、プラスチックの耐久性試験、信頼性向上への活かし方 ~

・SDGsの実現に向け、リサイクルやリユースの評価にも不可欠な劣化分析技術を修得し、信頼性の高い製品開発に活かすための講座
・プラスチック製品の不具合解析方法や耐久性試験技術を修得し、長期信頼性を確保した製品開発へ応用しよう!

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講師の言葉

 SDGsの実現に向けてプラスチックの削減は重要課題です。大量に使用されるガス管や水道管のインフラ設備は、より長期に使用でき、かつ更新時期を適切に判断する必要性があり劣化や耐久性に関する評価法は重要であり、リサイクルやリユースなどの評価技術にもつながる技術です。
 このような長期に信頼性のある材料を選択開発するにはプラスチックの劣化の原因を理解し、各種構造分析により劣化状態を明らかにし、更に耐久試験により信頼性を確認する技術が重要です。
 このセミナーでは、プラスチックの基礎的な知識から劣化分析のポイントを理解いただけるように具体的な例を示しながら説明し、信頼性確認のための耐久試験についてもあわせて具体的に解説します。
 最後にガスや温水の配管材料のポリエチレンの長期耐久性を耐久試験と劣化分析を組み合わせて行った例を示して30年以上の信頼性をどのように評価したかを理解していただけるようにいたします。

セミナー詳細

開催日時
  • 2024年06月07日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備化学・環境・異物対策
受講対象者 ・プラスチック製造メーカー、プラスチック部品を使用するユーザー(自動車、家電、配管)で信頼性や品質保証を担当する方やリサイクル、リユースを推進する担当の方
予備知識 ・大学の教養程度の科学的(化学、物理)の知識
修得知識 ・プラスチック製品の不具合解析方法  
・長期信頼性のある樹脂設計  
・リサイクル、リユース評価の分析技術
プログラム
1.プラスチック材料の劣化分析がなぜ必要か?
  (1).プラスチック材料のトレンド
    ・信頼性・安全性の向上 + 環境負荷の低減
  (2).プラスチック材料劣化の現状
    ・リコールや長期埋設水道管の例
  (3).劣化分析に基づく耐久(再現)試験の意義
    ・長寿命設計への応用
  (4).プラスチック劣化耐久性の文献などの情報源
    ・研究調査機関、学会、書籍
 
2.プラスチック材料の特徴
  (1).プラスチック材料の種類
    ・分類と特徴やその用途についての説明
  (2).プラスチック材料の特性と劣化
    ・各種プラスチック材料の特性について劣化と関連した解説
  (3).プラスチック材料の添加剤
    ・添加剤の種類と代表的な物質の説明と劣化との関連性
    ・滑剤、離型剤、充填剤に関する樹脂劣化
 
 
3.プラスチックの劣化分析手法とそのポイント
  (1).劣化分析手法の概論
    ・分析項目と手法の概説
    ・劣化分析での注意点まとめ
  (2).各種分析方法とそのポイント
    a.SEM破面
    b.GPC分子量
    c.FT-IR官能基
    d.XPS極表面状態
    e.DSC、TG/DTAによる熱特性(融点、ガラス転移点、分解温度)
    f.Raman結晶性・配向
    g.EPMA微量元素マッピング
    h.Ⅹ線CT非破壊内部欠陥
     ・携帯電話電池パック
  (3).劣化分析の進め方例
    a.PC/ABS成形品の環境応力割れ
    b.GPC分子量
    c.PMMA成形品の脆化割れ
 
4.プラスチックの耐久性試験
  (1).耐久試験方法のポイント
    a.有機材料の熱特性と劣化因子
    b.プラスチックの耐久劣化因子
    c.耐久試験に考慮すべき項目
  (2).耐久試験の実際
    ・圧力スイッチの試験例
    ・弁膜ゴムの試験例
    ・スピーカーの試験例
    ・クリープ試験による寿命評価
    ・ポリエチレン材料の長期性能
    ・疲労による促進試験方法
 
5.長期耐久性試験の実例1(ガス用PE管)
  (1).耐久試験から加速試験への変遷
  (2).耐久性と分子構造との相関
 
6.長期耐久性試験の実例2(温水用PE管)
  (1).劣化メカニズムに関する試験と劣化状態解析
    ・大気下と温水下、浸漬温度、銅イオンによる劣化加速
  (2).加速試験方法による耐久性評価
    ・原料違いの未架橋PE管の比較
    ・各種市販PEX管の比較
  (3).予兆診断方法の検討
 
7.プラスチックの信頼性向上への活かし方
  ・劣化分析と耐久試験から信頼性向上のためのポイント
  ・長期寿命の評価、劣化メカニズム、耐久性のある材料の選定
 
8.まとめ・質疑応答
 
キーワード プラスチック 劣化耐久性 環境負荷低減 添加剤 劣化分析手法 SEM破面 XPS極表面状態 Ⅹ線CT非破壊内部欠陥 長期耐久性試験 加速試験 劣化メカニズム 予兆診断
タグ ゴムプラスチック検査環境寿命予測信頼性試験・故障解析高分子樹脂・フィルム疲労
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日